橋本博孔税務会計事務所

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平成15年6月1日


トピックス 〜平成15年度社会保険改正特集 U〜

 前号に引き続き社会保険改正について掲載したいと思います。

退職後の給付についての変更(平成15年4月より)


1.継続療養の給付が廃止されます。

退職後も引き続き、治療中の病気やけがについて同じ給付率で医療を受けられる「継続療養の給付」の制度がなくなりました。このあとは、継続療養証明書ではなく加入する健康保険の保険証で医療を受けます。
ただし、退職後に日雇労務者となった場合を除きます。


2.任意継続被保険者の条件が変わります。

従来は、55歳以上で退職した人が任意継続被保険者となることを希望した場合、60歳まで加入が認められていましたが、他の場合と同様に被保険者期間が2年となります。ただし、平成15年4月1日より前に任意継続被保険者の資格を取得した人は、従前どおりの扱いとなります。


出産育児一時金の支給対象が拡大されました。(平成14年10月より)


 出産育児一時金の支給対象が、本人のほか、被扶養配偶者からすべての扶養家族に拡大されました。 
そのため、従来の「配偶者出産育児一時金」は、「家族出産育児一時金」に名称が変わりました。

窓口負担が三割に引き上げられます。(平成15年4月より)


 健康保険の被保険者本人が医療機関にかかった際の窓口での支払が、二割から三割に引き上げられました。 家族の入院についても、同様に二割から三割となります。

高額の医療費がかかったときの自己負担額が変わりました。(平成15年4月より)


 窓口での負担が一定の限度額を超えると、超えた分が高額療養費として健康保険から支給されます。その支給計算の基になる一人あたりの自己負担限度額が、下記のように変わりました。

表にまとめると以下のようになります。


一般
  (改正前) 63,600円+(かかった医療費−318,000円)×1%
(改正後) 72,300円+(かかった医療費−241,000円)×1% 



上位所得者‥‥月収56万円以上(月額標準金額)
  (改正前) 121,800円+(かかった医療費−609,000円)×1%
(改正後) 139,800円+(かかった医療費−466,000円)×1%



低所得者(市町村民税非課税者)
  (改正無し) 35,400円




所長のつぶやき・・・・・・

風薫る五月も、3月決算の5月申告事務、役員選挙結果を受けた税理士会の総会に向けた諸会合でバタバタしていましたら、新緑の季節を十分味わう間もなく、過ぎてしまいました。

かなりハードなスケジュールではありましたが体調を崩すこともなく、また幸か不幸か関与先への税務調査もしばらくありませんでした。もともと適正申告を心がけているから当然かも(!)と安心していた矢先、ポツポツとありがたくない連絡が入ってきております。 普段通りの対応をすれば、何の問題もないというものの、現金管理、不良債権・在庫の評価、特別償却等の措置法適用の可否、交際費、修繕費、消耗品費等の支出内容、証票類のチェック等あたり前のことをあたり前の如く処理することの重要性を再確認し、職員ともども自戒している次第です。

6月に入りました。5日にはでめでたく(?)56才を迎えます。これからはますます体力と気力のバランスを取りつつ、役員選挙期間中のモットーとして掲げた“いきいき のびのび 元気!”に“笑顔”(トップ当選の理由は選挙公報の笑顔の顔写真のせいというのがもっぱらの評判です)と“謙虚”(支部の大先輩からの暖かい忠告です)を加えて、仕事と会務という二足のワラジをしっかりこなして参りたいと思います。

さて、季節がらみの話題に転じてみますと、先週末も台風4号の影響で、西日本各地でまとまった雨量がありました。ゲンキンなもので、雨も日中や週末は嫌われがちですが、安定した年間降雨量を確保できる国はますます少数派になり、日本は、地球的に見れば、極めて貴重な水資源国と言えそうです。雑誌のコメントによると、人類の生存に不可欠な水が、コントロールの利かない暴走を始めているとのこと。

 『大洪水、渇水、巨大ハリケーン、地下水の水位の低下、河川の断流、湖の消滅‥‥など水のただならぬ異常現象が、地球全体を覆い始めています。こうした水循環の混乱は、時には大地震並に人命を損傷し、貧困や衛生状態の悪化を招いています。WHOとユニセフの最近の調査によると、世界人口の20%が、安全な飲料水にアクセスできていないそうです。 地球は、「水の惑星」と言われるものの、正確には「海水の惑星」です。水の97%が海水で占められ、わずか3%しか、淡水はないのです。その3%のうちでも、大半は、氷河と地下水で、利用が容易な河川や湖沼の表面積は水全体の0.025%なのですが、それも偏在しているのです。』 (アルフィックス日報より)

 日本は石油資源はありませんが、水資源国としては世界に誇れる存在です。勿論、経済戦略的な価値を高めることも大切でしょうが、「かけがえのない地球、その中での人類の共存」という素朴なそしてグローバルな視点にたって、(ちょっとオーバーかな)これから始まる梅雨の季節を迎えたいものです。
尚、今月号には1枚余分ですが、小生の名古屋税理士会報のウエーブ(一般紙の社説に相当します)を転載しましたのでご笑覧下さい。

(所長 橋本)   



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