橋本博孔税務会計事務所

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平成26年10月号



 トピックス 〜地方法人税他〜


 今回は、地方法人税が平成26年10月1日より施行されるにあたりその改正点等を中心にご紹介します。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。




 T.国税である地方法人税が創設されました。

 
1.趣 旨

大都市圏と地方に於ける税源の偏在を是正するため、地方税の一部を国税化するための新たなる措置です。具体的には、地方交付税の財源を確保するための地方法人税について、納税義務者、課税の対象、税額の計算の方法等について必要な事項が定められました。但し、法人企業の全体としての地方税負担が増減しないように所要の調整が行われています。


2.課税標準

各事業年度の所得に対する法人税額で、税率は4.4%です。

 これに伴い、地方税の税率が見直されます。


  改 正 前 改 正 後
道府県民税法人税割(課税標準) 5.0% 3.2%
市町村民税法人税割(課税標準) 12.7% 9.7%
 法人事業税  (注)  400万円以下 2.7% 3.4%
 400万円超・800万円以下 4.0% 5.1%
 800万円超 5.3% 6.7%
 地方法人特別税(所得割法人) 81.0% 43.2%

 (注)資本金1億円以下の普通法人の所得割


3.適用開始日

平成26年10月1日以後に開始する事業年度から適用



 U.ゴルフ場利用税について(県税)



1.ゴルフ場利用税は、ゴルフ場を利用するときにかかるもので、ゴルフ場の経営者を通じて納めます。


2.納税者 ・ ・ ・ ゴルフ場を利用した人


3.納税額


ゴルフ場のホール数と利用料金によって、次のように決められています(愛知県の場合)。

ホール数   利用料金 税額(1人1日につき) 
 18ホール以上       12,000円超  1,150円
 10,000円超え12,000円以下  1,100円
 8,000円超え10,000円以下  950円
 6,000円超え8,000円以下  800円
 4,000円超え6,000円以下  650円
 4,000円以下  500円
 9ホール以上
18ホール未満
 4,500円超  650円
 4,000円超え4,500円以下  500円
 4,000円以下  400円


4. 申告と納税は、ゴルフ場の経営者が特別徴収義務者として毎月分をまとめて翌月までに申告し、納税する。


5. 非課税等

ゴルフ場利用税については、利用者の年齢、障害者、学校の授業などの利用区分によって、非課税、又は、軽減税率の特例が設けられています。








所長のつぶやき・・・・・・


 先月末、御嶽山が突然噴火し、5日経った今も捜索活動は難航しています。夜間でしたら、人的被害はこれ程ひどくなかったのでしょうが、大勢の登山者がいる土曜日、昼中の噴火で大惨事となりました。亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。


 それにしても、地震、津波、台風と並んで噴火という自然の猛威は、すさまじいものがあります。一刻も早く沈静化することを願うばかりです。また、噴煙が続く厳しい状況の中で捜索活動をされている多くの人達が、二次災害に遭遇しないよう祈っております。


 いよいよ秋が本格的になってきました。街中で見つけたキャッチコピーに「ドキドキも秋の音色!」というのがありました。流石に上手い表現です。思索の秋とばかりに言葉遊びをしたいと思います。トキトキ(これは名古屋弁かも)に尖った心を和らげ、トキドキ( 時々 )はドキドキすることも人生には大切なことでしょう。間違ってもドキ( 怒気 )を発するのではなく、願うことなら、せめて一年に一度くらいはトキ( 鬨 )の声をあげられるような高揚感を得たいものです。


 それにしても、急速に円高修正が進んでいます。遠からず1ドル110円台という円安水準になる勢いです。たまたま、書類を整理していたら、平成24年2月23日付日経新聞が出てきました。一面トップが「超円高、修正進む。1ドル80円38銭、7ヶ月ぶり」とありました。また経済面では「日経平均9500円、東証2部27連騰」とあります。ちなみに、当日の日経平均株価は9554円00銭でした。


 わずか2年半前と現状では様変わりです。確かにアベノミクスという時の政権がもたらす経済政策のダイナミズムを実感せざるを得ません。しかしながら、この大幅なドル高円安の効果は全ての企業、消費者に恩恵をもたらすものでないことも自明です。半年前に実施された消費税の5%から8%への増税と相まって、押し並べて大企業、富める者にフォローの風が吹く一方、中小企業や庶民の暮らしにはアゲンストの向かい風が強まっています。


 顧問先の動向としても、まちまちの方向感を欠いたものとなっております。着実に業績を伸ばしている企業が増えてきている半面、低迷を余儀なくされ、後継者難もあって、解散、廃業する会社が今年になって目立ってきております。まさに、まだら模様といったところです。


 12月に発表される来年度の税制改正案では、(消費税の再増税を含め)中小企業への「アメ」を洗い直して、「ムチ」になりかねない諸施策が予想されます。体力の衰えている中堅どころの企業を本格的な病人にさせることのないよう、監視を強めていく必要があります。


 暗い話題になりましたので、最後に息抜き用の明るい話題をお届けます。9月25日の朝日新聞に紹介されていた『創作時事用語』です。川柳と同じ発想で、入賞した作品に思わず共感のエ−ルを送りたくなりました。


 最優秀賞『 ゆーとおり世代 』  ゆとり世代にどっぷりつかった若い世代には従順な羊たちが多いようです。


 『 ピン老人 』  元気な老人をさすのか、孤独な老人なのか? できれば前者でありたいです。


 『 抑私力 』   安倍総理に捧げたい句です!?


 『 ジバ産業 』  高齢者相手の事業はこれから有望産業になるし、なってほしいものです。


 他に小生が気に入った作品として『 追い焚き増税 』。ゆでガエルを連想させ、職業柄思わず拍手したくなります。








 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 先日、保育園の運動会があり皆で見に行きました。遼真は「ちょんまげマント」のお遊戯を張り切って踊っていました。ちょんまげ姿は実に可愛いらしくほほえましかったです。もっとも、家族が声援しているのが気恥ずかしいのか、おすまし顔でしたが。



 家族参加型の楽しい運動会で、小生も祖父母競技「台風の目」に参加し、園長先生と一緒に走りました。圧巻は保護者(父親)競技のリレー。若いパパ達が全力疾走し、盛大な拍手と声援を受けていました。


 和奏の方は竹馬に挑戦していて、夏休みの頃は、からきしダメだったのが、50歩まで歩けるようになりました。
微妙なバランス感覚を会得したようです。「褒め上手で育てる」をモットーに、温かくじぃじは見守っていますよ!



(平成26年10月  所長 橋本)   






                          


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