橋本博孔税務会計事務所

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平成16年3月1日




 トピックス 〜平成16年度税制改正案速報パートU〜

平成16年1月16日、平成16年度税制改正要綱が決定しました。前回はその中の所得税を中心に取り上げましたので、今回は、法人税関連の改正案を掲載します。

尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


1.欠損金の繰越控除制度等関係


(1) 欠損金の繰越控除制度についての見直し

青色申告を提出した事業年度の繰越期間、青色申告を提出しなかった事業年度の災害による損失金の繰越期間を現行5年だったのを7年に延長する。

(注)この改正は、平成13年4月1日以後に開始した事業年度において生じた欠損金額について適用する。


(2)帳簿書類の保存期間

上記の期間延長に伴い、帳簿書類の保存期間も現行5年を7年に延長する。

(注)この改正は、平成13年4月1日以後に開始した事業年度に係る帳簿書類について適用する。


(3)更正の期間制限


法人税に係る更正の期間制限について、次のとおり見直しを行う。

1 欠損金額に係る更正の期間制限→現行5年を7年に延長する。
2 脱税以外の過少申告に係る更正の期間制限→現行3年を5年に延長する。


(注)この改正のうち、@の改正は平成13年4月1日以後に開始した事業年度に適用し、Aの改正は平成16年4月1日以後に法定申告期限等が到来する法人について適用する。


(4)資産整理に伴う資材提供等があった場合の欠損金の損金算入制度について、繰越欠損金から資本積立金を控除しないこととする。


2.中小企業投資促進税制について


製造業等の一定の事業を営んでいる青色申告法人で中小事業者等に該当するものが、一定期間内に一定の機械等を事業の用に供した場合に、取得価額の7%の税額控除か30%の特別償却の選択適用が認められます。

リース資産についても、リース費用総額の60%相当額についての7%の税額控除が認められます。この制度について、機械装置については160万円以上と改正はありませんが、電子計算機、デジタルファクシミリ等の特定器具備品の取得金額の最低限度を現行100万円→120万円に、リース費用総額の最低限度を現行140万円→160万円に引き上げた上、その適用期限を2年延長する。


3.その他


資本金1億円超の法人に平成16年4月1日開始事業年度から外形標準課税が導入されます。

(今回の改正ではありませんが参考の為に)




所長のつぶやき・・・・・・


 今年も早いもので2ケ月が過ぎ3月に入りました。文字通り三寒四温の陽気でこの季節に特有な、冬と春が綱引きを楽しんでいるみたいです。


 我が家の隣の畑では、梅が満開を迎えております。冬には枯れきって、もうダメではと思っていた梢から新芽が吹き出しているのを発見した時には、自然界の生命現象に改めて畏敬の念を覚えた次第です。日差しもまぶしく春の陽気にあふれていることもめずらしくなくなりました。


 確定申告もどうやらピ−クを過ぎ、難物を残して、ゴ−ルが見えてきました。かく言う小生の確定申告も今週中には仕上げたいと思っております。以前にもお知らせしましたように、全国に先がけて本年から名古屋国税局管内で電子申告がスタ−トしました。電子申告開始届と日税連認証局より電子署名用ICカ−ドも取得済ですから、後は操作手順に従って申告手続するのを待つばかりの状態になっております。

国税庁が用意したe−Taxソフトを利用して送信する予定ですが、会計専用機の使い勝手の良さに慣れてしまっていて、(ソフトの欠陥も指摘されており)あまり融通のきかないソフト相手に悪戦苦闘も覚悟しているところです。全国的には6月からスタ−トします。来年度の確定申告には改良版ソフトが配布されるでしょうから、皆さんにも御利用をお勧めしたいです(時期が近づいてきましたら改めてご案内させていただきます)。


 話は変わりますが、小生の周辺でも人生の悲喜こもごもが生じております。お目でたい話としては、先輩の税理士が叙勲の栄に浴され、後輩の税理士が結婚しました。反面、姉の義父は病に勝てず他界しました。また長年の懸案だった持病を手術する人や、花粉症に悩まされている人もいます。幸いにして小生は(体力に自信はないと言いつつも)独立開業以来、この15年間寝込むこともなく、元気に仕事と会務で東奔西走しております。


 丈夫な身体で生んでくれた親に改めて感謝するとともに、持ち前のプラス思考が結果として健康の維持に大きく影響しているのではと最近とくに感じている次第です。髪の毛の薄さは如何ともしがたいのですが、顔の表情等では同世代の仲間と比較してかなり若く見える(?!)と言われ、一人ほくそえんでおります。ちなみに小生、6月には57才となります。


 こんな折に、気に入った文章が見つかりましたのでご紹介させていただきます。


 潟C−・ウ−マン代表取締役社長として活躍中の女性経営者、佐々木かをりさんの言葉です。
佐々木さんは、ヒラリ−・クリントンさんが来日した折「日本で活躍する13人の女性」に選ばれ、ランチ・ミ−ティングに参加されています。

『成功しない人は成功する前に諦めた人だと思っています。うまくいっていないことはあるけれど、私には、「挫折」「失敗」というファイルボックスは存在しません。「進行中」とか「ちょっとひと休み中」「保留」というボックスにしまってある。自分の中で、「いつかあれを復活させてやろう」「3年計画だったけれど10年でやり遂げてやろう」と意識を変えて、一応ホ−ルドしています。自分で「失敗」というラベルを貼った瞬間に、それは「失敗」フォルダから出せない。だから、失敗のバインダ−に二つ穴で綴じない。図々しいですが、うまく行かなかったときは、そうやって考えることにしています。』


景気回復の芽が出てきているようですが、最近の傾向として、万遍無く恩恵が及ぶということは期待できません。自助努力といいましょうか、漫然と現状をくり返すのではなくチャレンジする気概と、とにもかくにも“頭”と“足”をフル回転させていきたいものです。

(所長 橋本)   

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