橋本博孔税務会計事務所

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平成28年2月号



 トピックス 〜平成28年度税制改正大綱 [第2弾] 〜


 前回は、平成28年度税制改正大綱の概要をお届けさせていただきました。


 今回は、上記大綱のうち、土地・住宅税制について、ご案内させていただきます。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。



   
 〔 土地・住宅税制 〕


  T 空き家にかかる譲渡所得の特別控除の創設。



  相続開始の直前において独居被相続人の居住用に供されていた家屋及びその敷地の譲渡
(適用要件)

家屋

(1) 昭和56年3月31日以前の建築であること。

(2) 相続開始直前において被相続人以外の居住者がいなかったもの。

(3) 相続開始から譲渡の時まで、事業、貸付又は居住の用に供されていないこと(要は、空き家状態)。

(4) 譲渡の時において地震に対する安全性にかかる規定又はこれに準ずる基準に適合すること。



土地等  ○相続開始直前において被相続人居住用家屋の敷地の用に供されていた土地等。

 対 象 者   相続により上記建物及び土地等を取得した個人。
 適用期間  平成28年4月1日から平成31年12月31日までの譲渡。
 譲渡期限  相続の時から相続開始日以後3年を経過する日の属する年の12月31日までの譲渡
 対価限度額  譲渡対価の額が1億円を超えるものを除く。
 特別控除額  3000万円を上限とする



 U 住宅の三世代同居改修工事等に係る住宅宅ローン控除の特別控除の創設。



  住宅の三世代同居改修工事等にかかる住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除の特例


1. 一定の三世代同居改修工事
(1)調理室 (2)浴室 (3)便所 (4)玄関 のうち2つ以上の改修工事


2.ローン控除額・工事費要件 

 税額控除率   2% (三世代同居改修工事以外の部分 1%)
 控除期間  5年間
 ローンの償還期間  5年以上が対象
 ローンの限度額  250万円(三世代同居改修工事以外の部分と合計で1000万円)
 工事費用  50万円超(補助金がある場合には、補助金を控除した額)
 適用期限  平成28年4月1日から平成31年6月30日まで





 V 既存住宅の三世代同居改修工事等に係る所得税額控除の創設



  既存住宅にかかる三世代同居改修工事をした場合の所得税の特別控除


1. 三世代同居改修工事の限度額
 改修工事限度額   250万円(標準的な工事費用相当額 50万円超)
 控除率  10%
 控除限度額  25万円
 一定の三世代同居改修工事  (上記Uと同じ)



 U.Vの共通事項


  
(1) 前3年内に本税額控除を受けていないこと。

(2) その年分の合計所得が3000万円を超えないこと。

(3) 三世代同居改修工事である旨の証する書面等の添付。

(4) 他の住宅ローン控除等との重複適用はできません。









所長のつぶやき・・・・・・


 いつも、新年を迎えると、「家族の健康」と「今年こそ穏やかな年になりますように」と初詣等でお願いしております。おそらく皆さんもそうだろうと思います。ところが、現実はなかなかそのように順調にはいかないようです。


 まずは、海外での動きを見渡しても、北朝鮮が中国に事前通告を発しないまま核(水爆?)実験を強行して、東アジア世界での緊張が一層高まっていく様相を早くもみせております。


 ヨーロッパ等では民族・宗教・石油を始めとするエネルギー利権の対立等と複雑な要素もからみあって無差別爆弾テロや大量の難民問題を巡る混乱が衰えそうもありません。


 国内に目を転じても、旧態然たる、「政治とカネ」の不祥事がまたまた発覚しました。安倍総理の最大の盟友たる、甘利経済財政担当大臣が先月末、電撃的に辞任しました。アベノミクスの目玉になっている大企業向け法人税減税の旗振りやTPP交渉の中心的な担い手であった最重要閣僚の一人が足許をすくわれました。「記憶にございません」「秘書が、、、」という逃げ口上が通用しない証拠を握られているのか、早めに身を引いたようです。


 今後の展開如何によっては「議員」そのものの進退にまで及ぶやもしれません。「脇の甘さ」の一言では片づけることができない、政治の劣化が露呈しております。与党の支援者もがっくりしていることでしょう。与野党を問わず、これを他山の石として、民意を正確に反映する選挙制度の懸案解決を基本に、様々な格差の是正とともに透明性と緊張感をもった政治改革に改めて邁進してほしいと願うばかりです。


 このような中にあって、スポーツの世界はスカッとして、各分野で頼もしい、そして感動を呼び起こしてくれる嬉しいニュースがいっぱいです。サッカーではオリンピック出場を確実なものにしたり、10数年ぶりの日本人力士の優勝という相撲界の盛り上がり、圧倒的な存在感がでてきた羽生選手を先頭とするスケートの華麗なる演技、青山学院の強力チームによる箱根駅伝の圧勝等々を十分に堪能させてもらいました。


 さて、今年も、一ヶ月が過ぎましたが、早くもバイロン・ウイーン氏による2016年の世界びっくり予想が発表されておりますが総じて悲観的な見方になっております。


 ところが、日本への見方は概して好感が持たれているようです。そんな時に、日本銀行が有史以来となるマイナス金利の導入を決断したというニュースが飛び込んできました。日本だけが堅調に推移するというご託宣ですが、年末には、どんな結果になっていることでしょうか。







 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫

 お正月以来会っていなくて寂しい限りですが、新しい試みが始まりました。事務所に勤務するママである娘を介して手紙のやりとりをすることになりました。実は、小生、先月にギックリ腰をやってしまいました。それを心配してくれる手紙を和奏からもらいました。和奏も風邪ぎみでしたので「元気になりましたか」という手紙への返信で気遣ってくれました。また、毛糸の帽子をあげたのですが、それをかぶって学童保育からのスキー合宿へ参加するとのこと。電話でのやりとりとは一味違った、格別なものがあります。

 一方、遼真はさすが男の子らしく、車のミニチュアから恐竜へと興味・感心が拡がっております。もっとも、蒲郡のラグナシアでは、動く恐竜に迫力がありすぎて大泣きしたという「オチ」もありました。寒さも本格化していますが、元気に登校・通園しているのが何よりです。それにしても早く会いたいものです。


(平成28年2月1日  所長 橋本)   






                              


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