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橋本博孔税務会計事務所 〒453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
平成28年6月号 |
トピックス 〜28年度税制改正追録 〜
所長のつぶやき・・・・・・ 東海地方はまもなく梅雨入りになります。雨に打たれた草木の新緑を目にすると気持ちまで洗われるようで、捨てがたいものです。 いよいよ、この5日に69歳を迎えることになります。還暦から10年近くが過ぎ、大過なく、健康にも恵まれ、税理士として、あるいは大学院での教鞭や名古屋市監査委員としてまだまだ現役でいられることは実にありがたいことです。 客観的に見れば年齢そのものの体力、行動力なんでしょうが、笑顔を絶やさないよう心がけたり、毎年の税制改正に対しても意識的に改正内容をお話しする機会を作り、とにかく口を動かしています(身体全体でないのが玉にキズですが)と、皆様からお世辞を含め若々しく見える!と言われて素直に喜んでおります。「自身を肯定的に捉え楽天的であること」を身上にしております。 さて、政治や外交が大きく動き出しました。オバマ大統領の広島訪問とスピーチは感動ものでした(残念ながら、謝罪の言葉はありませんでしたが)。伊勢志摩で開催されたG7(先進国首脳会議)も安倍総理の思惑通りに成功したようです。内閣支持率もアップして、いよいよ吉田茂内閣や佐藤栄作内閣を凌ぐ超長期政権の足場固めに動き出そうとしております。 その突破口として、消費税率10%への引き上げ実施を来年の4月からではなく、2年半も更に延期することが決定的になりました。国民目線からは誰からも異論は出にくい状況ですが、リーマンショッククラスの経済危機という論拠だったのが、いつの間にか、その危機を回避するためという詭弁!?を持ち出してG7の宣言文に巧みに入れ込み先進各国の了承を強引に取り付けました。アベノミクスの失敗を糊塗するための苦肉の策と思われますが、今までの財政再建論議や社会保障の充実という大義名分はどこに行ってしまったのでしょうか。 前回の延期は法律の附則を根拠としていましたので政治家としては現実的な判断であったと評価できるものでしょう。ところが、その当時には「再び延期することはない」と断言していたのですから、言葉を重んじる大政治家であるならば、その不明を恥じて総辞職するのが筋のように思えてなりません。やはり、憲法改正を実現し、オリンピックを現職総理としてなんとしても迎えたいという個人的野心が窺えそうです。 勿論、現在の経済状況は大企業中心に堅調さを維持しているものの、中小企業並びにそこで働く多くの社員の給料の伸びは社会保険料負担増を下回り、GDPの約6割を占める個人消費は低迷したままです。消費者としては財布の紐を緩めるような心境からは程遠いものとなっております。再延期と言わず、このまま一桁の税率を維持して、ますます強まる資産・所得格差を解消し、「パナマ文書」に象徴される意図的な租税回避行為に対する監視を強め、税制の再分配機能を改めて虚心坦懐に議論できないものでしょうか。 また、歳出面での抜本的な見直しが急務です。具体的には、予算委員会と同等かそれ以上の権限を決算委員会に付与することと、会計検査院の権限を強化することです。無駄な予算や不適切な執行をした省庁にはペナルティとして同額の予算を次年度には自動的に削減する一方、効率化して節約に寄与した省庁には逆に次年度において倍額の増額予算を付与し、その使途についても省庁の独自財源として重点分野や新規施策に自由に使えるようにすれば省庁の若手、中堅職員のやる気を大いに引き出すことが可能になるものと思われます。これらの議論は突飛かもしれませんが、ある顧問先社長と意気投合したなかなか優れた前向きの提案ではないかと秘かに自負しているのですが、いかがなものでしょう。 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫ 和奏の通う小学校では5月に運動会が行われます。いち早くクラス全員のチームワーク作りが進み、秋の運動会よりも効果的なようです。運動委員としての役割を一生懸命に果たしたようです。引っ込み思案な性格ですが、前面で体操することで、それなりに自信がついたようです(残念ながら小生は参観できませんでしたが)。 一方、遼真は遠足やら運動を主体とする行事に喜んで参加していますが、やる気と結果が結びつかないことが多く、ベソ?をかくことも多いとか。これも成長のための試練!と、じいじとしては心のなかで声援をしております。 (平成28年6月1日 所長 橋本) |