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橋本博孔税務会計事務所 〒453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
平成24年1月元日 |
トピックス 〜積み残されていた平成23年度税制改正について〜
所長のつぶやき・・・・・・ 新 年 の ご あ い さ つ 新しい年がスタートしました。昨年は地球的な規模で天変地異があり、経済環境もそれに劣らぬ乱調ぶりでした。加えて、政治の激動が早くも予想されます。折しも、北朝鮮の独裁権力者がこの世を去りました。今年はアメリカやロシア、更には中国といった大国のみならず韓国を含めて相当な数の国々で大統領選等々があり、熱い政治の季節がほぼ1年に亘って展開されることになります。 日本でも消費税増税の議論と予算関連法案の国会通過を巡り、混迷の果て内閣の総辞職か解散・総選挙が行われるというハプニングもまさかとは思いますが、全くゼロとは言えない状況です。その意味では今年も波乱の幕開けとなりました。 昨年末に決定した平成24年度の政府予算案、総額90.3兆円の内訳を見ると、何とか表面的には面目を保っているようですが、財務省官僚による財源捻出のための奥の手もそろそろ限界に達しており、待ったなしの歳入・歳出の一体改革に向けた議論を今からしないと将来世代のみならず現在世代にも厳しいムチの嵐が迫ってきそうです。 大きな不安要素はEU危機の引き金と同様に政府債務残高の急増ぶりです。税収よりも新規発行国債が上回るという異常事態が常態化しています。年度末の平成25年3月には政府債務残高が遂に1,000兆円を突破してしまいます。バブル崩壊、リーマンショック等と、やむを得ない非常事態の選択肢として赤字国債を大量発行してきた結果、わずかこの10数年で500兆円も政府債務残高が積み上がってしまいました。 個人金融資産が1,400兆円以上あるから、日本国内で消化できるという安心感はいつまでも保証されるものではありません。しかも、国内総生産(GDP)に対する借金の残高を比率で示すと、あのギリシャですら1.6倍に対して日本は2倍を超えるという世界でも最悪の部類に属しています。このまま漫然と推移してしまうと、遠からず日本もギリシャやイタリアの二の舞になりかねません。 だからといって、財政再建のために消費税増税を急げば、国民の負担増とともに転嫁の不安や資金繰り難に苦しむ中小企業は淘汰されかねません。まさに、前門の虎、後門の狼といった状況に晒されていると言わねばなりません。新年早々から悲観的な話題になってしまいましたが、せめて自分でできる範囲内では、明るい展望や話題に敏感に反応していきたいと思います。 そのヒントとして今年は二つの言葉を胸に刻んでいきたいと思います。 一つ目は『絆』です。二つ目は『明るいビンボウ』という言葉です。小生のような60歳代の世代にあっては、少年期の大半において空腹感が常につきまとっていたものの、何故か皆明るく元気に飛び回っていたような気がします。家には一家団欒があり、地域では口やかましいおばさんやおっかないおじさんが存在して何となく見守られていました。小生の体験でも年に1、2度くらいのすき焼きが旨かったこと。念願のグローブを買ってもらえた時のあの嬉しさ、まさに『絆』と『明るいビンボウ』が同居していました。 自然も経済も厳しい時代を迎えますが、絆を大切にビンボウもそれなりに明るく受け入れ感謝の心で1年を過ごしたいと思います。 < 閑話休題 > 辛い時ほど、笑顔が貴重となります。一服の清涼剤として、川柳を何点か紹介します。 (出典 税研情報センタ−より) ・ 利益出ぬ こともエコだと 胸を張る ・ 銀行で 借り放題は トイレだけ ・ 自転車を こぐたび思う 資金繰り ・ 利益でて 計算ちがいと 大騒ぎ ・ 前年比 頑張ったのは 光熱費 夢は限りなく、努力は惜しみなく。本年もどうぞよろしくお願い致します。 (平成24年元旦 所長 橋本) |