橋本博孔税務会計事務所

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平成27年6月号



 トピックス 〜ふるさと納税〜


 今回は、今年に入って控除の限度額「ふるさと納税枠」が約2倍に増えるなど寄付した金額の大半が税金の還付や軽減の形で戻ってくる上に、寄附した自治体から特産品などがお礼に届くなど、何かと注目度が増している「ふるさと納税」についてご案内します。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。




 T.制度の概要

 
◎都道府県・市町村に対してふるさと納税(寄附)をすると、寄附金額の内2,000円を超える部分について、一定の上限まで、原則として所得税・個人住民税から全額が控除されます。


◎控除を受けるためには、ふるさと納税をした翌年に、確定申告を行うことが原則として必要となります。但し、今年度以降は確定申告が不要な給与所得者等については、ワンストップ特例制度を利用することにより確定申告不要(寄附時に申請が必要)で控除が受けられます。


ワンストップ特例制度の条件(以下の1〜3いずれにも該当する人)


1. 平成27年1月1日から3月31日までにふるさと納税をしていない人。
2. 元々確定申告をする必要がない人。
3. ふるさと納税の納付先が5件までの人。
(上記以外の人は、今迄通り確定申告により行なうことになります。)


◎自分の生まれ故郷に限らず、応援したい自治体(本音としては、特産品のお礼が目当てのようです!?)など、どの自治体に対する寄附でも対象となります。




 U.ふるさと納税に係る控除の概要

 
ふるさと納税のうち2,000円を超える部分については、一定の上限まで、次のとおり、原則として所得税・個人住民税から全額控除されます。


1. 所得控除・・・(ふるさと納税−2000円)を所得控除(所得控除×所得税率)
2. 個人住民税(基本分)・・・(ふるさと納税−2000円)×10%を税額控除
3. 個人住民税(特例分)・・・(ふるさと納税−2000円)×(100%-10%-所得税率)
 


尚、1、2により控除できなかった額を、3により全額控除(所得割額の2割を限度)



 V.全額控除される寄付金額の目安(2000円を除く)



○給与所得者のケース(住宅ローン控除等を受けていない方。)

   「共働き」は、配偶者の給与収入が141万円以上の場合

   「夫婦」は、ふるさと納税をした本人が配偶者控除を受けている場合。

   「高校生」は、16歳から18歳の扶養親族、「大学生」は、19歳から22歳の特定扶養親族を指します。


寄附した人の給与収入
 独身又は共働き  共働き+子1人
(大学生)
 夫婦+子2人
(大学生と高校生)
 400万円  46,000円  34,000円  17,000円
600万円  84,000円  73,000円  53,000円
 800万円  141,000円  128,000円  109,000円
1000万円  188,000円  176,000円  157,000円


〈表の見方〉 

給与収入400万円独身の方は、46,000円以下のふるさと納税であれば自己負担額は最小の2,000円となります。46,000円を超える額の寄附をすると、超える部分は自己負担額となり文字通りの寄附金になります。










所長のつぶやき・・・・・・


 初夏の風が心地いいです。とはいえ、梅雨入りを前に日中の気温が30度を超える真夏日が珍しくなくなっております。最近では、箱根山に続き屋久島町の口永良部島で火山の爆発的噴火があり、全島民の避難を余儀なくされました。一昨日も小笠原沖で震度5強の強い地震がありました。「天変地異」という言葉が妙に説得力をもっている今日この頃です。


 さて、先月の話題は何と言っても、橋下大阪市長が熱く提唱していた「大阪都構想」を巡る住民投票でした。今回の住民投票は単なる民意を示すのではなく、法的拘束力を持つという点や200万人超という桁違いに多い有権者による直接民主主義の実現等々、衆議院選挙に匹敵するか、それ以上の注目を全国的に集めていました。


 結果は大接戦の末、70万票対69万票という文字通りの僅差で否決されました。確かに、神奈川県と横浜市、愛知県と名古屋市のように大規模政令都市と県との重複(二重)行政の無駄・非効率の解消という問題提起は革新的なものでした。但し、一方で地域住民の暮らしや福祉がこの改革によって改善されるとは必ずしも言えず、誰のための、何のための行政改革なのかという疑問点が解消されていなかったようです。


 このことは、近年行われた平成の大合併でも言えます。従来の小さい単位の自治体が消失し、広大な地域を擁する中核市が全国で続々と誕生しましたが、住民の利便性という視点からはその低下が否めません。こうした漠然とした不安や不満が大阪市民の中にもあったように思われます。


 それにしても、橋下市長の弁舌の巧みさ、大衆心理のコントロールのうまさは超絶でした。深夜の記者会見の場でも、そのエンターテナーぶりが如何なく発揮され、見ていた人は誰もがあの「潔さ」に「すがすがしい」とエールを送ったかと思います。しかしながら、何億円もの広報宣伝費を使い、「大阪都構想が実現しなければ大阪はダメになる」と公言し、対立する政治家や言論人を完膚無きまでに攻撃していたのも事実です。この落差は何なのでしょう。


 会見では政界引退を表明しました。来年の参議院選挙に向けて水面下の駆け引きがあるのか、ないのか、与野党ともに無関心ではいられないでしょう。関西のみならず全国トップクラスのタレント芸能人としての可能性を含めて、当分の間は台風の目であり続けるのではないでしょうか。





 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 和奏も3年生になり心なしかしっかりしてきました。先月には早くも運動会がありました。紅白対抗戦でクラスが一体となって盛り上がったようです。最近のトピックスとしては一輪車に挑戦していることです。親ではなかなか教えられず諦めていましたが、幸い一輪車の講習会に参加する機会を得て毎週喜んで出かけています。一輪車に乗れることが自信につながればと今から楽しみにしています。


 遼真の方は、高い滑り台やブランコがいつの間にかできるようになるなど、怖がりやが徐々に克服され、すくすくと育っております。和奏よりもおしゃべりで、いっぱしの会話はできるもののカ行とサ行の発音がはっきり言えず、舌足らずの言葉が混ざり可愛らしさは格別です。「時間よ止まれ」という矢沢永吉的心境になっております。


(平成27年6月1日  所長 橋本)   






                                      


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