橋本博孔税務会計事務所

453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階

Tel: 052-451-8555  Fax: 052-451-8551

Homepage:  http://www.aichi-iic.or.jp/co/hasimoto-tax/

平成28年4月号



 トピックス 〜平成28年度税制改正大綱 [第3弾] 〜


 平成28年度税制改正において、加算税についても見直しが行われました。


 今回は、加算税制度の見直しについて、ご案内させていただきます。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。



   
 加算税制度の見直し

   
 加算税について次の3点の見直しがされました。


 (1) 事前通知後の修正申告等に係る加算税の見直し



税務調査の事前通知後、その調査により税務署長の更正等が行われることを納税者が予知して提出された修正申告等に係る過少申告加算税・無申告加算税が改正されました。

(源泉所得税の不納付加算税は見直しの対象外)





 注.( )の数字は期限内申告税額と50万円のいずれか多い額を超える部分




 (2) 短期間における無申告又は仮装・隠蔽行為の反復に対する加算税の加重措置の導入

 
【1】 短期間に繰り返して無申告加算税・重加算税を付加されることになった納税者に対する加算税の割合が加重されることになります。





  注.( )の数字は期限内申告税額と50万円のいずれか多い額を超える部分


  一度、税務調査を受けて無申告加算税等を賦課された後、更に再度の税務調査により同様の処分を受けるケースがこれに当たります。



【2】 通常の過少申告加算税及び、源泉所得税の不納付加算税については、この改正の適用対象から除かれます。




 (3) 増額更正等により納付すべき税額に係る加算税の対象となる部分(金額)が明確化されました。

 





◎適 用 時 期



平成29年1月1日以後に法定申告期限が到来する国税(地方税を含む)について適用









所長のつぶやき・・・・・・


 平成28年もいつの間にか第一4半期が過ぎて、いよいよ新年度がスタートします。税理士にとっては繁忙期の3月の確定申告が終わった4月1日こそ、お正月といった感覚です。今年は春分の日を過ぎても、けっこう寒暖の差が激しく、桜の開花も全般的に遅くなっております。とはいえ、この週末から来週にかけて待ち望んだ満開の桜を愛でることができそうです。


 さて、28年度の予算も年度内に成立しました。96兆円余といった過去最高の予算編成になっております。税収の好調さがあるとはいえ、まだ歳入の3分の1強を国債に依存するという状況は改善されていません。国会中継もたびたびNHKで放映され、衆参両院に亘って集中審議が時間をかけて行われたはずなのですが、国民の暮らしがどのように改善されるのか、それこそ、インターネット上で話題になった待機児童の克服に十分応える内容になっているのか、もどかしさを感じている次第です。


 また、28年度の税制改正法案も原案通り無修正で成立しております。予算を歳入面で裏付ける極めて重要な法案にも拘わらず、個別具体的な議論が国民・納税者に伝わってこないのは残念なことです。税制改正では、なんといっても消費税の話題です。来年4月から、現行8%の税率を10%に引き上げるというものです。


 私どもの業界では、煩雑さと事務負担増の両面から単一税率の維持を強く要望していたのですが、国民・納税者の立場からは現在の8%でも負担感が強く、せめて生活必需品の飲食糧品には軽減税率を求めるという根強い世論を背景に最終的には、酒類と外食を除く飲食糧品には8%の軽減税率が採用されることになりました。


 加えて、定期購読を対象とした日刊新聞(週に2回以上の発行分)も軽減税率の対象とされています。こちらは、昨年末の税制改正大綱に突如織り込まれて、マスコミと安倍政権の蜜月関係(!?)を覗わせる出来レースといった感がなくもありません。


 ところがところです。税制改正法案が成立するかどうかの議論のさなかに、来年4月からの実施を再延期するという動きが見え隠れしてきております。一昨年の一年半の延期の時は、法案の中に景気弾力条項があり、それを根拠に政治判断されました。20年前、かつての橋本内閣が当時の景気判断を誤り、社会保険料との同時引き上げで3%から5%へ増税した結果、大幅な景気後退を招くという失態を演じことを教訓に、ある意味正当な判断であったと評価できます。


 今回も、自動車関連製品の輸出等に好調さが認められるものの、GDPのおよそ6割を占める個人消費の動向が弱含みのままでは、橋本内閣の二の舞になりかねません。


 前年まででしたら、万に一つという感覚でしたが、現時点になりますと再延期の確率が5分5分かそれ以上になってきております。5月に開催されるサミットの議長として、政権維持を睨んだ大英断が下されることも現実味を持ちつつあります。大いに注目していきたいところです。





 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫

 4月から和奏は4年生に、遼真は年中さんに各々進級します。孫の成長、変化には目を見張るものがあります。和奏のほうは、2年前から始めたピアノですが、7月の発表会ではモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』という本格的な課題曲に挑戦します。

 一方、遼真も保育園と連携している野球教室に参加することになりました。ややひ弱な部分が無きにしもあらずですが、集団の中で大きな声を張り上げたり、キャッチボールに関心を広げていっています。ボールやバットに慣れ親しめるようになればパパとの触れ合いも一層弾むことでしょう。先日もドラゴンズファンのパパと連れ立って、ドームへ観戦に行って満足げでした。

 この春休みには二人で我が家に2連泊することになっております。ばあばと三人仲良くベッドで川の字になって、お話をせがんで、キャッキャと笑い転げている様子を見ていると、春の麗らかさが実感される今日この頃です。


(平成28年4月1日  所長 橋本)   






                           


戻る