橋本博孔税務会計事務所

453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階

Tel: 052-451-8555  Fax: 052-451-8551

Homepage:  http://www.aichi-iic.or.jp/co/hasimoto-tax/

平成31年2月号



 トピックス 〜大きく変わった配偶者控除・配偶者特別控除〜


 今年も所得税の確定申告の時期やってまいります。今年の確定申告書の提出日は平成31年2月18日から3月15日までとなります。


 平成29年度の税制改正で平成30年分の所得税から適用される配偶者控除及び配偶者特別控除の見直しが行われました。


 今回はこの配偶者控除・配偶者特別控除についてご案内します。


 詳しくは当事務所にご相談ください。




 配偶者控除

 

配偶者控除とは、年間の合計所得金額が1000万円以下の納税者に合計所得金額が38万円以下の生計を一にする配偶者(事業専従者は除きます)がいる場合に適用される所得控除です。具体的には以下の通りになります。

 区分    居住者の合計所得金額
 900万円以下  900万円超
950万円以下
950万円超
1000万円以下
 
 1000万円超
 一般の控除対象配偶者
(70歳未満)
38万円   26万円   13万円  0円
 老人控除対象配偶者
(70歳以上)
 48万円  32万円  16万円  0円


 配偶者特別控除

 

配偶者特別控除とは、配偶者控除を補う所得控除のことです。配偶者の合計所得金額が38万円を超える場合に、配偶者の所得に応じて下記の表の通りの所得控除を受けることができます。
 居住者の合計所得金額
 900万円以下  900万円超
950万円以下
 950万円超
1000万円以下 
  1000万円超
配偶者の合計所得金額  38万円超85万円以下  38万円  26万円  13万円  0万円
 85万円超90万円以下  36万円  24万円  12万円  0万円
 90万円超95万円以下  31万円  21万円  11万円  0万円
 95万円超100万円以下  26万円  18万円  9万円  0万円
 100万円超105万円以下  21万円  14万円  7万円  0万円
 105万円超110万円以下  16万円  11万円  6万円  0万円
 110万円超115万円以下  11万円  8万円  4万円  0万円
 115万円超120万円以下  6万円  4万円  2万円  0万円
 120万円超123万円以下  3万円  2万円  1万円  0万円
 123万円超  0万円  0万円  0万円  0万円


注1
合計所得金額とは、給与所得(給与収入金額−給与所得控除額)、不動産所得金額等の総所得金額の他に申告分離課税の土地建物等の譲渡所得金額や退職所得金額を合計した所得金額です。


注2
源泉控除対象配偶者とは、合計所得金額が900万円以下の納税者と生計を一にする配偶者でその配偶者の合計所得金額が85万円以下の人をいいます。








所長のつぶやき・・・・・・


 新しい年も一ヶ月が過ぎました。幸いにして、目を覆うような悲惨な大事件や天災もなく、そうかと言って心を震わすような慶事もない、「めでたさも中くらいなり、おらが春」といったところでしょうか。

 とはいえ、テニスファンのみならず、日本中を興奮させてくれたのが、先月26日に行われた、テニスの全豪オープンです。大坂なおみ選手が女子シングル決勝戦で見事初優勝という快挙を成し遂げてくれました!21歳という若さでまだまだ伸びしろのある先の楽しみなヒロインの誕生です。4大大会2連覇とともに世界ランキング1位という金字塔を打ち立ててくれました。彼女の語る「インナーピース」(内なる平穏、平常心)という言葉が大変魅力的です。「それに達すると何も気にならなくなり、集中できる状態」とのこと。


 一方、大相撲初場所で遅咲きの優勝を果たした関脇の玉鷲が14日目の取組で初優勝がかかる大一番で、立合い時、仕切り線に拳を付ける所作を一瞬忘れてしまうほどの緊張感で「真っ白になって、いつもどうしていたんだっけ」と、思わず「待った」をしてしまいました。


 頂点を極めようとするときの集中力、緊張感に痺れました。スポーツの醍醐味といえます。


 それに引き換えると、厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正調査問題に関して、不正調査そのものの解明の不徹底に加え、有識者(!?)で構成する特別監察委員会がまとめた「中間報告書」なるものの『泥縄ぶり』にはあきれるばかりです。スポーツ精神の対極にあるような、後味の悪さでいっぱいです。野党がここぞとばかりに問題点の糾明を強調して攻勢を強めているのは当然ながら、流石に、与党の一角である公明党の山口代表も「政治家の監督責任のあり方についても今後議論されてしかるべき」「国会の指摘に対応すべきことがあれば、真摯に誠実に対応すべき」とコメントしております。


 かつて、安倍第一次政権当時の「消えた年金」問題に匹敵するものです。様々な社会給付関係の算定根拠となる勤労統計に、ある種の作為があったとするならば、その悪質度は「消えた年金」の比ではなくなります。数千万人といわれる、「消えた給付金」の対象者(現時点で住所がわからなくなって支給できない対象者も相当の数に上るとのこと)に対する政府の責任は決して軽いものではありません。原因の究明に文字通り真摯に取り組み、国民・受給者の不信を払拭することが与党、野党の区別なく政治家の職責といえます。


 今年は一斉地方選挙と参議院選挙の年にあたります。国民が主権者であることを実感できる、そして実践できる貴重な年でもあります。官僚は官僚としての矜持を、政治家は政治家としての信念が求められ、一方、国民・納税者には、その「矜持」と「信念」を見分ける眼力が求められています。










 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 先月号で、二人とも一、二学期を通じて一度も欠席がないことを喜んでいたのも束の間、三学期早々にインフルエンザに相前後してかかってしましました。幸い、二人とも予防注射を受けていたこともあり、軽い症状で済み、今は元気に登校しています。やれやれ!です。一週間の自宅待機が強制されましたので、後半は元気なのに学校へ行けないというもどかしさがありました。もっとも、自宅待機中に、ばあばが、いざ出動!となり思わぬ充実の時間がもたらされました。


 二人から届いた手紙の一部を紹介します。まずは、和奏から。「ばあばとすごしたときは、そりゃ、楽しかったです。じいじ&ばあばにもらった電子辞書で和⇒英を調べ、体の英語カードを作りました。電子辞書はすぐ調べることができて便利です。他には、はさみ将棋をしました!2回とも私の勝利。ばあばは私に勝ったことは一度もありません。(手心を加えていることは気づいていないようです。これはこれで効果的です)それから、みかんをまたいっぱい送ってほしいです。(ふるさと納税のおかげで十分お応えできます。安心してくださいね)BY WAKANA」。


 遼真からは「ぼくは、インフルエンザのびょうきにかかったけど、いっしゅうかんでなおったよ。がっこうですきなじゅぎょうは、どくしょとさんすうだよ。すきなあそびは大なわだよ。りょうまより。」なにはともあれ、健康で元気が一番です!



(平成31年2月1日  所長 橋本)   






                                


戻る