橋本博孔税務会計事務所

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平成22年5月1日



 トピックス 〜小規模宅地等の相続税の特例について〜



 今回は、平成22年度税制改正のうち、実務に大きな影響をもたらす「小規模宅地等の相続税の特例」についてお届けします。


尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。





 概要

 

 小規模宅地等の相続税の特例とは、一定の要件を満たした被相続人等の事業用又は居住用宅地等に対して、限度面積までの部分について相続税の課税価格に算入される価額が減額される(50%ないしは80%)という規定で平成22年度の税制改正で次のように見直されました。


 
[T] 相続人等が相続税の申告期限まで事業又は居住を継続しない宅地等は適用除外になりました。

 

 改正前は、被相続人の居住用の土地等に関して居住親族が相続してそのまま居住し続ければ240uまでは80%評価減、継続しなくても200uまでは50%評価減が認められており、事業用土地等についても同様に親族が相続して事業を継続すれば400uまでは80%評価減、継続しなくても200uまで50%評価減が認められていました。


 今回の改正により継続しない事業用又は居住用土地等について軽減措置は廃止されました。



[U] 一の事業用又は居住用宅地等について共同相続があった場合には、取得した相続人ごとに適用要件を判定することになりました。

 

 改正前は、被相続人の居住用宅地を共同で相続する場合、相続する親族の中に80%評価減の対象者がいるときは、他の共同相続人についても80%評価減が適用されていました。また、配偶者と非同居の親族が共有で居住用の土地を相続した場合、非同居の親族についても80%評価減の適用を受けることができました。


 今回の改正により取得者の態様ごとに減額割合を算定することになりました。


 
[V] 一棟の建物のうちの一部が被相続人の居住用である場合

 

 改正前は、一棟の建物の一部が被相続人の居住用である場合その敷地の一部が80%評価減の対象となる場合には、その建物の敷地全体が80%評価減の対象になっていました。


 今回の改正で、用途区分ごとの割合により敷地面積を按分して小規模宅地の特例を適用することになりました。



 
(注)適用時期

 

平成22年4月1日以後の相続又は遺贈から適用されます。






所長のつぶやき・・・・・・


 新年度がスタートして1ヶ月が経過しました。新入生、新入社員も緊張感がとれ、少しホッとしていることでしょう。逆に想定外の厳しい現実に直面し厚い壁を目のあたりにして、戸惑いを感じている人も少なくないのではないでしょうか。


 名古屋近辺では桜の木もすっかり装いを新たにして緑に覆われております。とはいえ、例年以上に寒暖の差が激しい日が続き、朝晩はまだストーブが恋しく、早めに片づけてしまった家庭ではあわてているようです。地球の温暖化が叫ばれて久しいのですが、一律に温暖化していくのではなく、荒々しい気候変動を繰り返しながら徐々に平均気温が上昇していくというのが実際の姿のように思われます。


 北欧ではアイスランドで火山の噴火がありました。大量の火山灰が成層圏まで達し、ヨ−ロッパの空の便は史上空前の混乱に陥ってしまいました。改めて自然の猛威と精密機械であるが故の脆さを実感しました。幸いにして、現在は小康状態を保っておりますので、ゴールデンウィーク中の行動には支障を来さないようであり、海外旅行を計画している人々は安堵していることでしょう。


 今年はうまく調整できれば1週間前後の休暇をとることができそうです。お盆や年末年始休暇とは一味違った過ごし方を実行されてはいかがでしょう。気候もよく体力の増進、心身のリフレッシュ、家族・友人とのコミュニケーションの充実、あるいは会社の事業計画の再構築等々には、またとないチャンスです(もっとも、何も計画せずダラダラと過ごすのも最高の贅沢!?という考え方も十分に説得力をもっていますが)。


 何はともあれ、月末に五月病、無気力状態になって後悔することのないよう楽しく過ごしたいと思います。


 さて、長らくご愛読いただき連載を終えた《和奏通信》につきまして、多くの方から感想を頂戴しました。事務所通信での色々な情報提供以上に関心が高く、(我が孫の如く)成長を見守ってくださり誠にありがとうございました。和奏が成人になった折には、40号分をまとめて装丁し、プレゼントしたいと思っております。そのためには、なんとしてもあと17年(小生は80歳になります!)元気に生きておらねばと、新しい希望を見出しました。


 和奏の後日談です。転居により友達、保育士さんをはじめ見知らぬ人達の中にうまくとけ込んでいけるか心配しておりましたが、「案ずるよりは生むが易し」でした。通園バスでの送り迎えが気に入ったようで元気に通っています。既に二度ほど泊まった翌日には、娘と一緒にバス通園の見送りも経験しました。


 それにしても、インターネットは便利なツールですね。保育園サービスの一環として、保育園での様子がコマ送りながら四六時中、見ることができます(個人情報の保護、セキュリティはしっかり確保されています)。昼休みの楽しみが増えた今日この頃です。





(平成22年5月1日 所長 橋本)   





                             



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