橋本博孔税務会計事務所

453−0801名古屋市中村区太閤3丁目3番12号平野ビル3階

Tel: 052 (451) 8555  Fax: 052 (451) 8551

Homepage http://www.aichi-iic.or.jp/co/hasimoto-tax

平成16年4月1日




 トピックス 〜平成15年度の税制改正のうち今年から適用になるもの〜

平成16年度の税制改正については前2回で解説しましたので、今回は昨年度の改正で今年から適用されるものの内、重要と思われるものをピックアップしてお届けします。

尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


1.控除対象配偶者に適用されいてた配偶者特別控除が廃止されました。


但し、控除対象配偶者以外に適用される部分は従来通りです。


2.資本金1億円超の法人に平成16年4月1日開始事業年度から法人事業税について外形標準課税が導入されます。


標準税率
所得割 付加価値割 資本割
所得のうち年800万円を超える金額及び清算所得 7.2%  −  −
所得のうち年400万円を超える年800万円以下の金額 5.5% 0.48% 0.2%
所得のうち年400万円以下の金額 3.8%  −  −



3.消費税


(1) 納税義務が免除される基準期間の課税売上高の上限金額が3000万円から1000万円に引き下げられました。

平成16年4月1日以後開始する課税期間から適用され、個人事業者は平成17年分から、事業年度が1年である法人の場合は平成17年3月末日の決算分から適用になります。

従って、平成14年4月1日から始まる事業年度(個人事業者の場合は平成15年分)の課税売上高が1000万円を超える法人等は課税事業者となります。


(2) 簡易課税制度を適用することができる基準期間の課税売上高の上限金額が2億円から5000万円に引き下げられました。

平成16年4月1日以後開始する課税期間から適用され、個人事業者は平成17年分から、事業年度が1年である法人の場合は平成17年3月末日の決算分から適用になります。

従って、成14年4月1日から始まる事業年度(個人事業者の場合は平成15年分)の課税売上高が5000万円以下の法人等が簡易課税制度の適用を受けることができます。

 但し「消費税簡易課税制度選択届出書」を所轄税務署へ事前に提出する必要があります。


(3) 課税事業者が取引の相手方である不特定多数の消費者に対して、チラシ、値札などによって商品等の価格を表示する場合には、平成16年4月1日から消費税額を含めた支払総額(税込価格)で表示することが義務づけられました。




所長のつぶやき・・・・・・


 新しい年度のスタートとなりました。今か今かと待ち望んだ桜も見頃を迎えております。


 やわらかい日差しに溶け込む風情、少しひんやりとする夜桜見物、どちらも捨てがたいです。 今流行の「24時間365日いつでもどこでも」というキャッチフレーズの対極をなす、この季節のわずか1週間前後しかない、はかないともいうべき命に、かくも強烈な想いを寄せるのは桜以外にはないでしょう。この感覚は日本人以外には理解しがたいかもしれませんね。そして、このいとおしさは年令を重ねるに従って強まってきております。


 さて、確定申告も無事に終了しました。わけても2月2日から全国に先駆けて施行された名古屋国税局管内の所得税・消費税の電子申告について、小生の分だけでしたが気抜けするような簡単さで実行できました。 もっとも、電子署名するためのカードリーダーライターの接続に思いの外苦戦を余儀なくされましたが。技術的あるいは能力的な問題でなく、機器とソフトの相性の問題みたいでした。

 同僚諸氏の中には、チャレンジしながらもあきらめた先生が意外と多く、まだまだ制度の普及と使い勝手の良さをめざすには克服しなければならない課題が山積しているようです。数千億円という国費(税金)を投入してe−Japan戦略の中核として踏み出した以上、後戻りすることは許されず、携帯電話のような尻上がりの普及につなげるための創意工夫やインセンティブを大いに期待するものであります。


 最後に確定申告明け、「忙中閑あり」でもありませんが、この2週間でエッセイやビジネスマン向けの歴史小説、めずらしく純愛小説(NHKテレビでは韓国の「冬のソナタ」がいよいよ再登場しますね)などを雑多に読みました。小生が気に入ったフレーズのいくつかを記してみたいと思います。

  • “ネバーギブアップ”の代名詞ともなった高知競馬のハルウララ号が、天才・武豊さんの騎乗にもかかわらず、期待通り(?!)106連敗を記録しました。「いつかは勝つかもしれない」と期待を抱かせつつ現実のきびしさに妙に納得。そして、あの「ひたむきさ」は貴いと 思わずエールを送っている自分がひょっとしたらまだまだ捨てたものではない・・・・・・(星和ビジネスサポ−ト編集後記)

  • 財政再建のための藩政改革は一人ではできない。協力者が要る。藩政改革を実行するということは、まず改革にあたる者が、自分を変えることだ。自分を変えるということは、生き方を変えることだ。かなり勇気がいる。そういう勇気のある協力者はいないだろうか。ここで冷メシ組の登用となる。但し、この冷メシ組は思いがけなく権力を手にしても、報復や人事権には見むきもしない、気骨のある人物でなければならない。(小説上杉鷹山)


  • 「好きな人を亡くすことは、なぜ辛いのだろうか」「別れや不在そのものが悲しいのではない。その人に寄せる思いがすでにあるから、別れはいたましく、哀惜は尽きることがないのだ」(世界の中心で、愛をさけぶ)



(所長 橋本)   

戻る