橋本博孔税務会計事務所

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平成25年9月1日



 トピックス 〜消費税の引上げに関する経過措置〜


 平成24年8月の法改正により、消費税率が平成26年4月から8%、平成27年10月から10%に引上げられる事が予定されています。


 これに伴い、平成25年10月1日(指定日)前に一定の要件の下で契約等を締結すれば、平成26年4月1日(施行日)以降の完成、引渡しであっても5%(旧税率)の消費税負担で済むという特例(経過措置)が用意されております。


 今つまり、経過措置の適用を受けるためには今月中(9月30日まで)にアクションを起こすことが重要になります!


 今回は、この「経過措置」についてご案内します。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。






経過措置の適用一覧


施行日をまたぐ取引に適用される経過措置

 
5%


8%

旅客運賃等
 
 
<経過措置>    
 
5%
<経過措置対象外>    
     
8%
電気料金等
   
 
5%
    (26.4.30)
特定新聞等
   
<経過措置>     
 
5%
<経過措置対象外>     
   
8%
 
                 


     検針が2ヶ月毎に行われる水道料金等は、結果的には5月中に確定する料金までは5%(旧税率)が適用される。





指定日前に契約等が必要な経過措置

 
5%


8%

工事の請負等
     
<経過措置>      
 
5%
<経過措置対象外>    
   
8%
資産の貸付け
 
    
<経過措置>      
 
5%
<経過措置対象外>     
   
8%
指定役務の提供
 
    
<経過措置>     
 
5%
<経過措置対象外>    
    
8%
予約販売に係る書籍等
 
   
<経過措置>  
   
<経過措置対象外>    
     
通信販売
 
   
<経過措置>     
 
5%
<経過措置対象外>    
   
8%
有料老人ホームの
介護に係る入居一時金
 
   
<経過措置>     
 
5%
<経過措置対象外>    
    
8%
 
                


    






    残 暑 お 見 舞 い 申 し 上 げ ま す


所長のつぶやき・・・・・・


 異常気象が常態化しております。エコライフも命があってのものダネといえます。適度な睡眠を確保するためには、エアコンの活用も大切になっております。ひと頃叫ばれていた節電も、最近では適切なエアコン使用を呼びかける程になっております。


 とりわけ、高齢者(小生あたりが境い目でしょうか!?)にとっては身体反応が弱くなっており、熱中症の事前信号がキャッチしにくく、気がついた時には既に重症になって病院に搬送されるといったニュースがよく聞かれます。


 熱中症対策や夏バテ防止には、何といってもバランスのとれた食事が大切です。サプリメントに頼らず、まんべんなく現物の食材を上手に料理して食したいものです。


 さて、いよいよ来年4月以降の消費税引上げを巡る政治的判断が大詰めを迎えております。一面のトピックスでもご紹介していますように、5%の旧税率が適用される経過措置(一部)の要件の一つとして指定日が定められています。この指定日は平成25年10月1日となっております。


 小生の法律感覚としては、遅くとも、この指定日の前日までには最終判断をしなければならないものと考えております。というのも、消費税の増税が正式に実施されるかどうか不明の段階で、「契約等の締結」をしなければならない、というのは租税法律主義や手続的保障という租税原則の根本に違反するおそれがあると危惧されるからです。


 ちなみに、前回、3%から5%へと引上げられた平成9年の状況はどうだったのでしょうか。周到に、2年前から所得税の特別減税を実施して納税環境を整備した上で、経済成長率も3、4%台を維持していることを確認しつつ、橋本龍太郎内閣の下で増税が実施されました。


 ところが、現実には大きな壁にさえぎられ、崖に転落する結果に終わりました。消費増税による5.2兆円に加えて、特別減税の終了(2兆円)、年金・医療費の引上げ(1.4兆円)と実に8.6兆円にのぼる負担増が家計を直撃しました。税と社会保険料の同時引上げという初歩的なミス(?)を犯したと言えます。


 加えて、悲劇的だったのは(偶然のいたずらか)、山一証券等の経営破綻による日本の金融危機とともにアジア通貨危機が勃発しました。そして、この年を基点に、マイナス成長・デフレに苦しむことになり昨年までに至っております。


 一方、消費増税が日本経済にダメージを与えた影響は云われている程大きなものではなく、国の内外の金融危機が主因であって、その影響を受けた結果、「貸し渋り」等によって企業の設備投資を冷えこませ深刻な不況に突入したとする見解も見受けられます。


 消費増税に関しては肯定派と否定派、更には中間的な意見として、来年度から1%きざみで5年間に亘って増税していくとの意見も安倍総理の有力ブレーンから提唱されています。いずれにしても、長期政権を目指す安倍総理としては、「消費税収が増えてもデフレ脱却につながらなければ意味がない」という信念と過去の失敗を教訓にしつつ、有識者らからの意見聴取を踏まえて最終判断をすることになります。


 更には大型補正予算の編成や来年度税制改正の前倒しの議論等、今後の動向にも大いに注目したいと思います。






 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 和奏も小学校生活にずいぶん慣れてきました。1学期の成績もまずまずといったところです。じいじの感覚としては成績そのものよりも、1日も欠席せずに登校してくれたことに◎印、花印をあげたいです。


 友達の名前もいっぱい教えてもらい、集団生活に溶け込めている様子が何よりです。先週の「どまんなか祭り」でも、ディズニーランド30周年記念パレードに自主的に参加して、大津通りを行進しました。他にも我が家でのお泊り保育あり、北海道家族旅行等と盛りだくさんの行事があって、夏休みを存分に楽しんでいました。



 一方、遼真は今月で満2才を迎えます。乳児から幼児へと成長しておりますが、華奢な身体を見るにつけ、これまた母性本能ならぬ、じいじ本能をくすぐり!!、愛らしくてたまりません。とはいえ、元気に走り回り、鉄棒にぶらさがる様は着実なる成長ぶりを物語っております。






(平成25年9月1日  所長 橋本)   






                                     


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