橋本博孔税務会計事務所

453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階

Tel: 052-451-8555  Fax: 052-451-8551

Homepage:  http://www.aichi-iic.or.jp/co/hasimoto-tax/

平成22年10月1日



 トピックス 〜取引相場のない株式の評価について U〜



 前号からシリーズとして取引相場のない株式の評価のポイントを特集しております。

今号は、1つ1つの用語の定義について解説させていただきたいと思います。


尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


 
会社区分

 

同族株主のいる会社

同族株主とは、株主の一人及びその同族関係者の有する議決権の合計数が、最も多いグループ(筆頭株主グループといいます。)の議決権割合(発行済株式総数から自己株、優先株等議決権のない株式を除いて判定します。)によって次の者が同族株主となります。


筆頭株主グループの
議決権割合
同族株主となる者
50%超 筆頭株主グループに属する株主
30%以上50%以下 議決権割合が30%以上となる全ての株主グループの株主
30%未満 な し



株主区分

 

(1)  中心的な同族株主がいる場合

中心的な同族株主とは、同族株主の1人並びにその株主の配偶者、直系血族、兄弟姉妹及び一親等の姻族の有する議決権の合計数がその会社の議決権総数の25%以上である場合におけるその株主。
すなわち、同族株主のうち株主及び株主と身近な親族の議決権割合が25%以上となる場合の株主グループをいいます。


(2) 中心的な株主とは、株主の一人及びその同族関係者の有する議決権の合計数が、その会社の議決権総数の15%以上である株主グループのうち、一人で10%以上の株式を有している株主をいいます。
すなわち中心的な株主とは、議決権割合が15%以上の株主グループの中で、単独で10%以上の株式を所有している株主をいいます。


(3) 会社の役員(使用人兼務役員は除きますが、監査役、会計参与は含まれます。)は取得後の議決権割合が5%未満であっても原則的評価方式が強制されますのでご注意下さい。


   (次回に続く)   








所長のつぶやき・・・・・・


 秋がやってきましたね!“暑さ寒さも彼岸まで”という諺が死語にならなくてほっとしております。最近では日中でも風が心地よく、思わず見上げた空にはもう積乱雲は見あたらず、柔らかい雲がたなびいております。とはいえ、昼間は30度前後も珍しくなく、そうかと思うと夜は夏用掛布団では朝方になると肌寒く感じる今日この頃です。なにはともあれ、実りの秋、本番を迎えました。長い上り道を汗を拭き拭き登りきって、ようやく頂上に辿りついた心境です。


 それにしても「内憂外患」という言葉がぴったりくる世相となっております。アメリカやEUから押しつけられたドル・ユーロ安、円高の影響で、ようやく立ち直りかけた日本経済も年末にかけて暗雲が垂れこめてきております。日本経済の実力に伴う円高でしたら、マイナス以上のプラス要因にて不安を一掃することも可能でしょうが、政治の貧困から、日本は欧米のみならず韓国や中国等からもババ抜きゲームの円高を押しつけられて苦吟している状態です。


 他方、民主党菅政権も小沢一郎氏を抑え込んで幸先よく再スタートを切ったのも束の間、尖閣諸島海域でのトラブルに巻き込まれ、後手後手の決断で早くも迷走気味となっております。苦渋の選択ではありながら、結果としては、内にあっては主権をないがしろにされた弱腰外交と非難され、外からは謝罪に加えて賠償まで求められるという理不尽な突き上げを受ける、まさに「内憂外患」となっております。


 ところで、世の中ますますギスギスした関係が蔓延しておりますが、数少ないほのぼのとした文章に接しましたので紹介させていただきます。


 日経新聞の9月28日朝刊文化欄からの抜粋です。タイトルは「妻に仕える新・関白宣言」となっております。この「所長のつぶやき」でも7月1日号で「続婚のすすめ」と題して熟年夫婦の円満なコツを伝授(!?)させていただきましたが、もっとわかりやすく夫側の素直な反省をこめたヒントでいっぱいです。


 まずは、亭主関白の本来の語源の持つ意味合いが解説されています。曰く、「亭主」は茶の湯で客人をもてなす人のこと。また「関白」は補佐役が本来の役割。したがって、妻をもてなし、補佐することが亭主関白の真骨頂ということになります。


 次いで、新・亭主関白の段位の認定について。初段は「結婚3年以上たって妻を愛している人」、五段は「愛妻と手をつないで散歩できる人」、十段は「愛している、を照れずに言える人」だそうです。また「愛の三原則」として、「ありがとう」「ごめんなさい」「愛してる」を恥ずかしがらずに言いましょうと提唱し、妻への返事として、「うん」「へぇー?」「わかった」をお返事三原則として定めております。さて、小生そして皆さんの段位の認定はいかがでしょうか。


 実際のところ、子供も完全に手を離れると夫婦という単位が改めて人生の核になってきます。勿論、各々の友人関係を豊かにすることとの同時進行が理想的です。夫婦共通の友人が加わると二人ではなかなか弾まない会話もまったく違った味わいになるのも真実です。


 秋の夜長を二人であるいは仲間を交えて、しっとりと、時にはにぎやかに会話のキャッチボールを楽しみたいものです。




(平成22年10月1日 所長 橋本)   







                                 


戻る