橋本博孔税務会計事務所

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平成20年10月1日



 トピックス 〜犯罪収益移転防止法について〜


 犯罪による収益の移転防止を図るとともにテロ行為などへの資金供与を防止する事を目的に「犯罪による収益の移転防止に関する法律」が平成20年3月1日に施行されました。

この法律の施行により、特定事業者が行う特定の業務について本人確認の義務が課せられる事になりました。

今回、この法律のうち税理士業務に関するところを簡単に取り上げます。


 尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。



 
 特定事業者とは

 

特定事業者とは、金融機関等、ファイナンスリース事業者、クレジットカード事業者、宅地建物取引事業者、宝石・貴金属等取扱事業者、郵便物受取サービス事業者、電話受付代行事業者、司法書士、行政書士、公認会計士、税理士、弁護士を指します。 


 
 税理士の業務の中で対象になる特定業務

 

本人確認等の義務の対象となる特定業務とは、「税理士の業務」又はこれに付随・関連して行う業務のうち、顧客のためにする次の「行為・手続」の「代理・代行」とされています。


(1) 宅地建物の売買に関する行為または手続
(2) 会社の設立または合併、会社の組織、運営または管理に関する行為または手続
(3) 200万円を超える現金・預金・有価証券・その他の財産の管理または処分


対象となる業務の具体例

 ・土地建物の売買契約書の作成等

 ・会社の設立

 ・定款の作成及び変更

 ・議事録等の作成 等


対象とならない業務の具体例


 ・税理士の立場を離れて行う業務
  例えば、取締役、監査役等法人の機関として行う業務などがこれに当たります。

 ・ 特定業務に関して、顧客の相談に応じる事

 ・ 会計帳簿を作成するために預金通帳を預かる行為 等


 
 確認方法

 

顧客が個人の場合・・・運転免許証等の公的証明書

顧客が法人の場合・・・登記事項証明書、印鑑登録証明証等







お願い
この法律の施行により当事務所におきましても特定の業務を行うこととなる場合には本人確認書類をいただく事になりますので、ご理解とご協力をお願い致します。






所長のつぶやき・・・・・・


 「秋本番へ」という言葉がぴったりの季節となりました。先日来の台風や秋雨前線の影響で1日中雨が降ったに日は、ぐっと冷え込み暖房器具が思わず恋しい心境となっております。


 それにしても、内外の経済や政治を巡る激変ぶりには、驚きを超えて「未知との遭遇」状態といっても過言ではありません。一世代前に日本が経験した経済危機よりも、はるかに深刻な事態がアメリカで進行しております。全米を代表する(世界ランキングの上位でもある)大手証券会社、銀行、生命保険会社がいとも簡単に破綻してしまいました。サブプライムロ−ンを組み込んだ複雑極まりない金融商品が、世界の市場にバラまかれていることが判明しました。恐怖と不信の連鎖が次々と標的を新たにして、あたかも強力なコンピュ−タウィルスの感染のごとく、健全な金融機関から事業会社まで被害の輪が広がっております。


 それと同じような現象が食糧の世界でも始まっております。言わずと知れた汚染米や農薬等が混入した乳製品を巡る騒動です。これらは単なるミスではなく、「詐欺+殺人未遂」の複合犯罪として立件すべき許し難い大罪といえましょう。中国での拝金主義の蔓延ぶりを非難するだけでは済まなくなっております。食品衛生については、あれほど敏感であった日本国内においても数年前から秘かに進行していたのでした。


 規制緩和と競争原理の野放図な徹底が、最低限の職業倫理やモラルの崩壊をもたらしたのでしょうか。確かに、犯罪を犯した企業側に弁解の余地はないとはいうものの、本音としての言い分があるかも知れません。各々の企業体力を超えるコスト削減を強いられ続けた果てに、生き延びるための禁じ手を行使してしまったのだと。市場から退場を迫られ、やむなく犯罪に手を染めてしまったと言えなくもありません。どこかで歯車が狂ってしまったようです。


 豊かさを求めたものの、市場にもまれている間に、気が付けば一握りの勝ち組を除き、大多数の負け組が足の引っ張り合いをするという現象が現実のものとなっております。あらゆる分野での規制緩和を無責任に放置するのではなく、食の安全を中心に、年金を含めた最低限の生活の保障のためのセーフガ−ドの確保といった社会基盤の確立に向けた政策が今こそ求められています。


 時あたかも、近々に衆議院が解散され総選挙が必至の状況です。世に言う、“政権選択の選挙”が間もなく始まります。各政党や候補者のマニフェストや演説に耳を傾け、じっくりと吟味して主権者としての貴重な一票を投じたいものです。




 <和奏(わかな)通信>


 和奏は保育園での生活にも慣れ、一人遊びから友達と遊べるようになりました。先生や友達の名前を覚え、帰り際には「〇〇先生バイバイ」「△△ちゃんバイバイ」と自分から一人一人に挨拶するようになったとのこと。家では相変わらずブランコが大好きで、ぬいぐるみをおんぶしながら飽きもせずブランコをしています。童謡を歌ったり「一.二.三・・・」と数え歌(らしき)を口ずさんだりして楽しんでおります。


 10月初めには保育園での運動会が予定されており、娘夫婦の他に大ばあちゃんも来園し、ひ孫の元気な姿を見に来る予定です。 孫一人に大人が七人も見物とは(!?)今の日本の少子化の家庭の様子が垣間見られます。


 何はともあれ怪我や病気には無縁で健やかに成長していってくれる事を願うばかりです。



(平成20年10月1日 所長 橋本)   




                 



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