NASAが開発した凍結防止剤

Zero Gravity

U.S.Patent #5,772,912

 

ゼログラヴィティはNASA、アメリカ航空宇宙局が開発した凍結防止剤です。

今までの凍結防止剤に比べて、この新しいゼログラヴィティは腐食性が小さく、環境に対する影響も最小限なものになります。現在市場にある凍結防止剤のエチレングリコール他の氷点降下剤は水生生物、動物、人間に毒性があります。凍結の防止は表面に薄い皮膜を形成することにより達成されます。このコーティングされた皮膜は落下や強風の衝撃にも耐えます。ゼログラヴィティはもともと航空機の用途のために開発されましたが、その配合は用途により無数に作り出すことが可能です。例えば自動車用、道路用、橋用、家用、海上用などあります。

多くの凍結防止用途のために様々な液体の凍結防止剤があります。

基本的に非ニュートン的な組成であれば航空機、道路や滑走路などに現在使っている道具や機械で使用することができます。液体がペーストのように粘度の高い状態で作られますと、送電線、塔や交通標識や船の側壁などの垂直になっている構造物に使用することができます。

 

(1)凍結防止剤ゼログラヴィティとは?

ゼログラヴィティの組成は一種以上の氷点降下剤と選び抜かれた増粘剤です。全ての成分は食品グレードで液体に毒性がなく生分解性があります。また中性(PHは7)で非電解質で表面の腐食を抑制し、例えば航空機、舗装道路、橋、車両などに使用ができます。少量の増粘剤は液体に非ニュートン性と擬塑性を与えます。本剤は表面にスプレーされるとごく薄の皮膜(0.02インチ、約0.5ミリ)を形成して非常に高い静的な粘度を持ちます。擬塑性がありますから用途に応じた調整が可能で、予め決められたひずみ速度に達しますと急速に粘度は低下します。これにより均一な皮膜の形成が可能になり、簡単に扱うことができます。高い静的な粘度には非常な耐久性があり長時間有効な凍結防止剤となります。この用途に柔軟に応じることのできる特性によりある一定のスピードに達したら皮膜を落下させることが可能です。航空機の着氷防止剤は離陸前に翼から落下することが求められます。ゼログラヴィティの配合は幅広い用途と環境の側からの要求により状況に最適なものが生産できます。増粘剤の濃度はいろいろあり、溶液全体の重量の0.1%から5%まであります。増粘剤の濃度が上がれば上がるほど静的粘度も上昇し溶液の粘性はニュートン性の液体から擬塑性の液体か固着するペースト状になります。

 

(2)ご使用になるメリット

 

環境にやさしい、安全:毒性がなく生分解性があります

長期間有効 :航空機に長時間有効、送電線や交通標識には

   長い耐久性があります

非常に実用的 :どこでも入手可能な手段のブラシ、ローラー、

   スプレー、静電スプレーで使用できます

価格競争力あり :他の着氷防止剤に比べてコストパフォーマンがいいです       

頑丈です :機械的なせん断応力よりのダメージに強いです

腐食を抑制します :中性(PH7)で非電解質でメッキ面に腐食やサビを生じさせることなく植物にも悪い影響を与えません

 

多用途に応じられます:配合は多くの用途に応じて最適なものに変更できます

製造の容易さ :製造のバッチ毎に用途の変更ができます

 

(3)こんな用途があります

 

航空機用:溶液中の優れた増粘剤の機能により着氷防止剤が長時間、航空機の表面に固着することができます。毒性がなく生分解性がある配合は周囲の環境に与える影響も最小限のものにします。航空機の種類や周囲の環境の違いにより配合を変えることも可能です。

道路/滑走路/:ゼログラヴィティは舗装された表面に用いますと着氷する量を減らすことが可能ですし、その後の除去作業を容易にします。結果として着氷を処理する費用を最小限なものにします。塩や尿素を用いた方法と一緒に用いると腐食を抑制する効果を出すことができます。

自動車:この溶液は自動車に関しては2つの用途があります。

#フロントガラスの着氷防止用途:ゼログラヴィティはハンドスプレーか車内のウインドウウオッシャー液の中に組込むことによりフロントガラスの凍結を防ぎます。

  #錠、ロックの部分の凍結防止用途:ロックの部分に用いれば凍結  するような条件下でも機能を損なうことがありません。

歩道と出入り口:本剤は砂やその他の滑り止めと一緒に用いると摩擦を増すことにより滑る危険性を減らして歩行者の安全を確保します。

海上用:海上を航行する船舶に関していくつかの着氷防止用途があります。

   #甲板:甲板に用いますと着氷が防止されることにより乗員、乗客の転倒事故を防ぐことができます。

  #船舶の構造物の中で垂直になっている場所:溶液の付着性能を上げて船舶の垂直になっている構造物の部分に使用すると波しぶきや海上の霧が冷たくなった船舶の表面に固着して凍結するのを防ぎます。これにより船は重くて不恰好な着氷物により引き起こされるバランスの崩れがなくなり安定します。

  #ロック:ロックやかねがねの部分に用いると凍結するような事態になっても機能が損なわれることはありません。

  交通標識:垂直な表面に用いられるように配合されて交通標識に用いられると着氷が防止されて凍結するような低温になっても反射などの標識の機能が損なわれることはありません。

  送電線、通信タワーなどの塔のような建築物:現在、使用されているスプレー器具でケーブル、ワイヤーや塔などの建築物に使用しますと長期間にわたり着氷を防止します。着氷により生ずる停電などの事故を未然に防ぎ事故が発生した場合のコストの発生も抑えます。

 

  屋根:ゼログラヴィティは傾斜のある屋根に使用することができ、その機能は雪や氷が蓄積することによる重量から建築物を守ります。

  鉄道/モノレール:本剤はレール、接続地点、スイッチなどに用いることができ、凍結を最小限なものにします。サードレールに使用するものもあります。

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original: 2002-March-12; updated: 2004-May-17; (C) 2002 by Meitoh Kasei Co., Ltd.名東化製株式会社,all rights reserved.
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