橋本博孔税務会計事務所

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平成20年11月1日



 トピックス 〜登録政治資金監査人制度の創設について〜



 平成19年12月、与野党協議の結果、政治資金規正法の改正案が議員立法として提案され、改正法が成立しました。

今回は、この制度創設について簡単に取り上げました。

尚、改正内容などについては、総務省のホームベージにも掲載されています。



 
 政治資金規正法の改正

 

 改正法の考え方は、政治資金の透明性を求める国民・納税者の要請に応え国会議員が関係する政治団体の範囲を法律上明確にする、収支報告の適正の確保及び透明性の向上のために一定の義務を課す、というものです。


 国会議員が関係する政治団体は「国会議員関係政治団体」と定義され、収支報告書等にも明記されるようになります。



 
 政治資金監査のポイント

  

(1)外部性を有する第三者による監査

 政治資金監査は、外部性を有する第三者の専門家(登録政治資金監査人といいます)が、収支報告書のみならず、政治団体の内部資料である会計帳簿や領収書等の現物を含め、監査を実施。

 この専門家としては、税理士、弁護士、公認会計士が限定列挙されております。

 但し、この監査はあくまでもチェックを主体としており、政治資金の妥当性を判断したり、当否に関して意見を表明するものではありません。


(2)すべての支出の確認

 会計帳簿及び収支報告書と支出の裏付けとなるすべての領収書等とを突合させる全数調査により実施。


(3)現地・現物確認

 政治団体の事務所で実施するとともに、会計帳簿、領収書等の関係書類については、写しではなくその現物を監査。


(4)会計責任者等に対するヒアリング等の実施

 登録政治資金監査人が会計責任者本人に対しヒアリングを行ない、書面監査では支出の状況が確認できなかったものやその他一定の支出(経常経費、他の政治団体に対する支出等)について、その詳細を確認。






所長のつぶやき・・・・・・


 いつの間にか、日陰ではなく日溜まりが心地よい季節となってきました。今年は心なしか冬の訪れも早いような感じがします。京都や長野方面からは紅葉の便りが届き、この連休も全国各地で行楽を求める家族連やグル−プでいっぱいのようです。


 それにしても、経済を取り巻く環境はどうなってしまったのでしょうか。わずか1ヶ月の間に日経平均株価が5,000円超も値下がりしましたが、その後は相次ぐ経済対策もあって9,000円前後にて推移しております。これは1970年代初期の水準にまで逆戻りしたということです。言わずとしれた、アメリカにおける住宅バブルと金融証券化商品バブルの崩壊が震源地です。


 冷静になって考えれば、いつまでもあるいは2度も3度もおいしい商品が無限に売れ続けるわけがないのですが、現代の最先端の科学(金融工学)と妙な説得力(金儲けの論理)が人間の理性を良くも悪くも痺れさせてしまうようです。世界に冠たる証券会社や銀行があっと言う間に破綻してしまう、あるいは機能不全に陥る様は驚きを超えて絵空事のようで、正直いってまだピンと来ておりません。


 この金融危機は、もはや金融恐慌と表現した方がふさわしいのでしょうが、1929年当時との決定的な相違は世界各国が迅速に協同歩調をとり、破綻の連鎖に歯止めをかけていることです。とはいえ、遅かれ早かれ実体経済への厳しい影響は国内経済と国民生活にとって避けては通れないものとなっております。


 アメリカ経済の不振と円高のダブルパンチにより、まずは自動車産業が悲鳴を上げました。輸出が主力の産業もそれに続いております。全国的に見て元気印が目立つ東海地区では、これらの影響をもろに受ける企業が目白押しです。季節社員・パ−トを始めとして雇用環境も急速に悪化していくことでしょうし、下請・中小企業へのしわ寄せも現実のものとなってきております。アンテナをしっかり張りめぐらして、情報を的確に分析し迅速な行動がいよいよ求められることになります。と同時にいたずらに一喜一憂せず、足許を固めて堅実な生活スタイルを守るということが基本でもあるように感じている次第です。





 <和奏(わかな)通信>


 じいじが愛する和奏が先月、満2才の誕生日を迎えました。時に熱を出したりして(そうそう先日も軽い脱臼を経験しております)周囲の者を心配させましたが、まずはすくすくと育っております。保育園での生活にもすっかり慣れ、家と保育園に、そしてじいじとばあばの実家と絶妙な3分割の生活スタイルが和奏の成長にとっても好循環となっております。


 この結果、娘夫婦の負担軽減にもなり、家内の生き甲斐にも刺激を与え、小生には‘いいとこ取り’しても非難されないで済むというように周りもすべてハッピーにしてくれています。


 小生から和奏へのプレゼントは3冊の本でした。内容もさることながら、題名だけからしても、小生の意は十分に伝わると思われますのでここに紹介しておきます。


    「うちのおじいちゃん」  「ママだいすき」  「いつもいっしょ」




(平成20年11月1日 所長 橋本)   




                 



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