中小企業のオーナーにとって相続.贈与時における自社株の評価は頭の痛い問題ですが、今年度、取引相場のない株式の評価について改正がおこなわれました。 この機会に、以後数回に分けて、この改正について取り上げてみることにしました。

   取引相場のない株式評価の改正(T)

T .中・小会社の区分基準を見直し

中会社と小会社の総資産基準が少し引下げられました。

U .類似業種比準価額の計算式を改正


類似業種比準株価を算式で表わすと

    A=類似業種平均株価

    B=類似業種1株あたり、年配当金額。 C=同、年利益金額。 

    D=同、純資産価額。

    b=評価会社1株あたり、年配当金額。 c=同、年利益金額。 d=同、純資産価額。

(改正前)

(改正後)

仮にAが200円の場合に、配当,純資産の金額を類似業種、評価会社を同額とし、類似業種の年利益額を100円(C)、評価会社の年利益額(c)だけを100円,200円,50円の1倍,2倍,0.5倍とした場合の類似業種比準株価(中会社の場合)はどのようになるでしようか?。



この様に改正前と改正後との比較では、利益が大きければ評価額も高めとなり、低収益であれば評価額も逓減し、利益比準値を重視する計算に改正されました。 更に斟酌率が中会社、小会社では、一層加味されることになります。



所長のつぶやき

残暑お見舞い申し上げます

長い夏休みも終わり、子供たちが元気に登校している様子を見るとホッとします。

我が家の前の公園が集団登校の集合場所になっている関係上朝の7時半過ぎには元気な声がとびかっています。

子育てから解放されて10年近くになりますが教育を取り巻く環境に危なっかしさを感じつつも、生き生きとした小学生達を見ているとまあなんとかなるだろうと何故か楽天的な気持ちになつてしまいます。我ながら不思議な感覚です。

ところでこの連日の猛暑の下、皆様方の夏の総決算はいかがでしたか。

少し古いデーターですが日経新聞の特集で全国の一般家庭(700世帯を対象)に夏のボーナス使途を聞いたところ、18.3%がパソコンなど情報機器への支出を予定し、そのうちの4割は同分野への支出額が昨年より増えるとの回答。

また、同調査によると、ボーナスの使途(複数回答)のトツプは、国内旅行・帰省旅行(35.4%)で、以下、旅行以外のレジャー(23.3%)、スーツなど外出用の衣料(23.0%)、子供の教育関連(21.8%)などの順でした。

昨年より支出額が「増える」との回答が「減る」とする人を上回ったのは、情報機器のほか、国内旅行や子供の教育関連でした。

対照的に外出用の衣料や旅行以外のレジャーは「減る」が「増える」を上回り、支出全般を増やすことには慎重のようです。


以上の回答を見ての感想ですが、いよいよIT革命の影響が家庭レベルにまで浸透してきているということや、子供を含めた家族単位の行動がまだまだ健在であるなあということです。

我が家でも、娘にあきれられながらもパソコンの操作方法やメールの受発信や文章作りにボチボチと取り組む一方、日頃の罪ほろぼしの旅行もありと新聞報道と同様の夏休みを過ごさせてもらいました。

( 所長 橋本 )

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