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橋本博孔税務会計事務所 〒453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
平成26年5月号 |
トピックス 〜消費税〜
所長のつぶやき・・・・・・ あざやかな新緑の季節を迎えています。小生(大方の日本人もそうなんでしょう)が、最も気に入っている時期でもあります。濃淡さまざまな緑色のバリエーションが気分を一新してくれます。また、街路樹に咲きほこる花水木の白やピンクの花びらを見ていると心楽しくなります。 さて、4月1日からの消費税の税率引き上げは、消費行動にまだ目立った影響が出ていないようです。3月中に従来の消費税込みの値札を4月から税抜価格として更に8%の消費税を上乗せしたり、750円のランチが800円(いずれも税込)になっていたりして、3%以上の価格転嫁が目立っています。 意外に強気な価格戦略が実現できているところから察すると、経済基調が強含みということであり、必ずしも悪いことではないかもしれません。5兆円を上まわる緊急経済対策が着実に執行されつつある現在、公共事業を中心に建設業界等では受注がこなしきれない“異変”ともいうべき事態も一部では見られるとか。加えて、円安による資材の高騰、熟練労働者の不足といった複雑な要因が日本経済の視界をいささか不透明にさせています。 こうした短期的な経済動向に対して、気になる中長期的な不安要素にも注目していく必要があります。というのも、日本銀行の国債保有率が黒田総裁の登場によって急上昇していることです。デフレからの脱却をねらって、異次元の大胆な金融緩和を続けている今日、日銀の国債保有額は昨年末で183兆円に達しています。この結果、国債保有率も18.6%となっています。この数字はアメリカのFRBを上回る水準です!この傾向は今年も変わらず、更に50兆円近くの国債を買い増す方針のようです。 このままいきますと、東京オリンピックを迎える2020年頃には、日銀の国債シェアが50%に達する計算になります。戦時はともかく、平時に中央銀行が自国の国債の半分を保有している姿を想像すると空恐ろしくなってしまいます。 一方、財務大臣の諮問機関である財政制度等審議会・財政制度分科会は先月28日に、国と地方の債務の膨張に歯止めをかけるために必要な試算を公表しています。これによれば、極めて楽観的な見方として2020年度までに基礎的財政収支が均衡(つまり経常的予算をその年の税収等で賄う)しても、国・地方の債務を更に40年後にGDP比で現行の2倍程度に抑えるためには、27兆円余りの収支改善が必要というものです。 恐らく、このような財政再建策は絵に描いた餅であり、このままズルズルと行けば、50兆円弱の収支改善が必要というご託宣。消費税率で換算すると、約15%分に相当することになります。つまり、来年の10月に10%に引き上げるのは、もはや単なる通過点であり、近い将来には北欧並みの25%の税率を覚悟しなければならないというものです。 さわやかな五月晴れには程遠い、お先真っ暗な近未来の予想になってしまいましたが、杞憂であることを願い、せめてこの大型連休では心身のリフレッシュに努めることにしましょうか・・・。 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫ 和奏も2年生に進級しました。昨年は、入学して学校の環境に馴染めるかどうか心配しておりましたが、『案ずるより生むが易し』という格言どおり元気に通っています。とりわけ、少子化という流れにもかかわらず同じ通学分団内に、同学年の子が二人、新一年生も三人いて、友達に恵まれています。加えて、担任の先生も若い先生(女性)になり楽しく登校しているとのこと。この連休には泊まりがけで我が家に来ることになっています。水泳、映画鑑賞等、妻も今から楽しみにしております。(勿論、小生も何も予定を入れずに孫の相手をしたいと念願している次第です。) 遼真は通園バスを含め、保育園生活にも慣れ、いい子チャン!にしているようです。聞きわけよく、服の着脱も段々と上手になっています。もっとも、その反動からか家に帰ると多少のわがままぶりも発揮しているとか。まー、無理からぬことでしょう。早く、キャッチボールができるようにならないかなと密かに期待しているところです。 (平成26年5月 所長 橋本) |