橋本博孔税務会計事務所

453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階

Tel: 052-451-8555  Fax: 052-451-8551

Homepage:  http://www.aichi-iic.or.jp/co/hasimoto-tax/

平成22年1月1日



 トピックス 〜平成22年度税制改正大綱〜



 連立与党は先月24日に、平成22年度の税制改正大綱を決定しました。

今回は、この税制改正大綱の速報版についてご紹介したいと思います。

 尚、ご質問等は幣事務所へお気軽にお寄せ下さい。




  中小企業を支える支援

 

○特殊支配同族会社の役員給与の損金算入制限措置の廃止

 いわゆる一人オーナー会社(特殊支配同族会社)の役員給与に対する損金不算入措置を平成22年4月1日以降終了する事業年度から廃止される予定です。



○中小企業が一定の設備投資等を行った場合の税額控除又は特別償却の選択適用が認められる措置について、現行制度のまま2年間延長されます。



○中小企業が少額減価償却資産を取得した場合に即時償却を認める制度の延長

 取得価額30万円未満の減価償却資産の取得価額の合計額300万円を限度として損金算入される制度が2年間延長されます。



○交際費の損金算入特例の延長

 法人が支出した交際費は原則として損金不算入ですが、資本金1億円以下の中小企業者については特例として600万円まで支出交際費の90%相当額については損金に算入される制度が2年間延長されます。



○小規模企業共済制度(支払った掛金全額が所得控除)の加入対象者の拡大

 現行制度での加入要件として、常時使用する従業員数が20人(商業、サービス業は5人)以下の個人事業主又は小規模法人の役員等であるのが、今回の改正案で個人事業主の共同経営者たる配偶者及びその後継者まで拡大されることになります。



○連鎖倒産防止のための中小企業倒産防止共済制度の限度額の引き上げ

 共済契約者が拠出する掛金を原資に、取引先が倒産した際に、掛金総額の10倍を限度に無利子・無担保・無保証人で貸付ける制度です。この共済金の貸付限度額を8000万円に引き上げ、これに伴い損金算入が認められる月額掛金の限度額が20万円に引き上げられます。また掛金総額の限度額も800万円に引き上げられます。


 
  その他

 

○住宅取得資金にかかる贈与税の非課税枠の拡大


 直系尊属から住宅取得資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税枠を、平成22年は1500万円に、平成23年は1000万円に拡大されます。






所長のつぶやき・・・・・・


明けましておめでとうございます


 久しぶりに雪化粧をしたお正月を迎えました。今年も多くの方から年賀状をいただきまして、この場をお借りし改めて御礼申し上げます。皆さんからの年賀状は、近年ますます個性的になっており、人柄や隠れた才能を発揮した図柄や文面に接し、色々と楽しませていただきました。


 中には新春の型どおりの挨拶もありますが、 “一家言” “年頭所感”等、新しい年のスタートに当たり、日頃あまり口にしない言葉をその文面で見るにつけ、たった一枚の年賀状からもその人にいっそう親近感をもたらしてくれる効果は小さくありません。


 さて、小林一茶の句にありますように、“めでたさも中くらいなり、おらが春”の印象が強い今日この頃です。一昨年の秋に発生した世界的規模の金融危機の荒波は、日本経済も直撃しました。幸いにして、官民挙げての緊急避難策が功を奏し、どうやらバケツの底が抜けるという最悪のシナリオにはなりませんでした。今の状況はそのバケツに水が半分入っていると表現することができます。これを「やっと半分溜まった」と思うのか、「半分しか残っていない」と見るのか、人によってその受け止め方は様々です。後者であれば、景気が二番底へと陥り、ますます厳しい環境が待ち受けていると悲観しがちになります。そうではなくて、前者の考え方に基づいて、ここで出血を止めれば、後は好転が期待できることになります。


 ここはあえて楽天的に前者の立場で、今ある力なり知恵を振り絞って、少しでも出を少なく入りを多くすることに専念することに致しましょう。そのためにも、自分の持てる力・強みを今一度つぶさに棚卸ししてみませんか。健康、体力、友人や知人のネットワーク、家族の絆等々、こういった経済的視点からはなかなか計量できない無形の財産もバカになりません。


 “今年こそ”の意気込みで自分の再発見と自己改造能力を発揮していきたいと思います。



 <和奏(わかな)通信>


 年末年始はゆったりと和奏のお相手をすることができました。子供の成長はほんとうに早いものです。この1年間に語彙も驚くほど豊富になっており、大人の会話を聞いていていつの間にか会話に入ってくる、自分の都合の悪いことは聞いていない素振りをするなど3歳児といっても隅に置けません。「じいじ、○○してくれてありがとう」などと言われるとついつい嬉しくなって、遊びの相手を買って出るといった按配でした。


 食の細い和奏ですが、つきたてのお餅は大好きで黄粉も餡子もつけずにおいしそうに食べている様は実にほほえましく、大人の食欲までかきたててくれ、年末の至福のひとときでもありました。



(平成22年1月1日 所長 橋本)   





                             



戻る