橋本博孔税務会計事務所

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平成28年8月号



 トピックス 〜相続開始後のタイムスケジュール 〜


 高齢化が進み、弊事務所にも相続や相続税に関する相談等が増えてまいりました。


 相続が争族とならないように事前に遺言書を作成するなど、将来起こりうる相続に対する民法や相続税の取扱いを学習していくことをお勧めいたします。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。



   
 相続開始後のタイムスケジュール







(注)原則として、申告期限後3年以内に分割協議が整えばその時点で特例を受けることが可能で、払い過ぎた税金を取戻す(更正の請求)ことが可能となります。

他に留意すべき点として、相続開始前3年以内の贈与財産は贈与税がかかっていなくても相続財産に加算されます。但し、法定相続人である配偶者や子供以外の者(例えばお孫さんや子供達の配偶者、甥・姪)に対する贈与は贈与税だけで完結します。

従って、早い段階から基礎控除額である110万円以下で計画的に贈与を実行しておけば、効果的な相続税対策になります。

しかしながら、最近の税務調査では「名義預金」の問題が重点項目となっていますので、注意が必要です。通帳や印鑑を被相続人が管理支配していたと認定されますと、そもそも贈与していないことになり、3年以内という期間制限がなくなり、その全額が本来の相続財産になってしまいます。

贈与するつもりではなく、贈与してしまうことが重要です。要は、割り切ることが大切です。そのためには通帳や印鑑を受贈者に(未成年者であれば親権者)に渡してしまうことと、税務署に対して贈与の事実を証明する手段として110万円を少しでも超えて贈与税の申告・納付することをお勧めします。









所長のつぶやき・・・・・・


 暑中御見舞い申し上げます。


 東北、北海道を含め全国的に梅雨明けになり、盛夏の到来です。少年時代ははるかかなたの思い出にしかありませんが、夏休み!という響きは今でも心をなんとなくワクワクさせます。


 とはいえ、名古屋地区でも気温が30度を超える真夏日は勿論ですが、35度を超える猛暑日も珍しくなくなりつつあります。日中の車での移動はクーラーで体が冷える半面、一歩外に出ると強烈な日差しに包まれ体温調節のしんどいこと!。


 クールビズがすっかり定着しましたのでネクタイからは解放されましたが、ホテル等ではクーラーが効きすぎていますので上着が手放せず、また、汗や加齢臭を気にしつつの身だしなみにも気配りすることが多い日常となっております。この点は女性の軽装ぶりが羨ましいし、目の保養!?にもなりますが、化粧方法・紫外線対策を始めとして女性ならではの苦労もあるようです。


 さて、参議院選挙の結果を受け、この3日には第三次安倍内閣が発足し、アベノミクスの再点火のための大型補正予算・景気刺激対策が打ち出されようとしております。確かに有効求人倍率は全国的に1倍を超えて、経済成長への期待が統計的には裏付けされているはずなのですが、身の回りの実感としてはなかなかそうした雰囲気が無いのも現実です。正社員の比率が年々低下し、契約社員・派遣社員での不安定な雇用が消費マインドを抑えているといえます。


 尚、注目の東京都知事選挙では与党推薦が得られなかった小池百合子氏が大勝しました。この勝因の分析もこれからの政治、経済、世論の動向を探る格好の材料になると思われます。


 一方、アメリカではいよいよ大統領選挙が本番を迎えます。民主・共和の両党の予備選挙が昨年から一年間かけて行われ、共和党はスタート時点では泡まつ候補?だったトランプ氏が、民主党は本命候補で楽々と指名されるはずだったクリントン氏が予想をはるかに上回る接戦でようやく大統領候補の座を射止めました。これから今秋に向けて両極端で対峙する政策論争はもとより、個人攻撃、非難合戦等々、全世界が注目する一大政治イベントの幕開けです。


 両党共に深刻な内部分裂を抱えたままの選挙戦です。このことは、アメリカの病んだ政治、あるいはアメリカそのものに根深くあるやり場のない不安や不満、具体的には中産階級の白人層の没落、黒人・ヒスパニック層の貧困や被差別、上位数%に大多数の富が集中するといったかつてない格差の広がりという現実に誰も解答を出せていない証左でしょう。いわゆる左右のポピュリズムがトランプ氏を押し上げ、クリントン氏を苦しませたことは疑いありません。


 これが小国の政争なら見過ごすことも可能ですが、中国の台頭が著しいとはいえ、政治、経済、軍事等あるゆる側面でまだまだ圧倒的な存在である世界大国のトップにどちらがなるかというのですから、無関心ではいられません。いずれにせよ、大統領選挙の結果は日本の行く手にも影響は大きく、大いに注視していきたいと思います。


 最後に、プチ自慢を披露させていただきます。先日開催された大学院の進学説明会において、応募者からお礼の手紙をいただきました。「・・・今、求められている税理士についてのお話しには、実務家ならではの貴重なお話しであり、・・・工学部出身という面においても、自分では不利という考えを持っていましたが、逆に強みでもあると教えられました。税理士を目指す上で大切な知識やスキルを橋本先生のような先生のいる御校への入学を決意しました」というものです。面映ゆいですが、教えることは教えられることと、改めて実感した次第です。








 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫

 先月は珍しく、3回もお泊りをしました。また、ママの途中までの付き添いがあったものの二人だけで電車で来るという初体験もしました!。和奏は津島天王祭りで、間近で見る花火に大喜びでした。遼真君も長い距離の徒歩にも拘わらず、「ダルマさんが転んだ」ごっこで元気いっぱいでした。孫たちと触れ合う機会が多い夏休みはやはり格別です。



(平成28年8月1日  所長 橋本)   






                              


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