橋本博孔税務会計事務所

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平成23年12月1日



 トピックス 〜年末調整について〜



 今年も年末調整を行う時期になりました。社員各位には年末調整に必要な証明書類等が、金融機関、生命保険会社等から送られていると思います。

 保険料控除申告書等に必要事項を記入の上、会社へ提出していただくようお知らせ下さい。


 今回は、年末調整に関する注意点並びに留意事項をご案内します。


 尚、ご質問は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


 
 (1)昨年と比べて変わった点


  今年は、扶養控除の見直しがされました。

<1> 年齢16歳未満の扶養親族(年少扶養親族といいます)に対する扶養控除が廃止されました。

   扶養親族のうち年齢16歳以上は今まで通りに扶養控除となります。

   (注) 障害者控除は、扶養親族が年齢16歳未満である場合においても適用されます


<2> 特定扶養親族の範囲が、控除対象扶養親族のうち年齢19歳以上23歳未満の人に変更されます。


(その他)

<1>の年少扶養親族に対する扶養控除が廃止されたことに伴い、居住者の控除対象配偶者または扶養親族が同居特別障害者である場合に配偶者控除又は扶養控除の額に35万円を加算する措置は、同居特別障害者に対する障害者控除額を1人につき75万円(特別障害者控除額40万円に35万円を加算)とする制度に改められました。 

尚、これは扶養控除への加算が特別障害者控除への加算に代わっただけでありますので全体として控除額に変更はありません。

 
 (2)年末調整の対象となる人 



<1> 1年を通じて勤務している人

<2> 途中入社した社員の内、前職の源泉徴収票を会社に提出した人

<3> 年の途中で退職した人のうち、次の項目に該当する人
・死亡により退職した人

・12月中に支給期の到来する給与の支払を受けた後に退職する人

・パートタイマーとして働いている人などが退職した場合で、本年中に支給を受ける給与の総額が103万円以下である人


 
 (3)年末調整の対象とならない人




<1> (2)の<1>に掲げる人のうち、給与の収入金額が2,000万円を超える人

<2> 年末調整を行うまでに「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出していない人

<3> 年の途中で退職した人のうち、(2)の<3>に該当しない人
<4> 非居住者

<5> 継続して同一の雇用主に雇用されていない、いわゆる日雇労働者(丙欄適用者)など








所長のつぶやき・・・・・・


 早くも本年最後の月を迎えました。長かった1年でもあり、あっという間の1年でもありました。幸いにして元気で師走に向けスタートができ、感謝しております。少し早いですが、この1年の感想として四文字熟語を使い振り返ってみたいと思います。


◆春夏秋冬

 年々、春と秋が実感しにくくなっておりますが、季節の移ろいはそれなりに感じられました。四季の変化に恵まれた日本は、世界の中でも最も住み心地のよい、人間の五感をいつも刺激してくれる貴重な地域であると思います。秋を取り上げても、初秋、秋本番、深まりゆく秋というように更に細やかに日々の変化を楽しませてくれます。紅葉で有名な香嵐渓では今が一番の盛りで全山が紅く色づいているようです。機会があればライトアップされた紅葉の美しさを愛でに行きたいと思っています。


◆天変地異

 三月の東北大震災・原発事故はこれからが復興の本番です。復興増税の道筋も整いました。国民が等しく痛みを分かち合い、それぞれが得意分野あるいは自分の持ち場で、できることをもう一工夫し、まずは経済基盤を整え、思いやりの気持ちを再確認していきたいと思います。また、以前観光で訪れたタイでは想像を超えた洪水に、進出している日本企業のみならず国内での生産活動にも多大な影響をもたらしております。経済のグロ−バル化というものを実感させられました。


◆内憂外患

 ギリシャからイタリア・スペインへと波及しつつあるEU圏での債務危機はますます予断を許さないものとなっております。数年前のリ−マンショックでは先進国も中国等の新興国も国が率先して財政規模を拡大して景気回復に対して切れ目なく資金を投入し、なんとか世界恐慌に陥るのを阻止することができました。今回はその副作用もあって、どの国もこれ以上は財政頼みの景気対策を打つことができず、更なる困難に妙案が浮かばない状況となっています。

 日本では、復興需要が見込まれることや、強さではなく弱さ比べで相対的に安全度が高いという理屈でユ−ロ、ドルから円にシフトする現象がおき、実力以上の超円高時代を迎えております。ようやく震災の影響から脱して内需と輸出の盛り上がりが期待できるようになった矢先、冷水を浴びせられ、円高リスク回避のために産業の空洞化が一層本格化していく勢いです。内需でしか生き残りの難しい多くの中小企業に対して、厳しい冬の到来(季節も景気も)を前にして、きめ細かい施策が強く望まれます。


◆冠婚葬祭

  先月号でもお知らせしましたように二番目の孫が無事お宮参りを済ませました。

  身内ではありませんが、親しくしている若手税理士が先月結婚しました。
   また、大学院の教え子も結婚して、近く新郎の赴任先であるベトナムのハノイに旅立つとのこと。
   おめでたが続き思わず心が和んでおります。

  身内では無いことに安堵しておりますが、例年になく多数の喪中葉書をいただいています。
   改めましてご遺族の皆様に哀悼の意を表させていただきます。

  今年はなんといっても、名古屋どまんなか祭りで孫の和奏たちが参加した保育園のグル−プがキッズ部門で金賞を受賞したことでしょうか。
   めでたし、めでたし。



 これからの繁忙期に備えるべく早めの健診に努めるとともに、万病の素であるストレスを上手に発散させ(もっとも適度なストレスは脳を始めとする心身の活性化には有効であると理解しております。)意欲的に過ごしていきたいと思っております。





(平成23年12月1日 所長 橋本)   





                            


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