橋本博孔税務会計事務所

453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階

Tel: 052-451-8555  Fax: 052-451-8551

Homepage:  http://www.aichi-iic.or.jp/co/hasimoto-tax/

平成23年11月1日



 トピックス 〜雇用促進税制について〜



 平成23年度の税制改正において創設された雇用促進税制を取り上げてみました。


 尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


 
 制度の概要



この制度は、平成23年4月1日から平成26年3月31日までの間に開始する各事業年度において、次の要件をすべて満たす場合には、その事業年度の法人税額から、増加した雇用保険一般被保険者の数に20万円を乗じた金額を控除することがきます。

ただし当期の法人税額の10%(中小企業者等については20%)を限度とします。


 
 要件



<1> 青色申告書を提出する法人であること 

<2> 公共職業安定所へ雇用促進計画の届出を行っていること

<3> 雇用保険一般被保険者数が前事業年度比10%以上かつ5人(中小企業者等については2人)以上増加すること。
([1]役員、[2]役員の親族、[3]役員と特殊の関係のある者、[4] [1]及び[2]並びに[3]の者と生計を一にするこれらの者の親族、[5]使用人兼務役員は除く)
<4> この制度を適用しようとする事業年度(適用年度)及び適用年度開始の日前1年以内に開始した各事業年度において事業主の都合による退職者がいないこと

<5> 当該事業年度に支払う給与額が前期の支払給与額より次の算式で算定した額以上に増加すること
([1]役員、[2]役員の親族、[3]役員と特殊の関係のある者、[4] [1]及び[2]並びに[3]の者と生計を一にするこれらの者の親族、[5]使用人兼務役員は除く)

給与増加額≧前期の支払給与額×雇用者増加率×30%
<6> 適用事業のうち風俗営業を行っていないこと


 
 申告要件



雇用促進計画の達成状況を確認した旨を記載した書類(離職者についての要件を満たすことにつき確認した旨を記載したものに限ります。)の写し及びこの控除を受ける旨の記載があり、かつ、この計算明細書を申告書に添付する必要があります。


 
 その他



ア.設立1年目の事業者は適用できません。

イ.設立2年目以降の会社で従事者が役員及びその親族のみという会社で役員等以外の従事者が0人の場合は、上記要件の<1><2><4>及び適用年度の雇用保険の一般被保険者数が前期末より5人(中小企業者等については2人)以上増加すれば適用できます。

ウ.事業年度開始後と終了後の2回、公共職業安定所に雇用促進計画の届出と目標達成の確認が必要になります。
エ. この雇用促進税制に関する取扱いは、青色申告の個人事業者についても同様に適用されます。








所長のつぶやき・・・・・・


 秋本番を迎えております。先月、税理士会の支部研修旅行で何十年ぶりに奈良へ行ってきました。さすがにまだ紅葉には至っておりませんでしたが、東大寺の裏手にひっそりとした小路があり、時代劇のワンシーンを彷彿とさせるロケーションでした。澄んだ空気と木々の色合いの変化を楽しみ、しばし日頃の忙しさを忘れさせてくれました。


 話は変わりますが、『ヘルスツーリズム』という言葉をご存じでしょうか。ヘルス=健康、ツーリズム=旅行を合体させ、各々の効能を相乗させようというものです。非日常の「旅行」でリフレッシュしつつ「健康」を再認識し、日常生活に健康を取り組んでいく企画です。


 具体的な例として、浜松市の予防検診センターと国民宿舎奥浜名湖が合同で企画したものがあります。参加者は初日の昼過ぎまで胸や胃のレントゲン検査、腹部エコー検査等を予防検診センターで受診し、すぐに出される結果を基に医師から保健指導を受けます。その後、国民宿舎に移動し大展望風呂で疲れを癒し、栄養管理士が監修したヘルシーな懐石料理を堪能していただきます。翌朝にはスタッフと軽いウォーキングを体験し、滞在中は健康や食生活に関する相談もOK。解散後も地域の観光スポット巡りにスタッフが同行します。


 医療、健康増進、旅行・レジャーを手軽に楽しみながら生活の質を向上させるというもので、評判は上々だそうです。 (出所 アルフレックスNEWS 3329号)


 東日本大震災直後は旅行自粛のムードが行き過ぎて、全国各地の観光名所も大きな打撃を受けました。福島原発事故も加わって外国からの観光客が激減している今日、観光資源開発の観点から新しい工夫と日本人ならではのきめ細やかなサービスで地域経済の活性化を図ってほしいと願っております。


 さて、日本内外における政治や経済の動向は依然として厳しく、予断を許さない状況が続いています。ギリシャの財政危機に端を発したEUの混迷、タイの洪水被害の拡大に伴い日本企業の生産活動に深刻な影響が出始めております。更に、ユーロやドルに比して相対的に安全資産(?)であるという理由によって、異常な円高は遂に1ドル76円を突破しました。このことは日本企業の輸出競争力を弱め、産業の空洞化が一層現実的になりつつあります。


 国内でしか活動する術を持たない多くの中小下請け企業は、再びリーマンショックの悪夢におびえ、生き残れるかどうか、年末から来年にかけて正念場を迎えるといっても過言ではありません。中小企業に対して、震災復興手当と同等の配慮を来年度の予算編成や税制改正に強く求める次第です。






 <遼真(りょうま)&和奏(わかな)通信>


 遼真は生後1ヶ月半が経ち、すくすくと元気に育っています。先月下旬にお宮参りも済ませました。その帰り、予約してあった写真店で記念写真を撮りました。日柄がよく随分待たされたにもかかわらず、いざ撮影となると、ぱちっと目をあけ堂々と写真に収まりました。「好機に強く、将来は頼もしい男子になる」と早くもじいじバカぶりを発揮している次第です。


 和奏も5歳の誕生日を迎えました。にっぽんど真ん中祭り金賞受賞の効果か、名古屋祭りや地域のイベントにお声がかかり、本人は勿論のこと、小生らも「追っかけ」で忙しくしております。





(平成23年11月1日 所長 橋本)   





                            


戻る