橋本博孔税務会計事務所

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平成22年3月1日



 トピックス 〜住宅取得等資金贈与の特例〜



 本年度の税制改正案の目玉商品の1つである、住宅取得資金の贈与にかかる贈与税の非課税措置についてお届けします。

尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。





 概要

 

平成22年1月1日から平成23年12月31日までの間に直系尊属(父母又は祖父母)から子(20歳以上)がまとまった住宅取得等資金の贈与を受けた場合、一定の要件のもとに贈与税が課されないという制度です。


今回の改正で、昨年(500万円が限度)以上に拡充されます。


尚、暦年贈与(限度額年110万円)と相続時精算課税制度(限度額2500万円)との併用も可能です。



 
[T]暦年課税を選択した場合

 

(ア) 住宅取得資金の贈与にかかる贈与税の非課税限度額は次の通りです。
  1. 平成22年中に住宅取得等資金の贈与を受けた者・・・・・ 1500万円

  2. 平成23年中に住宅取得等資金の贈与を受けた者・・・・・ 1000万円


    相続税法では、相続開始前3年以内に贈与された財産については、相続税の課税価格に算入する事になっています。しかし、今般の住宅取得等資金の贈与については、そもそも贈与税の課税価格に算入されないことになっております。

    したがって、たとえ相続開始前3年以内の贈与であっても被相続人の相続税の課税価格に算入する必要はありません。


    この結果、住宅資金の贈与により相続税の大胆な節税が可能となります。


(イ) 要件

  この特例を受けるためには、贈与税の確定申告をする必要があります。



[U]相続時精算課税を選択した場合

 
(ア) 親から子(20歳以上)が住宅取得等資金の贈与を受けた場合、相続時精算課税の特別控除と上記アの金額を加算した額までは贈与税はかかりません。

但し、相続時精算課税では、相続開始前3年以内の贈与に該当するかどうかに関係なく、贈与された全ての財産の価額が相続財産に加算されることになります。


(イ) 手続き

  [T]と同様に一定の書類を添付して贈与税の確定申告をする必要があります。






所長のつぶやき・・・・・・


 春一番が吹き、寒かった冬も終わり春めいてきました。我が家の隣の畑では梅が満開を迎えております。三寒四温とはよくいったもので、暫くすると寒の戻りも予想され毎朝、気温の情報を聞いて出勤しているこの頃です。寒暖の差が激しい折、体調をくずさないよう花粉対策を含め、健康管理に十分留意したいと思います。


 今の話題の中心はなんと言ってもバンクーバーで開催されている冬季オリンピックでしょうか。それも、今日で閉幕です。厳しい不況を乗り越えるべく頑張っている日本中の人々の夢と希望を背負っているかのように熱戦が連日報道されております。いくつかの悔し涙をこれほど観客側も一体感をもって感じ取ったことはなかったかと思います。4年に1度しかないが故のドラマが今回も数多く見られました。


 オリンピックという晴れ舞台のために並々ならぬ努力をしてきた選手たちに観客である私たちも数多くの感動を与えてもらいました。「長かった4分間であり、あっという間の4分間でした。」という真央選手の感想は、どの種目の選手にもいえると思います。本当にご苦労様でした。熱いエールを選手たちに送るとともに、熱い思いを共感できたことに感謝し、4年後の更なる活躍に期待したいです。


 さて、3月に入り確定申告事務もピークを迎えております。スポットというべき土地の譲渡(交換特例を含め)、将来の相続税軽減を意図した現金・自社株等の贈与も例年程ではありませんが、こなしております。特に後者の贈与の件に関しては、後日の税務上の紛争の種にならないためにも、通帳を通した振込み、110万円前後の贈与を実行する場合には他に贈与となるおそれが無いかどうか、あるいは本当に受贈者側に支配管理権が移転しているかどうか等につき一段と注意をしていただくようお勧めします。


 最後に、ほのぼのとした(あるいは明日はわが身かと身につまされるかもしれませんが)いくつかの川柳を掲載させていただきます。


掛けてきた 年金実は 賭けていた
日本発 武士道にない 派遣斬り
定年前の 肩書き言うな 居酒屋で
物忘れ 嘆くな 頭のダイエット
ときめきが 動悸にかわる 古稀の恋
(全国老人福祉施設協議会 第6回「60歳からの主張」より)





 <和奏(わかな)通信>


 先日、娘夫婦に頼まれ半日、和奏の面倒を見ました。家内はともかく、小生としてはゆっくりとお相手するのは実に久しぶりでした。寒い日でしたので積み木や絵本、お絵かきなど室内遊びをした後、家事に精出す妻には内緒で、ベッドの上で跳んだりはねたりとトランポリン遊びに興じました。キャッキャッとはしゃぐ和奏の表情はキム・ヨナ選手も及ばない最高の評価点でした。

 夕食後にはしっかりと小生の手をにぎって「じいじとお風呂に入る」と言い出し、こちらも大いに満足した次第です。次なる目標は、「じいじの家に一人で泊まるお泊まり保育」です。さてその日はいつになりますでしょうか。今から楽しみにしております。



(平成22年3月1日 所長 橋本)   





                             



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