橋本博孔税務会計事務所

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平成22年9月1日



 トピックス 〜取引相場のない株式の評価について T 〜



 今号からシリーズとして自社株評価のポイントを特集していきたいと思います


尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


 

 企業経営においてもこれから世代交代が本格化しようとしております。


 この動向には相続の開始以前に事業承継を実践するケースもあれば、後継者難から思い切ってM&Aを検討するケースも含めることが出来ます。


 相続税対策としては如何に自社株評価の低額化を実現するかが主眼となります。類似業種の平均株価の動きや自社の業績、配当政策を総合的ににらんでのタイミングも非常に重要となります。いずれにしても、まずは基礎的知識を正確に理解することが第一歩といえます。


 上場株式や気配相場のある株式以外の株式を取引相場のない株式といいます。 一般の企業はこの取引相場のない株式に分類されます。


 今回は、株主の態様による評価方式の違いについて解説します。



株主の区分と評価方式

 

株 主 の 態 様 に よ る 区 分 評価方式
会社区分 株 主 区 分
同族株主の
いる会社
同族株主 取得後の議決権割合5%以上 原則的評価方式
取得後の議決権割合5%未満 中心的な同族株主がいない場合
中心的な同族株主がいる場合 中心的な
同族株主
役員
その他 特例的評価方式
同 族 株 主 以 外 の 株 主
同族株主の
いない会社
議決権割合の合計が15%以上のグループに属する株主 取得後の議決権割合5%以上 原則的評価方式
取得後の議決権割合5%未満 中心的な株主がいない場合
中心的な株主がいる場合 役員
その他 特例的評価方式
議決権割合の合計が15%未満のグループに属する株主



   原則的評価方式 ・・・ 類似業種比準方式,純資産価額方式など


   特例的評価方式 ・・・ 配当還元方式






  1つ1つの言葉の定義については次回以降に解説させていただきます。


                                                  (次回に続く)






所長のつぶやき・・・・・・


  暑中お見舞い申し上げます (再掲!)


 立秋や暑処という伝統的な季語が今年こそ実感の湧かない年はありません。例年でしたら、見出しも「残暑お見舞い」となるのですが、今年は9月の半ば、ひょっとしたら秋分の日あたりまで、盛夏となりかねません。日中の日差しはまだまだ夏本番の雰囲気です。猛暑、熱帯夜、熱中症といった言葉が会話や新聞・雑誌にこれ程頻繁に出てくることはまさに想定外でした。


 さて、政治の分野でも、熱を帯びてきました。国政の分野では本日、民主党の代表選がスタ−トします。政治の世界も日本の気候に合わせるように涼風が止まって湿度の高いまま、寝苦しい熱帯夜を再現しております。1年前には本格的な政権交代による台風一過の秋晴れを期待していたのですが、もののみごとに裏切られ、本格的な論戦がないまま出口の見えない政治不況へと悪循環の様相を呈しております。


 とりわけ、昨今では実力不相応の超円高で、せっかくの景気回復も暗雲が漂ってきております。「政治は二流、しかし経済は一流」という言葉も既に死語に近いのですが、海外の動向を見ても、ますます政治と経済の一体化が強まっており、経済の悪化を食い止めるべく、政治力によってドル安、ユーロ安を誘導しております。そして、その格好のタ−ゲットに“円”が晒されております。


 政治の無策と混迷が見透かされ、鬼の居ぬ間の洗濯とばかりに日本経済が欧米、更には中国等の新興国に翻弄されているのが現状です。しかも、この傾向は現在だけでなくこの二、三年は継続する雲行きであるということです。


 一方、日本の「食糧」の確保に向けた議論も活発になっています。新興国を中心に経済力の向上と軌を一にして肉食化が進み、穀物への需要が飛躍的に高まってきております。事実、食糧でも輸出大国であった中国が、ついに本年度トウモロコシの純輸入国になったのが象徴的です。


 既に大豆では中国が世界で最大の輸入国になってから久しく、この傾向は強まることはあっても、弱まることは考えられず、インドや東南アジア諸国も同じ傾向を見せており、その速度はますます早まるばかりの状況です。


 異常気象が常態化してきた今日、大半の食糧を輸入に頼っている日本は経済にまだ余力があるうちに、農業政策を根本的に見直し、小規模な自作農政策を根本的に改め、産業としての農業立国を目指し、がんじがらめの規制を撤廃する方向で大きく舵を切ってもらいたいものです。


 小生も8月には身の丈にあった内需拡大に貢献しております(!?)。事務所のエアコンが寿命を迎え、省エネタイプに更新しました。また、東京での研修会の参加に合わせ、娘と会い浅草でサンバカ−ニバルの見物をしてきました。炎天下での激しいリズムと踊りでしたが、しばし暑さも忘れ元気をもらった感じで日本の夏を楽しむことができました。




(平成22年9月1日 所長 橋本)   







                                 


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