橋本博孔税務会計事務所

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平成20年3月1日



 トピックス 〜個人所得税確定申告パ−トU〜


 今月号は、先月号に続き、個人の確定申告の留意点についてご案内します。

 ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。



 
 〔T〕確定申告が必要な方

 

次のいずれかに該当する方は、所得税の確定申告が必要です。


1.給与所得がある方
  • 給与の収入金額が2,000万円を超える
     
  • 給与を1ヶ所から受けていて、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円を超える

    (注)逆に言うと、20万円以下なら申告する必要はありません。
     
  • 給与を2ヶ所以上から受けていて、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)との合計額が20万円を超える
     
  • 同族会社の役員やその親族などで、その同族会社からの給与のほかに、貸付金の利子、店舗・工場などの賃貸料、機械・器具の使用料などの支払を受けた
     

2.公的年金等に係る雑所得のみの方
  • 公的年金等に係る雑所得の金額から所得控除を差し引くと、残額がある

    ちなみに満65歳以上の方ですと、公的年金の収入金額合計が330万円未満の場合120万円が控除されます。
    例えば、年金収入が2,500,000円ですと、1,200,000円を引いた1,300,000円が雑所得となります。
    基礎控除を含めて所得控除の合計が130万円未満ですと、一応申告する必要性が出てくることになります。

 
 〔U〕確定申告をすれば税金が戻る可能性のある方

 

次のいずれかに該当する方で、源泉徴収された税金が納めすぎになっている方は、還付を受けるための申告をすることにより税金が還付されます。

  • 総合課税の配当所得(主として未上場株式の配当金)がある方
     
    年間の所得が一定額以下である場合(目安としては900万円前後)
     
  • 給与所得者
     
    雑損控除や医療費控除、寄付金控除、住宅借入金等特別控除、電子証明書等特別控除などを受けられる場合
     
  • 所得が公的年金等に係る雑所得のみの方(源泉徴収税額がある場合です)
     
    医療費控除や社会保険料控除などが受けられる場合
     
  • 年の途中で退職した後、就職しなかった方
     
    給与所得について年末調整を受けていない場合
     
  • 退職所得がある方
     
    次のいずれかに該当する場合
    1. 退職所得を除く各種の所得の合計額から所得控除を差し引くと赤字になる
       
    2. 退職所得の支払を受けるときに「退職所得の受給に関する申告書」を提出しなかったため、20%の税率で源泉徴収がされ、その源泉徴収税額が正規の税額を超えている





所長のつぶやき・・・・・・


 三寒四温という言葉がぴったりの今日この頃です。但し、日差しはもう春そのもので、暖かい日には車で走っていると上着を脱ぎたくなります。また、寒風にもめげずに自宅の隣の畑では梅が早くも5、6分咲きになっています。


 ところで、今年は自然界に負けず劣らず税務を取り巻く環境でも大きな異変が起きています。昨年の参議院選挙での与野党逆転の影響が端的に表れ、予算案を担保する税制関連法案の行方が定かではありません。例年ですと、良くも悪くも、前年末に与党税制改正大綱が決まれば、ほぼそのままの姿が法律の形式となって国会に上程され、なんら修正が加えられることもなく原案のまま3月の年度末には可決成立することが当然のこととされていました。


本年は民主党からの提案を受け、福田首相も道路の特定財源やガソリン税の暫定税率をめぐり、修正に向けた協議の可能性に言及している状況です。先週末の強行採決により国会は混迷を深めておりますが。まさに税は政治の縮図といったところです。


やっと日本においても、有権者たる納税者が、どんな社会の実現を望み、そのための財政需要をどのような財源・税制によって賄うのかという議論に関心を持ち出し始めたという段階になってきました。


 一方、アメリカでは今秋の大統領選挙候補の指名をめぐって文字通り、国民の大半を巻き込んで熾烈な選挙運動が展開されております。とりわけ民主党のクリントン氏、オバマ氏とも、何百億ドル(日本円に換算すると数兆円という巨額になります)もの選挙資金を集めているとのことです。しかもオバマ氏に例をとれば、10ドル、20ドルといった極めて小口の政治献金を何十万人もの有権者、支持者から集めているというのですから驚きを禁じえません。


政治風土の違いといってしまえばそれまでですが、アメリカの民主主義の原点を改めて教えられた感じがしてなりません。(勿論、貧富の圧倒的格差や人種差別、その他の非民主的な実態も冷静に分析することを忘れてはなりませんが)




 <和奏(わかな)通信>

 孫の和奏にとってもこの冬は試練の季節といえます。何回か熱や風邪でダウンして保育園を休まざるを得なくなっております。娘夫婦に加えて、双方の母親に応援が求められたことも一度や二度ではありません。幸いにしてその都度大事には至らず元気に通園しております。「春はもうすぐ、そこまで来ています。あとひとがんばりしてくださいね。」‘じいじ’としてはそう願うばかりです。

先月下旬には保育園でお遊戯会が催され、和奏も初デビューを果たしました。ミッキー・ミーニーの衣装をまとい、保母さん(昨今は保育士さん、と言うようですが)の膝にちょこんと座っている姿はまさに感動もの!でした。自分が何をしているのかわからないものの、大勢の園児と一緒にいつもとは違った雰囲気を何となく感じつつ、その場の空気に溶け込もうとしている仕草に思わずエールを送りたい心境でした。

(もっとも、保育園へ参観に行くことはさすがに遠慮しましたから、この印象は娘が撮ったビデオを鑑賞してのものです。本音としては参観したかったです!?)

(平成20年3月1日 所長 橋本)   





                 



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