橋本博孔税務会計事務所

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平成29年12月号



 トピックス 〜配偶者控除等の見直し〜


 早いもので、平成29年もあと1月となりました。年末調整の事前準備もされていることと思います。


 平成29年の税制改正により配偶者控除及び配偶者特別控除の見直しがされ、来年1月1日からの適用となります。 


 今回は、その内容等につきまして簡単に説明します。詳しくは当事務所にご相談ください。




 T.配偶者控除及び配偶者特別控除の見直しの背景

 
配偶者が給与収入だけの場合に、これまでの「配偶者控除」では、配偶者の給与収入が103万円以下の場合に適用され、世帯主の所得から38万円が控除されました。また「配偶者特別控除」では、配偶者控除の上限を超えても、給与収入が141万円未満であれば段階的に控除を受けられました。今回の改正では、働きたい人が就業調整を意識しないで済む仕組みを構築するという観点から制度の見直しがされました。



 U.配偶者控除及び配偶者特別控除の控除額の改正

 
(1)居住者の合計所得が1000万円を超える場合については、「配偶者控除」の適用を受けることはできないこととされました。(「配偶者特別控除」は現在でも受けられません。)


(2)居住者の合計所得が900万円を超え1000万円以下の場合には、配偶者の合計所得により、「配偶者控除」又は「配偶者特別控除」が下記の表の額となります。
 
      改正後の配偶者控除額及び配偶者特別控除額一覧表



この表からわかるように、居住者本人の合計所得金額が1000万円以下であれば配偶者の合計所得金額が123万円以下(給与収入でだけの場合2,015,999円以下)であれば段階的ながら一定額の控除が受けられることになります。








所長のつぶやき・・・・・・


 本格的な秋の出番がないまま初冬を迎え、今年も慌ただしく師走に突入しております。クリスマス、歳末を控え街中は華やかなイルミネーションに包まれ始めました。庭先のドウダンツツジが、急な冷え込みもあって鮮やかに色づいております。寒暖の差が激しく、乾燥していますので、お互い風邪などひかないよう留意したいものです。


 まずは、政治の世界について。総選挙の結果を受けた特別国会での本格的な論戦が期待されるところですが、国民の負託に応える展開には程遠いようです。臭いものに蓋をして逃げ切りを図った森友学園への国有地売却問題では、会計検査院から、国の大幅値引きについて「十分な根拠が確認できない」との指摘を受け、問題の解明に向け再検討の動きが出てきております。流石に強気一辺倒で押し切ろうとした菅官房長官も「政府として真摯に受け止めなければならない」、あるいは所管官庁たる財務省の麻生大臣も「国有財産の管理処分について手続きの明確化をはかり、例外は極力つくらない」と反省の弁を述べざるを得ませんでした。


 遅きに失したとはいえ、積算根拠、廃棄処分したとされる交渉経緯等を最大限明らかにして、不適正な処理が行われていた実態を解明するとともに担当者を厳正に処分する必要があります。気懸かりな点は、公文書管理の徹底や第三者によるチェックはあくまでも今後の事案から適用するという意向が強いことです。無いはずの音声テープが出てくる等、異例な対応をしてきた実情も明らかになりつつあります。簡単に幕引きされることが無いよう、引き続き注視していきたいと思います。


 さて、先月の文化の日に発表された『旭日小綬章』受章に関する後日譚です。中日新聞の市民版で写真付きで記事が掲載された結果、思わぬ反響があり、マスコミの影響力の大きさを改めて思い知らされました。祝電、お祝いの手紙、祝花をいただくとともに、そのお礼の応答が一段落した13日(式典前日)に上京しました。家内は朝早くから、髪のセットや着付けに忙しく、小生も久方ぶりのモーニング姿になり、お昼前には財務省のゲストハウスである三田共用会議所に到着しました。簡単な食事をいただいた後、旭日小綬章の「勲章並びに勲章の記」の伝達式が執り行われました。


 その後、皇居へ参内して、公式晩餐会等が行われる大広間の豊明殿にて天皇陛下の拝謁に浴することができました。テレビでしか見たことのない陛下がゆっくりと2、3m先を歩く様を見つめ、肉声によるお言葉を謹聴させていただきました。ちなみに、勲章の記の文言は「日本国天皇は橋本博孔に旭日小綬章を授与する 皇居において璽をおさせる」とあり、陛下のお言葉は「この度の受章を心からお祝い致します 永年それぞれのつとめに精励し国や社会のためにまた人々のために尽くされてきたことを深く感謝しております どうかくれぐれも体を大切にされ今後とも元気に過ごされるよう願っております」というものでした。


 貴重な体験であり、生涯の忘れえぬ思い出になることでしょう。










 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 子供の成長、興味・関心の拡がりには目を見張るものがあります。和奏の最近の関心事項は歴史です。これまでに、伊勢安土桃山文化村や岐阜城、岡崎城、清洲城等へ出かけ、戦国時代絵巻に触れる機会があったようで、俄然、歴史に関心が高まっております。今では、レキジョ(歴女!)になっております。NHK大河ドラマでも女城主直虎が大いに話題になっておりますが、愛三岐の戦国大名の活躍ぶりを結構詳しく消化吸収しているようです。


 一方、遼真はお姉ちゃんの影響もあってか、読書好きになっています。こちらは男児らしく、恐竜博士を気取っております。お蔭様で、舌を噛みそうなカタカナの恐竜名も沢山そらんじることができ、ひらがなに次いでカタカナの勉強もスムースという副次的な効果もバッチリです。




(平成29年12月1日  所長 橋本)   






                                


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