橋本博孔税務会計事務所

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平成21年7月1日



 トピックス 〜誤りやすい個人事業者の消費税申告〜



 個人事業者が事業の用に供していた建物や機械装置、車輌等を譲渡等した場合にその譲渡収入金額を消費税の課税売上に加算し忘れるケースが見受けられますのでご留意下さい
(日本税理士会連合会からの情報です)。

尚、ご質問等は幣事務所へお気軽にお寄せ下さい。




1.留意事項

 

 消費税の課税事業者が業務用の建物や機械などを売却した場合、その売却金額(譲渡収入)は消費税の課税売上に該当しますので、消費税の確定申告の際には他の課税売上と合算して申告する必要があります。


 又、免税事業者であっても譲渡収入のうち業務用の建物や機械などの収入金額は基準期間の課税売上に加算する必要があります。



2.誤りやすい例

 
 (1)貸付用建物の譲渡に係る消費税

 

 賃貸用マンションを所有する消費税の課税事業者が、賃貸用マンションの一室を売却して譲渡損失が生じた場合、その年分の消費税の確定申告をする際には、建物相当額(土地代を除く)の譲渡収入金額を課税売上に計上しなければなりません。


 
 (2)負担付贈与による事業譲渡に伴う建物等に係る消費税

 

 課税事業者が、土地建物及びその他の事業用の設備等を負担付で贈与した場合、当該年分の消費税の確定申告に建物及びその他の設備等相当額(借入金等の負担額)を課税売上に計上しなければなりません。


 
 (3)法人成に伴う建物及び事業用設備に係る消費税

 

 個人事業を営んでいる課税事業者が、その事業を法人成させるために、事業の用に供していた土地建物及び事業用設備を法人に現物出資した場合、現物出資したものの内建物及び事業用設備等相当額は消費税の課税売上に計上しなければなりません。


 
 (4)基準期間の課税売上げ

 

 基準期間(2年前)の課税売上高が1千万円以下の事業者は免税事業者になります。

 しかし、一昨年、業務用の車輌や設備等を売却したことにより他の課税売上と合算すると課税売上高が1千万円を超えるような場合には、課税事業者となり消費税の申告が必要になります。


 


 尚、課税売上高が1千万円を超えることとなった場合、超える年分の翌年の12月末日までに『消費税の課税事業者の届出書』を、又、課税売上高が1千万円以下となった場合、1千万円以下となった年分の翌年の12月末日までに『消費税の課税事業者でなくなった旨の届出書』を所轄税務署に提出する必要があります。






所長のつぶやき・・・・・・


 7月になり、後半がスタ−トしました。沖縄では既に梅雨が明けました。東海地方はここ数日梅雨の最中を実感しますが、例年よりも傘の出番が少ないことが気になります。集中豪雨も困るが水不足はもっと困る!というように、にんげん様は我がままで自分勝手な存在です。だからこそ、自然との共生をいかに実践していくかが日々問われているようです。


 先月の17日に政府は早々と景気の底打ち宣言に踏み切りました。確かに中国向けを中心とした輸出の復調や、まだら模様ながら一部製造業では在庫調整も完了し、残業や休日出勤を再開し生産拡大が統計的にも明らかになってきております。さらに、賛否両論で話題をまいた定額給付金もほぼ全家庭に行き渡り、緊急経済対策として実施が始まっているエコカー優遇、省エネ家電のエコポイント制などの思い切った政策効果により第2四半期(4〜6月)の個人消費も持ち直してきております。この点は、麻生内閣の政策総動員のカンフル剤的効果がようやく浸透してきていると評価できます。


 とはいえ、雇用環境は依然として厳しくどこのハローワークも求職者であふれています。サラリーマンの平均年収は残業代が減り手取りで2〜3割減という人が大半ではないでしょうか。雇用と所得環境が好転しない限り、景気底打宣言も“まぼろし”と消えかねません。


 実際問題として、この「(バブル経済崩壊)底入れ宣言」を数ヶ月後に撤回した苦い前歴があります。今から16年前、平成5年6月のことです。そして、その経済混乱に端を発して政界再編成が行われました。記憶にまだ新しいことですが、小沢一郎氏(民主党前代表)が自民党を飛び出し、非自民の細川連立政権樹立へとつながっていったのでした。「歴史は繰り返す」と言いますが、経済苦境と政治の混乱は当時と現在と大変酷似しております。早晩行われる総選挙とその結果に大いに注目していきたいと思います。


 さて、まもなく夏休みの到来です。新型インフルエンザと懐具合のためか海外旅行が敬遠され、国内旅行がやや人気になっています。そして一番人気が北海道です。北海道といえば、何と言っても日本最北の旭川市旭山動物園を外すことはできません。一時は廃園の危機が叫ばれていたのが、今では嘘のようです。東京の上野動物園を抜いて、来園数日本一を誇るところまで見事に変身を遂げています。その人気の秘密は、動物園本来の「本物の動物の行動を見せる」即ち、旭山動物園独自の行動展示にあります。既に見に行った方は“その通り”と実感されていることでしょう。まだの方は“百聞は一見にしかず”です。出かけて見ればなるほどと合点していただけると思います。






 <和奏(わかな)通信>


 和奏は色の好みがはっきりしてきて、緑色が大好きです。好きなキャラクタ−もさることながら、髪飾りや包装紙、お菓子の箱、興味は色が最優先です。緑色のものが手に入ればごきげんです。緑色は地球に一番優しい色だよね!とじいじは勝手に解釈し、一人悦にいっています。

  尚、つい先日、小生にライバル(?)が出現しました。先週の日曜日、和奏と娘夫婦に加えて、双方の祖父母と合わせて7人で久方ぶりに会食をしました。婿さんの両親は1ヶ月ぶりのご対面(!)でとても満足してお帰りいただきました。小生達以上に頬がゆるみっぱなしであったことは言うまでもありません。その翌日、娘からの電話の折、○○じいじ?○○ばあば?と電話口で和奏が誰と話しているのか尋ねていました。○○じいじは先方の愛称です。余程、前日のお話相手が印象に残っていたのか、小生としては“一本とられた”という心境です。

 他愛もない、あるいは微笑ましい出来事でありますが、和奏のハートを射るための愛情バトル(!?)が静かに始まっております。ハイ。




(平成21年7月1日 所長 橋本)   





          



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