橋本博孔税務会計事務所

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平成28年12月号



 トピックス 〜年末調整について 〜


 今年も年末調整を行う時期となりました。 社員各位には、年末調整に必要な証明書類が生命保険会社等から送られていると思います。扶養控除等申告書(異動を含む)とともに保険料控除等申告書に必要事項を記入し証明書類添付のうえ、会社へ提出していただくようお知らせください。


 今回は、年末調整に関する注意点並びに留意事項ついて簡単にご案内いたします。


 尚、ご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せください。



 
   昨年と比べて変わった点


  1.通勤手当の非課税限度額



  平成28年1月1日以後に支払われる通勤手当の非課税限度額が10万円から15万円に引き上げられました。

 これは、従来の区分において最高限度10万円が15万円に変更になった点のみで、他の区分限度額には変更はありません。




  2.国外に居住する親族に係る扶養控除等の適用



   平成28年以降、給与等の源泉徴収又は年末調整において、非居住者である親族に係る扶養控除、配偶者控除等の適用を受ける場合には、「親族関係書類」及び「送金関係書類」を源泉徴収義務者に提出又は提示することが必要になりました。



(1)親族関係書類

 国外居住親族がその給与所得者の親族であることを証明する書類。


具体的には次のいずれかの書類

 戸籍の附票、国外親族の旅券、外国政府等の発行書類等で国外居住親族の氏名、生年月日、 住所が確認できるもの

(その書類が外国語で作成されている場合には、その翻訳文)



(2)送金関係書類

 送金関係書類を添付又は提示することにより「生計を一にする事実」要件を確認することになります。

 次の書類で、給与所得者がその年において国外居住親族の生活費又は教育費に充てるための支払いを明らかにする書類。

 金融機関等の書類で、国外居住親族に支払をしたことを明らかにした書類又は、クレジットカードの支払明細で国外居住親族が商品等を購入したこと等によりその相当額を受領したこと等を明らかにする書類。





  3.年末調整関係書類に係るマイナンバー(個人番号)の記載を不要とする見直し



  次に掲げる申告書については、マイナンバー(個人番号)の記載が不要とされています。

(1) 給与所得者の保険料控除申告書

(2) 給与所得者の配偶者特別控除申告書

(3) 給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書


   この結果、(1)〜(3)にはマイナンバーを記載せず、別途書類等にて入力・保管することとなりますのでご留意ください。









所長のつぶやき・・・・・・


 いよいよ12月となりました。今年も振り返ってみますと、あっという間で、公私共にそれなりに忙しく過ごさせていただきました。幸い、ダウンして静養を余儀なくされる、ということもありませんでした。夫婦を始めとして、二人の娘たちの家族や親戚、親しい知人らでも悲報や大病による入院もなく、姪が8月に結婚式を挙げたというおめでたいニュースはあっても悲しい出来事はありませんでした。個人的には、まずまずの穏やかな一年間であったと表現できそうです。


  一方、世の中の動きは目を見張るビッグニュースが目白押しです。まずは何といってもアメリカの大統領選挙でトランプ候補が当選したことです!一年前は無論ですが、半年前でも、まさかこのような展開になるとは誰が予想できたでしょうか。やはり、アメリカは遠い国です。われわれが耳にする情報は大手マスコミから流れてくる表層的な報道のみで、庶民感情を肌で感じることはほとんど不可能であることが良くわかりました。と同時に、資産格差、所得格差がこの10数年で想像以上に拡大していることもはっきりしてきました。これ以上の格差の拡大は資本主義システムの崩壊すら招きかねない、というほどに深刻になってきているといえなくもありません。


 自動車産業等に従事する中下層の白人社会が絶望寸前まで追い込まれていることも思い知らされました。ワシントンやニューヨークのエスタブリッシュメント(支配層)憎しの感情から、トランプ候補に一縷の望みをかけたというのが実態でしょうか。確かに政界に一度も身を置いていない点は新鮮であり、期待感を抱かせるのは至極当然な発想です。しかしながら、冷静に考えれば不動産王と呼ばれているように、あるいは超高層ビルに金ピカの大邸宅を構えている大金持ちが庶民の感情に寄り添うことが果たして可能か、小生にはピンときません。


 当選後は過激な発言を抑えているものの、どんな政策が実際に飛び出すか、アメリカ国民は勿論でしょうが日本や中国を含めた文字通り全世界が大統領に正式に就任する来年以降の動向に対して今から期待と不安の両面から注目を集めております。今のところ、インフラ整備のための積極的財政運営、連邦法人税の大幅減税への期待が高まり、アメリカの株式市場は連日史上最高値を更新していますし、日経平均株価も1,000円近い暴落の翌日にはそれを上回る暴騰を経て1万8千円台にまで急騰しております。まさに、トランプショックからトランプ効果!へと見事な変身振りです。


 このあたりに関する経済評論家の解説は流石ですね。「講釈師、見てきたかのような話振り」を地で行っております。やはり、マスコミあたりの記事を鵜呑みにするのではなく、時間がかかっても自分なりの才覚で分析をするという基本を改めて肝に銘じる必要があります。


 また、韓国では現職大統領が国家機密を知人に漏らす、あるいは財閥企業に財団設立基金を強要する、更には件の友人の子弟の名門私大への不正入学疑惑に関与した等々によって、弾劾か早期の辞任が余儀なくされるという非常事態になっております。大統領が退任すると途端に不正が糾弾されるという負のスパイラルが残念ながら今回も踏襲され、民主主義の錬度がまだまだといった感じです。


 とはいえ、高校生から若いファミリーまで何十万人という広範な普通の市民が誰かに強制されたわけでもなく自分の意思でデモに参加することの凄さ、しかも、そのデモが整然と流血もなく実行されている点に関しては日本よりはるかに民主主義が深化していると感心させられます。








 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 インフルエンザ等が流行っており、二人とも時に体調を崩して休学ということが時々あるようです。もっとも、和奏は、ピアノ、水泳、コーラス、バスケットと授業後の日程がいっぱいですが、友達が一緒ということで結構本人は楽しんでいるようです。


 遼真は年中さんになっており、保育園の恒例行事での演技が予定されています。桃太郎さんの物語で「ゴリラ」を演じるとのこと。どんな内容かさっぱりですが、元気に演じてくれればそれだけで幸せをじいじとばあばにもたらせてくれます。集団の中で育っているうちに、我慢すること、自己主張と協調との適度なバランスが身についてきているようでほほえましく年末を迎えることになります。童話の世界と同様に、今年もめでたし、めでたし、といったところで締めくくれそうです。





(平成28年12月1日  所長 橋本)   






                                


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