橋本博孔税務会計事務所

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平成29年11月号



 トピックス ~中小企業の優遇税制〔2〕~


 前号では中小企業者等の主要な優遇税制についてご紹介しましたが、今回は中小企業経営強化税制について、その内容等を具体的にご紹介します。


 詳しくは当事務所にご相談ください。




 ≪ 制度の概要 ≫

 
青色申告書を提出する中小企業者等が、中小企業等経営強化法に基づき経済産業局から経営力向上計画の認定を受けたものが、指定期間(平成29年4月1日から平成31年3月31日) 内に一定の設備等を新規に取得または製作等をして指定事業の用に供した場合には、即時償却 又は、取得価額の10%(資本金3千万円超1億円以下の法人は7%)の税額控除(法人税額又は所得税額の20%が限度)を選択適用することができます。


また、固定資産税(償却資産税)の特例について、資産を取得した日の翌年度から3年間、課税標準が2分の1に軽減されます。


※ 一定の設備とは

 類型 生産性向上設備(A類型)  収益力強化設備(B類型) 
 要件 生産性が旧モデル比年平均1%以上向上する設備等で各工業会等から証明を受けたもの  投資収益率が年平均5%以上の投資計画に係る設備等で経済産業局から経営力向上計画の認定を受けたもの 
 確認者 工業会等  経済産業局 
 対象設備      機械装置  160万円以上
販売開始から10年以内
 機械装置  160万円以上
 測定工具及び
 検査工具
 30万円以上
販売開始から5年以内
 工具  30万円以上
 器具備品  30万円以上
販売開始から6年以内
 器具備品  30万円以上
 建物附属設備  60万円以上
販売開始から14年以内
 建物附属設備  60万円以上
 ソフトウエア  70万円以上
販売開始から5年以内
 ソフトウエア  70万円以上
 その他の要件 生産等設備を構成するもの、国内への投資設備であること、中古資産及び貸付資産でないこと 等 



 ◇ 税制上の優遇措置を受けるには、

 
法人税又は所得税の申告書に下記の証明書等の写しを添付する必要があります。


  A類型 (1)工業会等から交付を受けた生産性向上要件証明書

        (2)経済産業局から交付を受けた経営力向上計画に係る認定申請書・経営力向上計画認定書

  B類型 (1)経済産業局から交付を受けた確認書・経営力向上計画に係る認定申請書、並びに経営力向上計画認定書



また、償却資産の申告書に、経済産業局から交付を受けた計画申請書の写し、計画認定書の写し、及び工業会等の証明書の写しを添付して、それぞれの自治体に提出します。



 

中小企業者等とは、資本金若しくは出資金の額が1億円以下の法人及び協同組合等です。

ただし、たとえ資本金等の額が1億円以下の法人であっても大規模法人から2分の1以上の出資を受けている法人等については、中小企業者に該当しません。










所長のつぶやき・・・・・・


 秋本番を迎えております。先月の下旬には想定外の大型台風が2度も日本列島を直撃しました。名古屋地区でも雨、風ともにかなりのものでしたが幸いにして甚大な被害をもたらすことなく通過していきました。台風が暑気も持ち去ってくれましたので、一気に秋が深まって最高気温が20度を切り最低気温も10度以下になり、街のモードは冬支度の様相を強め、小生もコートを引っ張り出してきております。寒暖の差がかなりありますのでお互い、風邪などひかないよう十分に留意していきたいものです。


 台風のせいではないのでしょうが、政治の熱気も吹き飛んだような総選挙の結果となりました。小選挙区制度のマジックにより、自民党・公明党の与党は引き続き3分の2以上の圧倒的勢力を維持することに成功しました。絶対得票率では25%にも拘らず獲得議席数では60%以上を占めるというズレを正し、如何に民意を正確に摑むかという重い命題が安倍総理には改めて課されているといえます。実際、安倍総理の表情を見ていても前回のような高揚感はなく、厳しい顔つきに感じられるのは内閣支持率を意識しているかもしれません。佐藤栄作内閣を超える超々長期政権が視野に入ってきた現在、向こう一年間が正念場といえそうです。


 他方、小池劇場は「排除」の一言で、あっけなく幕を閉じることになりました。藁をもつかむ気持ちで乗り換えた「希望の党」でしたが、船頭不明で進路もままならず、死傷者が続出する惨状になっております。その点、俄かに立ち上がった「立憲民主党」は判官贔屓?もあってか、事前の予測を大幅に上回る成果をあげ、搭載候補者不足のために貴重な1議席を宿敵自民党に献上!するハプニングまでありました。枝野党首が今後どのように手腕を発揮して野党体制の再構築を図るか注目していきたいと思います。


 また、参議院議員を中心として存続することになった民進党も戦犯?前原・前党首を事実上更迭し、地元愛知の政策通、大塚耕平議員が新代表に選任されました。枝野・大塚のタッグと安倍政権との政策論議(アベノミクスの再構築、財政・税制改革、安全保障制度、社会福祉の諸施策等々)をそれこそ、謙虚にたっぷりと時間をかけて行ってくれますことを大いに期待するものです(残念ながら、特別国会の会期日程や野党の質問時間を大幅に短縮する動きが早くも表面化しており、この先が思いやられます)。


 《追伸》


 文化の日特集  文化の日は昭和21年11月3日に現行の日本国憲法が公布されたのを記念して制定された祝日です。この日は文化勲章、褒章に続いて、叙勲の発表が行われる日でもあります。各界、各分野で活躍された人々がその功績を称え表彰されます。


 恥ずかしながら、小生も本年で満70歳になり、税理士功労として『旭日小綬章』が授与される運びとなりました。「清風万里の秋」の心境です。朝、目覚めてみると、すがすがしい風が吹いて一面の秋であった、という意味合いです。きたる14日、財務省三田共用会議所にて財務大臣より勲章及び勲章の記の伝達をいただいた後、皇居に参内し豊明殿において天皇陛下よりお言葉を賜る予定です。今から早くも緊張している有様です。この栄誉は、ひとえにこれまでご指導ご鞭撻いただきました顧問先の皆様を始め、税理士界の諸先輩各位からのご高配の賜物と改めまして深く感謝申し上げる次第です。




               





 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 先月、和奏が11歳の誕生日を迎えたとき、じいじから以下の趣旨の手紙を渡しました。
「・・・いよいよ来年は小学生最後の年になります。じいじのように、年を重ねると年々ますます時の経過が早く感じます。和奏にはまだまだこのような心境を理解するには早すぎるかもしれませんが。・・・じいじとばあばからプレゼントを用意しております。塩川へ泊りに来るときにお渡しします。楽しみにしていてください。そうそう、ママに「ライン」の使い方を教えてもらいました。これからは、じいじとのやりとりにラインを有効に活用しましょう。和奏のほうが使い方を習熟しているようなので、じいじに教えてください。それでは来月、逢えることを今から楽しみにしております。」


 いっぽう、遼真クンは先月、来年の入学に向けて、就学前の健康診断を受けました。指摘事項は何も無く、まずは一安心です。あの泣き虫?遼真が新一年生になるんです。一日も早い成長を望み、かつまた、ずっと幼児のままでいて欲しいという複雑な心境です。




(平成29年11月3日  所長 橋本)   





                    


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