橋本博孔税務会計事務所

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平成16年8月1日




 トピックス 〜労働保険〜

労働保険とは、労災保険と雇用保険を総称したものです。
一部の事業を除き、労働者を一人でも雇用していれば労働保険に加入しなければななりません。
これらの保険給付は別々に行なわれますが、保険料の徴収は、原則として一体のものとして取り扱われます。

なお、事業主が故意又は重大な過失により労災保険に係る保険関係成立届を提出していない期間中に労働災害が生じ、労災給付が行なわれた場合は、事業主は遡及して労働保険料等を支払わなければならないことになっています。



(1)

労働保険対象労働者の範囲


1. 労災保険
 
原則として常用、日雇、パート、アルバイト等、名称及び雇用形態にかかわらず、労働の対価として賃金を受けるすべての労働者が対象となります。
(代表権・業務執行権を有する役員及び船員保険の被保険者は除く)

2. 雇用保険
 
雇用保険の適用事業所に雇用される労働者で下記以外の人は原則として被保険者になります。

会社の代表取締役、取締役、監査役
(代表取締役以外の役員で、労働者的性格の強いもので、かつ雇用関係があると認められるものは被保険者となります。)
昼間アルバイト学生及び臨時内職的に雇用される者
日雇労働者(日雇労働被保険者に該当する場合を除く)
短時間パートタイマー(1週間の所定労働時間が20時間未満でかつ、1年以上雇用されない事が見込まれること。)
4ヶ月以内の期間を予定して雇用される人。
その他




(2)

労働保険料


1. 労災保険料
 
賃金総額(通勤手当及び賞与等を含めた総額)×労災保険率

(保険料率は、事業の種類により5.5/1000から129/1000までの範囲に分かれており、
保険料は全額事業主の負担となります。)

2. 雇用保険料
 
賃金総額(被保険者に支払った通勤手当及び賞与等を含めた総額)×雇用保険率

事業の内容 雇用保険率 事業主負担率 被保険者負担率
一般の事業 17.5/1000 10.5/1000 7.0/1000
農・林・水産・清酒製造業 19.5/1000 11.5/1000 8.0/1000
建設の事業 20.5/1000 12.5/1000 8.0/1000



(おわび) 今回は、紙面上の都合により保険給付の説明は省略させていただきます。




所長のつぶやき・・・・・・


 暑中お見舞い申し上げます。

 7月の中旬には関東地方では40度を超える猛暑を観測しました。アスファルトの照り返しや自動車・クーラーの排気熱で都会の日中は40度という数字も控え目なのかもしれませんね。いづれにしても、十分に水分を補給して熱中症にならないよう、お互い気をつけたいものです。それにしても異常気象に劣らない大変動が私達の身の回りで、ある日突然、現出しています。


 まず一つが、野球界です。セ・パ両リーグ 6チームでペナントを争いオールスター戦や日本シリーズで、その時のスター選手に熱い声援を送るという風景が日常の市民生活に溶け込んでいました。それが、突如浮上した近鉄とオリックスの合併問題に端を発して、ひょっとしたら来年には1リーグ制になっているかもしれない・・・・

 以前ほど野球に関心がなくなっている小生ですら、想像もつかない変化が何んの前ぶれもなく出現することにとまどいを禁じえません。(もっとも、冷静に観客動員数や球団経営のきびしい現状を分析すれば必然的な流れなのかもしれませんが)


 もう一つが、野球界よりもはるかに日本経済に影響の大きい金融機関の再編の動きです。10年前には二ケタあった都市銀行が破綻や再編をくり返しているうちに4大グループに集約され、これで安定するかと思ったのも束の間、なんと中部地区ではなじみの深い旧東海銀行・現UFJ銀行が、東京三菱フィナンシャルグループに経営統合されるという記事が飛びこんできました。

 その上、余震がおさまるどころか、もう一つの巨大金融グループである三井住友銀行がこれに参戦してきました。まさにジュラシックパークの世界です。傷ついた獲物を前にして、恐龍同士の喰うか喰われるかの決闘シーンがこれから始まろうとしております。当面、預金者や資金繰りに苦しむ中小企業経営者の願いとはかけはなれた別世界の動きですが、やがてそのトバッチリが振りかかってくることのないよう願うばかりです。


 『合成の誤謬』という言葉があります。経済合理性の視点から賢明な選択をしたはずなのが、出来上がった最終的な形態が国民経済から見て利便性の低下やコスト増としてマイナスの結果になりはしないか、不安です。悲観的過ぎるかもしれませんが、杞憂であることを祈るばかりです。

 むしろ競争を促進し、逆転の発想で、もう一度適正規模への再分割という選択肢に目を向けてはどうでしょうか。プロ野球も大きくなりすぎた巨人をセ・リーグ巨人とパ・リーグ巨人に分割してみたら、意外とファンの拡大やプロ野球界の活性化につながると思うのですが。


 最後に、一服の清涼剤として恒例となりました第17回第一生命サラリーマン川柳コンクールから数句をご紹介させていただきます。


 ・ 「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」

 ・ 「前向きで」 駐車場にも 励まされ

 ・ やめるのか 息子よその職  俺にくれ

 ・ 妻の声 昔ときめき 今動悸

 ・ 年ごとに テレビも髪も 薄型に





                     



(所長 橋本)   

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