橋本博孔税務会計事務所

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平成28年1月号



 トピックス 〜平成28年度税制改正大綱 [第1弾] 〜


 平成28年度税制改正大綱が平成27年12月24月に閣議決定されました。


 今回は、平成28年度税制改正大綱の概要をお届します。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。




 T 法人税関係



(1) 法人税の税率が下記の通り引き下げられます。



この結果実効税率は以下の通りになります。
 


(2) 建物付属設備及び構築物の減価償却方法が平成28年4月1日以降の取得分から定額法に一本化されます。



(3) 租税特別措置法の縮減・廃止がされます。


 ・ 生産性向上設備投資促進税制の見直し

平成28年4月1日から平成29年3月31日までの事業供用 

 建物・構築物  25%特別償却又は、2%税額控除
 機械装置等  50%特別償却又は、4%税額控除
 平成29年4月1日以降事業供用  ・・・・ 廃止 


 ・ 環境関連投資促進税制の見直し・・・・・・・ 一部を除き平成28年4月1日以降取得分から廃止


(4) 交際費等の現行制度が2年延長されます。(平成30年3月31日までに開始する事業年度まで)




 U 所得税関係

 
(1) 空き家を売却した際の譲渡所得の特別控除の導入


相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに、被相続人の居住用家屋を相続した相続人が、その家屋(耐震リフォーム後のものに限り、その敷地を含む)又はその家屋の除去後の土地を譲渡(平成28年4月1日から平成31年3月31日までの間)した場合には、その家屋又は除去後の土地の譲渡益から一定の要件のもと3000万円を特別控除することができます。


(2) 三世代同居に対応した住宅リフォームにかかる税額控除制度の導入


自己所有の家屋に三世代同居に対応した住宅の改修工事等をして、平成28年4月1日から平成31年6月30日までの間に居住の用に供したときは、借入金を利用した場合 年末借入金残高の1%〜2%、自己資金で改修等をした場合 標準的な費用相当額(250万円を限度)の10%相当額を税額控除できる制度が創設されます。




 V 消費税関係

 
消費税の軽減税率の導入


・ 平成29年4月1日から消費税率を10%に引上げた時に軽減税率(8%)が導入されます。

・ 軽減税率の対象品目・・・酒税法に規定する酒類及び外食サービスを除く飲食料品と定期購読契約が締結された週2回以上発行される新聞等

・ 平成33年4月から適格請求書等保存方式(いわゆるインボイス方式)を導入。それまでの間は簡素な方法とするとともに税額計算の特例が設けられます。










所長のつぶやき・・・・・・



           あけましておめでとうございます。


 平成28年がスタートしました。暖冬という長期予報の通り、正月三が日のいずれの日も風もなくポカポカ陽気でした。スキー場は災難でしょうが、全国各地では神社仏閣への初詣、イベント会場にはファミリーや若者が大勢くり出したことでしょう。


 我が家では年末に娘・孫らと知多半島への小旅行、正月には夫婦で大阪へ出かけ、住吉大社への参詣といったまずまずの年末年始でした。住吉大社でのおみくじがなかなか意味深なものでしたので、戒めの意味もこめて紹介したいと思います。


 小吉で「くらゐ山峯の桜をかざしても 人は物をやなほ思うらん」(藤原実家)


 対 人 運 −−− 人に助けられて今日あるを思い出すことです。

 金    運 −−− 足るを知ることが大切です。

 仕 事 運 −−− 一歩一歩堅実に。

 幸運のカギ −−− 身を飾るより心を飾ろう。


なかなか煩悩から脱却できない自身を見抜かれたようで、普段でしたら、おみくじを小枝に結んできたのですが、財布にしまって反省材料にしようと考えております。


 なお、小生の今年の年賀状では「春が好き。夏も好き。秋はもっと好き。冬だって好き。」と書き出してあるのを見て「?」あるいは「!」と感じられた方も多いかもしれません。これは季節の話でありますが、人との付きあいにも通じるものとして書いております。


 人には多様性と、どんな人にも必ず長所というか秀でた分野があります。苦手な人も、正直いってあまりおつきあいしたくない人士も、中にはいます。だからといってこちらが嫌な顔をすれば相手も敏感に反応するでしょうから、そうではなくて、それもその人の個性なんだと理解するように努めれば意外と親しくなれる可能性もでてきます。


 話は変わりますが、テレビドラマでの一番人気は何といっても、日曜の夜9時台に放映されていた「下町ロケット」ではないでしょうか。NHKの「あさが来た」と同様に高視聴率を保持していました。


 もともと、作家の池井戸潤作品としては「倍返し」という流行語をつくった「半沢直樹」シリーズの延長線上のものですが、水戸黄門シリーズとはまったく異なる勧善懲悪番組といえます。


 原作者の池井戸氏の言葉を借りれば、この作品はヒューマンドラマ、人情劇です。そして「悪いことをしていればいつか露見するし、まじめに誠実に働いていればきっといいことがある」という思いを軸にし、堅実な技術者であり、経営者である佃社長が難局でどんなふるまいをし、どんなことを言うのかと考えて小説を書き始めたとのことです。


 残念ながら原作をまだ読んでいませんが、テレビの脚本家・監督の秀逸さが特に光った番組でした。主演の阿部寛さんもさることながら、もじゃもじゃ髪の山崎技術開発部長の演技力もさすがでした。辛口の評論家の言としては、いつも資金繰に汲汲しながらも超難度の技術開発に全エネルギーをそそげる中小企業なんて既に淘汰されてしまって、これはもう過去の時代劇であるとも評価されていましたが、だからこそ、多くの中小企業経営者やそこで働く社員には身につまされつつ、声援を送っていたのではと思われます。


 小生としても、まだまだ税理士・教員の現役であるというありがたみに感謝しつつ、ほんの少しでも池井戸氏の言わんとする社会貢献らしきものができたらと、おみくじのご託宣ともども、心してまいりたいと願っております。




 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫

 和奏は暮れのピアノ教室のクリスマス会で、課題曲「ビビデバビデブー」、生徒数名でのハンドベル演奏をしっかりと発表していました。ママに結んでもらった三つ編みも何となく女子生徒らしくなっており一年一年の成長・変化には感慨深いものがあります。

 遼真も保育園の発表会で、オオカミ役を一生懸命に演じていました(残念ながら、こちらはDVD鑑賞でしたが)。いよいよこの4月から年中さんに進級します。

 お姉ちゃんと言い争いになることもしょっちゅうで、大抵は泣かされてしまうのですが、お正月にカルタをした際には、和奏が遼真にほとんどの絵札を取らせる様子を見ていると、姉・弟の二人の関係がほほえましく、家族団らんの楽しさを改めて味わうことができました。


(平成28年1月5日  所長 橋本)   






                           


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