橋本博孔税務会計事務所

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平成24年6月1日



 トピックス 〜特定支出控除ついて〜


 今回は、平成24年度の税制改正のうち、平成25年分所得税から適用されることとなっている給与所得に係る特定支出控除の特例見直しについて、再度お届けします。

 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。




 ・ 改正前の特定支出控除



 改正前の特定支出控除額の範囲は、下記の5つに限定されていました。

1. 通勤のための支出

2. 転任に伴う転居のための支出のうち一定のもの

3. 職務に直接必要な研修を受けるための支出

4. 職務に直接必要な資格(弁護士、公認会計士、税理士等の一定の資格を除く)を取得するための支出

5. 単身赴任者等の勤務地と自宅の間の旅行のための支出のうち一定のもの


なお、特定支出控除の特例を受けるためには、各項目とも原則として証明書の添付が必要であり、領収書等で確認できなければなりませんでした。このように、あまりにも使い勝手が悪いため実際にこの特例を活用できている給与所得者は年にわずか数人という状況でした。


 ・  改正後の特定支出控除の見直し部分



 (1)特定支出の範囲について拡大され、次の支出が追加されています。


 [1] 職務の遂行に直接必要な弁護士、公認会計士、税理士、弁理士などの資格取得費

 [2] 職務と関連がある図書の購入費、職場で着用する衣服の衣服費、職務に通常必要な交際費(以上、勤務必要経費と称されます)が追加されます。



(注)その年中に支出した勤務必要経費の合計額が65万円を超える場合には、65万円が限度となります。


 (2)適用判定、計算方法の見直し


その年中の特定支出控除額の合計額が次の金額を超える場合には、その超える金額を給与所得控除額に加算できることになりました。


◎その年中の給与等の収入金額に係る給与所得控除額の2分の1に相当する金額

尚、給与等の収入金額が1500万円を超える場合は、125万円となります。


 ≪例 示≫  特定支出の合計額が150万円の場合


[A] [B]
給与収入額 800万円 1600万円
給与所得控除額     200万円 245万円 →1500万円超は一律金額
特定支出の合計額 150万円 150万円
特定支出の加算額(注)   50万円 25万円
給与所得控除額の合計( 250万円 270万円
給与所得金額 550万円 1330万円


  (注)

   [A]150万円−200万円×1/250万円   
                    
   [B]150万円−125万円25万円










所長のつぶやき・・・・・・


 風がさわやかな時があるかと思えば、日中汗ばむ夏日のような暑い日もある今日この頃です。


 先月は金環日食、東京スカイツリーの開業、ロンドンオリンピックの代表選考会の実況報道など、久しぶりに日本中が明るいニュースでわいた月だったように思います。


 さて、このつぶやきコーナーを含め『事務所通信』を毎月お届けするようになって、早いもので15年を迎えました。ささやかな自慢は、立派な活版印刷仕様ではないものの、全て手作りであること(1枚目のトピックスは職員が輪番制で担当しています)、毎月1日に必ず発行し続けていることです。


 初孫の和奏が誕生してからの3年余は《和奏通信》と題して可愛い初孫の成長の記録を大甘の“じいじ”の視点から掲載させていただきました(今、流行のツイッターのはしりとでも言えましょうか)。お蔭様で和奏通信は好評で、難いトピックスは読み飛ばして、真っ先にお読みいただいたようです。


 小生自身が子育て真っ最中の頃はその成長ぶりを記録する余裕もなく、今となっては複数枚の写真でしか振り返ることができません。その時その時の成長ぶりと感慨を文章で書き留めていましたので、和奏が成人したあかつきには立派に装丁してプレゼントしたいと秘かに思っています。


 先月末、市役所から『介護保険被保険者証』が届きました。差出人は高齢介護課でした。いつの間にか今月で満65歳になっていました。やれやれです。この通知には少々戸惑いましたが、今でも業務に会務、加えて教務にと、まだまだ現役で活動中ですので、介護保険のお世話にならないように健康な生活を送りたいと思っております。持前の楽天思考と笑顔を絶やさずに古希や喜寿(更には米寿!?)を迎えたいものです。


 今月は最近の税と社会保障を巡る一体改革法案の気になる行方やギリシャの再選挙後のEU の経済動向、それに連動する株価や為替の日本経済への影響等々、個別的な懸念材料には残念ながら触れずじまいになりました。こんなところがつぶやきのつぶやきたる所以と申せましょうか。


 お待ちかね?の≪和奏わかな・遼真りょうま通信≫をお届けします。


 和奏5歳7ヶ月、遼真は8ヶ月になりました。子どもの成長の早さ、とりわけ0歳児の成長は目を見張ります。遼真は1人で座れるようになったと思っていたら、もうリモコンや空き箱などに興味津々で、手足をばたばたさせなんとか前に進み始めています。キックだけで腕を使わず、はいずり歩き(まさに匍匐前進)をしております。


 娘からのメールで「遼真が床掃除をしてくれています。抱っこから下ろすと泣いて結構なスピードで後追いもしてきます。先日、ついに障子を足の蹴りで破られました。つかまり立ちも得意げです。和奏は跳び箱の5段が跳べるようになりました。」と報告がありました。遼真の茶目っ気たっぷりの笑顔の写真入りメールが潤いと幸せな雰囲気を我が家に届けてくれます。


 一方、和奏はすっかりお姉ちゃんぶりを発揮しているようです。毎日、遼真の遊び相手となって、結構楽しんでいます。まだしっかりと掴めないためおもちゃを何度も落としてしまう遼真に拾っては渡し、その都度声掛けをしています。そんな遼真は、和奏が遊んでいる姿を一生懸命、目で追って見ています。じいじやばあばにも愛想笑いをしますが、和奏といる時の笑い声は、けらけらと声をあげて実に嬉しそうです。それぞれ、姉弟の存在のありがたさが分かってきた様子です。




(平成24年6月1日  所長 橋本)   






                                


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