トピックス 現物給付と税務パートW

このシリーズも今回で4回目となります。今回はQ&A形式で解説してみたいと思います。

T.制服の支給

従業員に対して、一般の外出着としても使用できる事務服を支給し、社内での着用を義務づけている場合、非課税扱いになりますか。
一般の外出着と変わらない事務服の支給は、原則として、その衣類の価格相当額が給与として源泉所得税の課税対象になります。
解説 非課税となる制服については、職務の性質上制服を着用すべき人がその使用者から支給される制服、事務服、作業服等については、専ら勤務場所のみにおいて着用する場合に限り非課税とされています。(所基通9−8)

U.技術習得のために負担する費用

当社では、急速な情報化社会の進展のなかで、時代に遅れないように情報処理などのOA推進化に向けて、OA講習会に役員や数名の使用人を参加させて研修を受けさせようと思いますが、この参加費用は、税務上どのように処理すればよろしいのでしょうか。
全社的なOA化計画のもとでの講習会参加であり、業務の遂行上必要と考えられる場合には、その参加費用は、研修費として損金処理すればよいと思われます。(所基通9−15)
解説 役員または使用人の職務に直接必要な技術・知識を習得させ、免許・資格を取得するための研修会等に出席させるための費用は、一定の要件 (@業務関連性A職務対応性B費用通常性)を満たしておれば給与課税の問題は生じません。従って本問の場合、インターネットの普及など一般的にどこの会社でも、OA化は急務であると思われますので、一定の要件のもとであれば、問題は生じないと思われます。

所長のつぶやき ・・・ ・・・

暑中御見舞い申し上げます。

この2、3日はほんの少しですが温度計の目盛りも控え目のようです。とはいえ日本列島が連日酷暑にさらされているのは変わりません。加えて、都会ではアスファルト反射熱やクーラーの排気熱という人工的な不快熱にかきまわされております。

小生が小さい頃、風のない夜に近所の大人や老人が寝苦しくて、たがいに「あつい、あつい」と言いあって、言いあうことでわづかに涼を求める風情があったような記憶があります。昨今では、家外での井戸端会議も絶えて久しく、そのようになぐさめあうこともままなりません。

京都の純和風旅館で巧みに取り入れた自然な涼感のもとで会席料理を味わう。あるいは都会の高層ホテルのお洒落なレストランで夜景をみおろしながら粋にワインを飲み乾す。願望はあってもなかなか実現しません。

とはいえ、夏ばてもせず、フルタイムで元気に仕事も会務もこなしております。時間が限られているという意識が年中働いているせいか、用件も前倒しで処理するように心掛けるとともに手抜きの要領も上手になり、あまりボロを出さないで済んでおります。

先日も日本税理士会連合会の総会出席のため東京に出張し旧交を暖めたり、去る27日にスタートした本年度の名城大学大学院での夏季集中講義等、けっこう忙しい毎日ですが、“お呼びがかかるうちが華”と受けとめそれなりに充実した日々となっております。

尚、先月7日、七夕の日に、『第1回橋本税理士事務所顧問先交流集会』開催の御案内をさし上げましたところ、顧問先各位や弁護士等異業種の勉強仲間で60名余の方々に御参加をいただきました。初めての試みでしたので、どんな雰囲気になるのか、心配な面もありましたが、幸いにして栄マルベリーホテル自慢の料理を味わっているうちに自然と打ちとけ、そこここで名刺交換や会社紹介の輪がひろがり、企業PRタイムも十分にとれない程に盛況となりました。御参加いただいた皆様には不慣れなため、何かとご迷惑をおかけ致しましたが改めまして感謝致しますとともに御礼申し上げます。

今後も、料理を楽しみつつ、肩のこらない気軽な交流をめざして年1回程度の集いを企画していきたいと考えております。 次回開催の御案内をご期待下さい。

あとの余白のスペースに、第一生命が毎年実施している『サラリーマン川柳コンクール傑作300選』からいくつかひねりのきいた川柳を御紹介しておきます。一服の暑気払いを味わっていただきたいと思います。

(作者・ペンネーム)

・ ドットコム どこが混むのと 聞く上司       − ネット不安

・ 仕事やれ 人に言わずに お前やれ        − ピカチュウ

・ 「任せた」は 「俺は知らん」の 丁寧語      − 愛亭角衛

・ とうさんと 呼ぶな明日から パパと呼べ      − 倒産社員

・ ストレスを 減らせと医者が 無理を言う      − 成人病改め生活習慣病

・ 肩たたき 昔、孝行 今、不幸           − 昔の男

・ 素顔見た だますつもりが だまされた       − 新婚の夫

・ 「ハイ、ハイ」と 軽い返事に 重い腰        − お局女房

・ 続柄 あわてて「妻」を 「毒」と書き         − いじめられ夫

(所長 橋本)

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