景気低迷により企業収益が伸びない状況では人件費のきちんとした管理が一層重要になってきます。 そこで今回はこの人件費について特集致しました。

人件費とは?

毎月の給与と賞与だけではなく、以下のような関連コストも含まれています。

@現金給与(所定内給与、超過勤務手当、賞与・期末手当)

A現物給与の費用(通勤手当、日当、出張手当等の支給、自社製品の支給等)

B退職金等の費用(退職一時金、中退金共済等への掛金等)

C法定福利費(健康保険や厚生年金保険等

の社会保険の会社負担金)

D法定外福利費(食費の補助、慰安旅行や忘年会等の費用、従業員親睦団体への補助、慶弔見舞金の費用等)

E募集費(募集広告や採用試験等の費用)

F教育訓練費

Gその他(作業服、社内報等の費用)

また、これらの労働費用の割合を調査した結果は表1のようになります。

このように現金で支払っている給与以外にかなりの費用を実際には支払っていることがわかります。

人件費の管理

次に各業務に関する人件費コストの計算を、 今回は「社内会議」を例に挙げ人件費がいくらかかっているか考えてみたいと思います。

Case「社内営業会議」

営業会議を2時間行った。その際の参加メンバーと1ヵ月当りの人件費はA部長:550,000円、

B課長:450,000円、C社員280,000円、D社員:230,000円であった。

※1人当りの1ヵ月の総実労働時間を160時間と仮定します。

この会議の1時間当りの人件費は、 左記のようになり合計で9,436円となります。 また、この会議は2時間の会議ですから、

9,436円×2=18,872円の人件費がかかったことになります。また、これは人件費のみで資料代等は入っておらず、 実際にはこの金額より多くかかっているのは明らかです。

以上のように人件費コストは想像よりも多くかかっていることが通常です。コストを把握し、きちんと管理していくことが重要です。 (4人の会議で1時間当り1万円のコスト

《教訓》@会議は必要最少限度とする。

A参加メンバーを工夫する。

B事前準備を重視し、ダラダラと行わない。

所長のつぶやき

税理士にとっては確定申告最終期限の3月16日が年末みたいなもので、 ようやく新年を迎えているといった心境のこの頃です。

精神的にも緊張している故か2月、3月に風邪をひくことはめったにありませんが、この時期は花粉症とともに要注意です。

さて、昨今新聞の社会面を賑わしているニュースが中学生のナイフ等を使用した殺傷事件をはじめとして殺伐とした記事が多くてやりきれません。 そこで一服の清涼剤として、ほのぼのとした記事をご紹介したいと思います。

小生が住んでいる中島郡の平和町が企画・募集した「の手作り絵はがきコンテスト」が全国的に大きな話題になっております。少し古くなりますが、3月13日付朝日新聞夕刊トップ記事によりますと、「愛知・平和町絵はがきコンテスト」の見出しで、『……全国3200余の市町村の中で名前に平和を冠する町はここだけ。住民会議でこんな声が出た。「田んぼと畑が広がるばかりで、歴史も特色もない。でも、平和という名前は財産だ。」これがキッカケとなって「こんな平和のイメージを持っているという絵を描いてもらおう。」昨年スタートして今年が2回目。あれよあれよと言っているうちに反響が相次ぎ、4万点を超える盛況ぶり。「なぜ増えたのか、正直わからんです。」と戸惑うばかりですが、友達と友達、人と人が地球の上でしっかりと手をつなぐ絵がある。赤ちゃんを抱く母親の姿を描くなど、親子の絆を採り上げた作品も多かった。他に自然や環境保護を扱ったり、うさぎや魚、チョウ、クジラが登場、自然との共生をテーマにした題材。「親子で考えました」と手紙が添えられている場合もある。』

皆さんもいかがですか。来年は小生も自分なりの“平和”への思いをハガキに託してみようかと考えております。 (橋本)

 

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