橋本博孔税務会計事務所

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平成24年2月1日



 トピックス 〜平成24年度税制改正大綱について[1]〜



  政府与党は平成24年度税制改正大綱を発表しました。

 今回は、この税制改正大綱の内、法人税、所得税関係についてお届けします。

 尚、政治環境が極めて不透明ですから、施行時期を含めて流動的であることにご留意ください。




 T.法人税関係

 
 (1)試験研究費の税額控除



 試験研究費の増加額に係る税額控除又は平均売上額の10%を超える試験研究費に係る税額控除を選択適用できる制度の適用期限を2年延長します

 
 (2)特定資産の買換特例


 
 特定資産の買換えの場合等の課税の特例における長期所有の土地、建物等から国内にある土地、建物、機械装置等への買換えについて、以下の見直しを行ったうえ、その適用期限を3年延長します。

○土地等の範囲を事務所等の一定の建築物等の敷地のように供されているもののうちその面積が300u以上のものに限定します。

 
 (3)中小企業関係



1.中小企業投資促進税制について、対象資産を一部見直し、その適用期限を2年延長します。

2.交際費等の損金不算入制度について、その適用期限を2年延長するとともに、中小法人に係る損金算入の特例の適用期限を2年延長します。

3.中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例の特例期限を2年延長します。受取配当等の益金不算入制度



 U.所得税関係

 
 (1)給与所得控除額の見直し



1.給与等の収入金額が1500万円を超える場合の給与所得控除額については、245万円の上限を設けます。

2.特定支出控除について適用範囲を拡大し、適用判定・計算方法の見直しをします。


 
 (2)役員退職手当等に係る退職所得課税方法の見直し

 
 役員等として勤続年数が5年以下の者に限り退職手当金に係る退職所得の課税方法について、退職所得控除額を控除した残額の2分の1とする措置を廃止します。

 
 (3)省エネ住宅の住宅ローン控除の割増特例措置



 新築又は、建築後使用されたことのない認定省エネルギー建築物を取得して平成24年又は、25年に居住の用に供し、住宅借入金等の年末残高を有する場合には、控除額計算に各々、割増措置が取られます。








所長のつぶやき・・・・・・


 平成24年も1ヶ月が経ち、新年度に向けた動きがあわただしく、遠くで雷鳴が響いている感がします。果たして春を呼ぶ瑞兆なのか、大荒れの前触れなのか、まだまだ予断を許しません。


 野田政権が「税と社会保障の一体改革を推進する」という大義名分を掲げ、消費税の増税を明言しました。現在の民主党VS自民・公明の対決は政治理念や将来展望に基づく論争からは程遠いのが現状です。果たせるかな、大阪維新の会の橋下陣営の勢いや発信力をあてにした第三勢力の結集が風雲急を告げ、十数年前の日本新党・細川旋風の再来を予感させます。


 確かに、衆議院と参議院のねじれ現象や与野党とも各陣営内部での路線の違いが如何ともしがたいのですから、石原東京都知事が強調しているように、この際、政党・党派を一度思い切ってシャッフルする必要性は大いにあります。利害あるいは選挙区の事情ではなく、純粋に政策や理念に基づく政界再編を念願する次第です。


 昨年のエジプトでのビロ−ド革命やつい最近行われた台湾での総統選挙を見聞きすると、あのエネルギッシュな民衆の発言・行動が何故か日本では盛り上がらず残念です。いわゆる無党派層と称される圧倒的な多数派がいつまでもサイレントマジョリティの地位に甘んじているのが不思議でなりません。現下の苦境を「何とかしてくれ」という声は聞きますが「何とかしよう」という行動にはまだまだ繋がっていないようです。民族性? 覇気の喪失? それとも逆説的になりますが、まだまだ豊かさを感じているからなのでしょうか。


 このような感じを抱いている最中、とても気になるニュ−スが飛び込んできました。日本経済躍進の象徴ともいうべき貿易収支が実に31年ぶりに赤字になりました。確かに昨年はサプライチェ−ンの寸断に伴う自動車・半導体製品等の輸出の落ち込みや原発事故によるエネルギ−資源の輸入急増、更には超円高現象の定着といった一時的な要因と見ることもできなくはありません。


 これが果たして本当に一過性のものなのか、歴史的趨勢なのかはまだ判断できる状況ではありません。とはいえ、27年前のプラザ合意以降の円高の急進、産業の空洞化が待ったなしのところまで来ているのも事実です。「大きい政府」「小さい政府」あるいは成長重視か生活安定か、国民目線からの議論を行ない、お互いに声に出していきたいと思います。




 <遼真(りょうま)&和奏(わかな)通信>


 二人の孫はすくすくと成長しています。生後4ヶ月の遼真は首がすわり、抱っこしていればニコニコとご機嫌。いたって愛想が良い子です。ところが突然大泣きし始めると、手がつけられません。どこか打ったのか、具合でも悪いのかと心配するのも束の間、おっぱいを飲めばケロッと笑顔に変身しています。


 一方、それまでママを独り占めしていた和奏も、遼真が泣き始めると、強力なライバルの前ではやむなく一人遊びをするほかありません。その分、いっぱい可愛がってもらえるじいじやばあばのありがたみが伝わり、こちらとしてはかえって好都合な展開(!?)となりました。


 最近ではじいじの家に一人でお泊りすることが、和奏の何よりの楽しみになっております。



(平成24年2月1日  所長 橋本)   






                                                 


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