トピックス 〜実務に役立つ事例集パ−トVI〜
2002年も早いものでのこすところあと1ヶ月となりました。
まもなく年末調整の時期がやってまいりますが、もう準備はお済みですか?
今年は、扶養控除等異動届出書の様式に変更があった程度で、年末調整のしかたなどは昨年と変わっておりませんので、今回は再確認の意味を込めて所得控除について簡単にふれてみたいと思います。
くわしい内容については、当事務所へお尋ね下さい。
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社会保険料控除
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健康保険・厚生年金・雇用保険・国民健康保険・国民年金・国民年金基金などで所得者本人が本年中に支払った金額 |
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配偶者特別控除
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配偶者の合計所得金額(給与の場合は給与収入金額から給与所得控除額を差し引いた後の金額となります)が76万円未満でかつ所得者本人の合計所得金額が1000万円未満。但し、控除額は5万円きざみで最高が38万円。
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扶養控除
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生計を一にする親族で合計所得金額が38万円(給与収入の場合は103万円)以下の人 |
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特定扶養親族
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扶養親族の内年齢16歳以上23才未満の人(昭和55年1月2日から昭和62年1月1日までに生まれた人)
→25万円の割増控除が受けられます。 |
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老人扶養親族 |
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(扶養親族の内年齢が70歳以上の人(昭和8年1月1日以前に生まれた人) |
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老年者控除 |
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所得者本人が年齢65歳以上(昭和13年1月1日以前に生まれた人)で合計所得金額が1000万円以下の人
→控除額は50万円です。 |
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寡婦控除(女性) |
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@夫と死別し又は離婚してから婚姻していない人などで扶養親族又は生計を一にする子がある人
A夫と死別してから婚姻していない人などで子供が無い人の場合は合計所得金額が500万円以下でなければなりません |
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特別の寡婦 |
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寡婦の内、扶養親族である子を有しかつ合計所得金額が500万円以下の人 |
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寡夫控除(男性) |
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妻と死別し又は離婚してから婚姻していない人などで生計を一にする子を有しかつ合計所得金額が500万円以下でなければなりません。(子供がいなければ適用なし) |
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上記の他にも障害者(特別障害者)控除・勤労学生控除等がありますが、スペースの都合上省略させていただきましたので、従業員等に該当者もしくは該当することになると思われる方がいらっしゃる方は、お気軽に当事務所までお尋ね下さい
尚、年税額の20%相当額(25万円を限度)の定率減税は昨年同様適用があります |
所長のつぶやき・・・・・・
今年もカレンダーはあと1枚を残すのみとなりました。春夏秋冬、一ヶ月は4週間と、4サイクルで仕事や会務を割り振っていくと、あっという間に1年が過ぎてしまいました。少し気が早いですが、1年を簡単に振り返ってみます。
今年の前半は景気が底を打って持ち直すのではという願望まじりの予測がありましたが、実際は 政・官・業ともリーダーシップが取れないまま、国民を勇気づけ、ヤル気にさせるビジョンも尻すぼみとなり、後半に入ってからは、日経平均株価もバブル崩壊後の最安値を更新するというありさまです。UFJ銀行が額面50円換算で100円割れという信じられないような事態が現実となっております。
そんな中で中部の産業界ではトヨタをはじめとする自動車業界が、下請企業に強烈なコストダウンを要求しながらでけしからんとはいうものの業績を伸ばしているので全国的にはまだ恵まれている状況です。関連会社もとりあえず(利益なき)繁忙状態が続いております。顧問先の中でも増収増益企業がごくわづかではありますが、現にあり、心強い限りです。
但し、残念なことに、先月滞納処分の最後の手段として売掛金が差押えられたためにそれが引き金となって倒産を余儀なくされた顧問先が出ました。形式上、合法的とはいえ、その理不尽さには強い怒りを覚えた次第です。消費税や源泉所得税についてなかなか期限内納付が困難になっている顧問先も散見されますが、何とか資金繰りをつけボヤの内に消しとめるようにしないと税金倒産になりかねませんので、定期積金等を真剣に考えていただきたいものです。
こんな中で、事務所の体制は5人の職員(男性3名、女性2名)が仕事に習熟してきて、各々の持前、能力を十分に発揮してくれており、留守がちな(かえってこれがいいのかも)所長をカバーしてもらっております。
尚、おかげさまを持ちまして、この事務所通信も第67号まで数えることができました。全て手作りであることと、毎月必ず1日に皆様のお手許にFAXが届くよう心懸けてまいりました。今後も、タイムリーな情報を他所よりも1歩(半歩)先にお届けできるよう、努力していきたいと念願しております。皆様からいただく有益なお話も1人占めにせず、全員へ伝え、還元していきたいと考えております。豊かな誌面づくりに御提案、御協力をお待ちしております。
ところで、先月末少し風邪にやられました。年をとったせい(?)でしょうか、あるいは疲れがたまっていたのでしょうか、体調が今イチでした。幸いにして大事には至らずほぼ快癒しております。12月から来年の3月までは私共にとって、最繁忙期にあたります。気を引き締めて、事務所業務と税理士会務の両輪をまわしていきたいと、12月のスタートにあたり決意を新たにしております。
(所長 橋本)
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