今月は贈与する場合の注意点と贈与税の特典を取り上げてみました。 

贈与する場合の注意点連年贈与贈与は長い目で行うのがもっとも有利ですが、一方で連年贈与は次の点でご注意ください。
例えば、当初の約束に基づいて10年間毎年100万円ずつ贈与しても最初の年に1000万円の定期金の贈与があったものとされる場合があります。
従って毎年一定時期に一定額を贈与する場合には慎重さが要求されます。
贈与とされる親からの借入金 親等からお金を借りた場合、いくら金銭消費貸借契約書等を作成し利息の定めをしたり、それを公正証書にしていても実際に借金を返済していなければ贈与税を免れることは出来ません。 みせかけの借金となってしまいます。

みせかけの借金とみなされるかどうかは、下記の判定チャートを参考にして下さい。

贈与税の特例住宅取得資金の贈与特例・贈与税の配偶者控除などがあります。住宅取得資金の贈与を受けた場合の贈与税額の特例これは、父母又は祖父母から自己の居住の用に供する特定の新築又は中古の住宅の取得に充てる為の資金の贈与を受けた場合に、1500万円までの部分について「5分5乗方式」(※)により贈与税額を計算する制度です。

〇利用上の留意点

父母(養父母を含む)祖父母からの金銭贈与に限る。
贈与を受けた人は贈与を受けた日前5年内に自己所有(配偶者を含む)の家に住んだことがないこと。
贈与を受けた年の翌年3月15日までに新築又は一定の中古住宅、いずれも床面積が50u以上を取得し、そこに住むこと又は住むと見込まれること。

その他一定の要件があります。
(※) 贈与税の超過累進税率を緩和し税額を軽減する計算方式です。
この方式により、300万円までの住宅取得資金贈与には贈与税がかからなくなります。贈与税の配偶者控除 その年に婚姻期間が 20年以上である配偶者から、一定の居住用不動産又は居住用不動産を取得する為の金銭を贈与により取得した場合には、課税価格から2000万円を控除するという制度です。この場合の配偶者控除は、贈与税の基礎控除をする前の段階で控除されます。
逆にいえば、相続税評価額ベースで2060万円以内であれば贈与税はかかりません。但し、不動産取得税は課税されますので、ご注意ください。
○利用上の留意点・一生に一度だけの制度です。
○婚姻期間とは、婚姻の届出をした日から贈与の日までの期間をいいます。
○居住用の建物及びその敷地(借地権を含む)の贈与、又は居住用不動産を取得する為の金銭の贈与であること。
○贈与を受けた年の翌年
○月15日までに住んでいることなど、贈与税の申告が必要となります。

所長のつぶやき

2000年もあっという間に1ヶ月がすぎ、いよいよ今年も確定申告の季節となりました。
ここ数年暖冬が続いておりますが、ふいに冬将軍の到来という事もありこれからが要注意といったところです。
幸いにして風邪もひかずにFrom9to9で毎日を充実した忙しさの中で過ごしております。
本年は例年にも増して年が明けてからもお酒をいただく機会がいっぱいありました。
(飲めないものが何を偉そうにとヤジがとんできそうですが)。

もっとも、自分が飲むというよりはお酌をしに注いで廻るほうが圧倒的でした。
以前は懇親会の席では食べるのが専門でしたが、最近では胃袋が小さくなったせいか、出された料理を全部食べるのに一苦労している塩梅です。

ところで、このお酌の「酌」は人の気持ちを「くむ」という事に通じているようです。それが証拠に、他人の意見を参考にしたり、周囲の事情や気持ちをふまえ、考えをまとめる事を「参酌する」といってませんか。

もう少し若い頃には、酌をするという事が、媚びるまではいかなくともなんとなくおもねているようで躊躇する感じがありました。諸先輩方からの御教示もあり、今では積極的にお酌をして廻り、ひざを交えての歓談を楽しむ事が出来るまで成長しております。

酒に呑まれる事はなさそうですが、緊張が緩んだ二次会等で寝ることのないよう、今年 1年お酒に強くなろうと思いますので、どなた様も御指導と御協力をお願い致します。

もともとはVery Special Old Pale”(超特別で古くて色が濃い)の略です。
「V」バイタリティのV
「S」 スペシャリティのS
「O」オリジナリティのO
「P」 パーソナリティのP

本年の目標……めざせVSOP人間!


( 所長 橋本 )


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