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橋本博孔税務会計事務所 〒453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
平成26年12月号 |
トピックス 〜「調整対象固定資産」について〜
所長のつぶやき・・・・・・ 早いもので師走を迎えます。寝耳に水で衆議院が解散されました。この結果、議員も「ただの人」にリセットされ、いよいよ2日に公示、14日に投票という選挙本番に突入しております。政界は常々「一寸先は闇」と云われているものの、まさかの慌ただしい年末選挙になります。 マスコミ各紙でも指摘しているように、今回の総選挙の意義や争点が今一つ明らかでありません。総論的には「アベノミクス」と表現される安倍政権の2年間、とりわけ経済政策の成否が問われるものとなっております。安倍総理としては、7〜9月のGDP速報値がマイナスという結果を受け、消費税の再増税(来年10月に10%へ)を1年半先送りするという政治決断に対する国民の審判を仰ぐという大義名分を掲げています。 確かに、「税制に重大な変更を行った以上、選挙しなければならない」と強調するのも頷けないことではありません。とはいえ、何となくしっくりこないというのも事実です。一説によれば、安倍総理はかなり早い段階から解散を狙っており、相対的に内閣支持率の高い段階で国民の信任を得て、更なる長期政権を目指しているというものです。 実際、歴代内閣が否定してきた憲法解釈の変更による集団的自衛権行使の容認や特定秘密保護法の制定を強行したものの、具体的な法整備を巡る国会論戦で野党からの批判が予想されます。「積極的平和主義」の理念に潜む危うさや原発の再稼働の是非、沖縄の基地負担のあり方、二人の閣僚辞任を始めとする「政治とカネ、票とカネ」、選挙区定数(国民の一票の価値の不平等)の是正等々、各論においては必ずしも楽観が許されません。 支持率の低下も必至ということであれば、解散戦略としては野党の選挙準備ができていないこの時期が絶好のタイミングといえるでしょう。安倍総理の政治嗅覚は流石のものです。 考えてみると、憲法で謳われている「国民が主権者である」という感覚は、日常生活ではなかなか実感できないのが現実です。しかし、国政選挙ともなると、主権者としての存在感が俄然高まります。衆議院が4年に1回で固定していたら、国民は相当の期間を政権与党に白紙委任せざるを得ません。 その意味では、総選挙は少なくとも2年に1回は実施され、民意によるチェックを受けることが代議制民主主義には必要なことかもしれません。もっとも、1回の総選!挙に投入される国費が700億円!もすることは驚きであり、選挙活動を含めて戦挙制度を抜本的に見直すことが急務でもあります。 2週間後には国民の審判が下されます。小生が願うことは、与野党を問わず、1%の大企業のための政策ではなく99%の中小企業とそこで働く7割近くの勤労者に直接に波及するきめ細かな政策を実現して欲しいという一点です。かつて、高度成長時代には「一億総中流」という言葉が流行していました。健全な社会の姿というのは、中間層が厚く、貧富や資産の格差が極端でない、常に敗者復活戦が保証されていることだと思います。 異次元の金融緩和の更なる徹底で、資産バブルの様相が強まる一方、生活保護受給者が200万人を超え、金融資産を持っていない人が10人に3人という現実があります。加えて、1000兆円を超える公債と異常な低金利という「時限爆弾」を抱えている日本。政治家のみならず主権者たる国民・納税者は、この困難な課題から逃げない勇気と覚悟が総選挙の投票日に向け改めて問われています。 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫ 3才の遼真は好奇心旺盛で、よくしゃべりよく動き実に賑やかです。「役に立つ三角見つけた!」と遼真の大きな声。役に立つ物?と覗き込んでみると、クリアファイルの角についた小さな切り込み。これがあるから中身の取り出しがスムースにできるという。なるほど!と、そのおもしろいネーミングにも感心しました。 この知識は、幼児向け番組「ピタゴラスイッチ」から得たものだそうです。暮らしの中にある不思議な仕組みやおもしろい考え方を紹介する遼真のお気に入りの番組で、録画をみると大人も十分楽しめます。 一方、和奏は我が家でも静かに本を読んだり、手紙を書いたりしている時間が多くなっております。もはや幼児ではなく、落ち着いた女の子に成長しています。健やかな成長を願いつつ、あまり早く成長していってほしくないような、じいじとしては複雑な心境になりつつあります!? (平成26年12月 所長 橋本) |