橋本博孔税務会計事務所

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平成30年9月号



 トピックス 〜中小企業向け所得拡大促進税制〜


 平成30年度の税制改正において所得拡大促進税制が大企業向けの「賃上げ・投資促進税制」と中小企業向けの「所得拡大促進税制」に改組されました。


 経済産業省と中小企業庁から、改組された税制について大企業向けと中小企業向けのガイドブックが公表されました。
税額控除率の上乗せ措置について、中小企業向けの経営力向上要件の詳細が明らかにされたほか、教育訓練費の比較計算における柔軟な取り扱いなども明らかにされました。


 今回は、この改組された中小企業向けの所得拡大促進税制のうち、教育訓練費の取り扱いについてお届けします。


 詳しくは当事務所にご相談ください。




 所得拡大促進税制の概要

 

 賃金要件 
 雇用者給与等支給額(当期分) > 比較雇用者給与等支給額(前期分)



 継続雇用者給与等支給額−継続雇用者比較給与等支給額    

継続雇用者比較給与等支給額
 
≧ 1 .5 %






 税額控除限度額
(雇用者給与等支給額−比較雇用者給与等支給額)× 1 5 %

 控除率の上乗せ措置  「賃金要件」下段の増加割合が 2 .5 % 以上、かつ、次のいずれかを満たした場合には、控除率の上乗せ措置の適用があります。

(1) 教育訓練費≧中小企業比較教育訓練費(前期の教育訓練費)× 1 .1

(2) 経営力向上計画に記載された経営力向上が確実に行われたことが証明されていること


   ⇒ 税額控除率を 1 0 % 上乗せ(合計 2 5 %)

 税額控除限度額
 年法人税額の 2 0 %





 対象となる教育訓練費の範囲

 

  (1)対象者となる者

     法人又は個人のその事業に係る国内雇用者で、以下の者は対象になりません。

     1 当該法人の役員または個人事業主

     2 使用人兼務役員

     3 当該法人の役員または個人事業主の特殊関係者

     4 入社内定者等


  (2)法人等が教育訓練等を自ら行う費用

    ・外部講師等(子会社、親会社の役員等もOK)に支払う報酬、料金、謝金等

      外部講師等を招聘するために支出する旅費交通費、宿泊費、食費等を含むみます

    ・外部施設の使用料等


  (3)法人等が他の者が行う教育訓練等に参加させる場合の費用

    ・他の者が行う教育訓練等に国内雇用者を参加させるための費用

      講習会、研修セミナー、技術指導等の参加費用

    ・他の者が行う教育訓練等の対価として支出する費用

      教育訓練等の講座等の授業料、受講料、参加料、受験手数料(教育訓練等の一環として行われる場合が対象)等


  (4)対象とならない費用

     1 使用人に支払う教育訓練中の報奨金等

     2 教育訓練等に関連する旅費交通費、食費、宿泊費等

     3 教育訓練以外を目的として実施する場合の費用

     4 教育訓練の直接費用でない寄付金、保険料など









所長のつぶやき・・・・・・


 9月になったものの、まだまだ猛暑日記録を更新しております。加えて、4日にはかつての1959年の伊勢湾台風並みの超大型台風が東海地方を直撃しそうです。厳重警戒と早めの対策をしていきましょう。


 さて、内外を問わず次から次へと重大ニュースが洪水のごとく伝えられています。なかでも、中央省庁の「障害者雇用数の水増し」報道です。何年か前に政権交代のきっかけにもなった、「消えた年金問題」にも匹敵する実態が続々と明らかにされています。消えた年金問題は制度設計上のミスないしはコンピューターの精度に関係していた点で、悪質の程度はひどくはないように感じられます(もちろん、当事者にとっては絶対に許されるものではありません)が、今回の障害者雇用数の水増しは故意犯ともいえる悪質度の高い代物です。


 民間企業に対しては目標数値に達しない場合には罰金まで科するという強い姿勢で障害者の社会参加を促すものであり、社会福祉政策の重要施策の一つです。国税庁のみならず裁判所も例外でなく、開いた口が塞がらない状態に陥っております。


 とはいえ、明るい話題もなくはありませんでした。今年で100回を迎える全国高校野球選手権記念大会における、秋田県勢として実に103年ぶりとなる金足農林高校の大活躍です!惜しくも優勝には至りませんでしたが、史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭と好勝負を展開しました。独特の背中をそらして校歌を歌うさまも新鮮でした。


 決勝戦では応援者のために臨時便の飛行機も出たほどです。面白いのは、日々の作物の生育情報等を扱う「農業新聞」に連日一面トップでその活躍ぶりが掲載され逆に、農業関係者に対する一大応援団ぶりを発揮していました。文字通り100回大会にふさわしく、日本中に感動を届けてくれました。











 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 和奏も遼真も夏休みを満喫したようです。とりわけ和奏は、中部国際空港セントレアで開催されたイベントに参加できたことがこの夏一番の思い出となっています。親子で夜の空港を見学してお仕事体験をするナイトツアー(最近、動物園その他で、昼中では味わえない体験を求めての特別企画が大人気です)に運よく参加でき、深夜の午前零時過ぎの搭乗手続きや午前6時発の飛行機に横断幕を掲げてのお見送りと(空港ロビーの床にエアーマットを敷いて仮眠もしたとか!)、滅多に経験できないチャンスに巡り合うことができました。

 翌日の中日新聞に名前入りで体験談が掲載されたのにびっくりしていたのも束の間、夕方のニュース番組CBCのイッポウで放映され、その数日後には日テレのニュースの特集でさらに詳しく報道され、パパの興奮ぶりとともにインタビューにもしっかりと受け答えができておりました。


 一方の遼真は置いてきぼりにされ、やや影が薄くなりましたが、お盆に来た時に、プールが大好きで元気に泳いでいました。自信がついたせいか、アームを取り除いて泳ぎ回りたくて、制止するために苦労するほどでした。ボルダリングにも盛んに挑戦しており、いつの間にか、幼児から少年に向けて脱皮(!?)しつつあります。




(平成30年9月1日  所長 橋本)   






                       


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