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橋本博孔税務会計事務所 〒453-0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
令和元年8月号 |
トピックス ~時間外労働における「所定」と「法定」の違い~
所長のつぶやき・・・・・・ 暑中お見舞い申し上げます 令和最初の国政選挙となった参議院選挙も結果が明らかになり、最大公約数的な評価としては①自公の与党が安定的に過半数を確保したこと②憲法改正勢力(勿論、その内容・濃淡はありますが)で2/3を確保するに至らなかった、という2点でしょうか。安倍総理の笑みも快心のものにはならなかったようです。 ただし、より本質的な問題点としては、投票率が50%を切り、戦後2番目の48.8%という低い投票率であったことです。折角、若者への参政権を広げるべく、選挙権年齢を20歳から18歳へ引き下げたものの、20歳以下の投票率はもっと低い結果となっております。前号でも紹介したように、香港における空前のデモの盛り上がりと比較すると、その差は歴然としております。 一般に、北欧諸国では国政選挙等への投票率は圧倒的に高く、80%を常に上回っているようです。とりわけ、若者の参加意識は特筆すべきものとなっております。彼らに言わせると、投票に参加するのは政治に関心が高いからではなく、民主主義の最初の段階に過ぎない、という感覚です。学校、地域、市政、国政と様々な段階において、自らの意見を堂々と述べているようです。 また、租税負担率の高さに関しても、受益と負担の関係を早くから議論し、ある意味納得しているから高齢者と若者との分断現象に繋がらないようです。これに対して、日本では、本来若者が身につけるべき政治センスを学ぶ・獲得する、という訓練の場が全くと言っていいほど閉ざされているのが現状です。中学、高校を通じて、社会科では時間切れ!?で現代史の授業が省略されてしまっています。文科省は過度なほど、教員に対して、政治的中立を強要して、政治信条に絡む話題を授業から遠ざけさせて来ました。 青年期に政治的議論を一切させない、しない環境で育てられた若者が、「18歳になりました。さあ、一票を投じましょう」といわれても戸惑うばかりです。中学・高校で基本的な躾として日本と世界を取り巻く政治環境とともに、各人の世界観を養成すべく「政治」を身近な存在として議論することが大切です。 様々な政治事象に対して、複眼的な思考方法を身につけるためには、『ディベート』方式がもっとも優れた学習方式ではないかと考えます。常に一方的な意見に終始するのではなく、攻守ところを替えて賛成意見、反対意見を同時に考えさせる方法です。こうすれば、一方に偏った意見というものが自ずと収斂していくのではないでしょうか。 もう一つ、今回の選挙で注目されたのは、山本太郎氏が代表を務める「れいわ新選組」の躍進ぶりです。「超」がつく身体障害者の2人を特定枠で擁立し、自らは3番手という圧倒的に不利な順位で選挙に臨みました。個人票として100万票近い得票を得たものの、当選するには至りませんでした。自らの当選枠をさらりと譲るという大胆さ!に加え、わずか3ヶ月前に旗揚げし、「消費税廃止」という思い切った公約を掲げての選挙活動でした。今回の躍進により、政党要件をクリアしました。遠からずやってくる衆議院選挙でも台風の目となることでしょう。 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫ 二人とも元気に夏休みを過ごしております。和奏は、中学生となり、部活にいい汗をかいているようです。まだヴァイオリンの音色を聴く機会はありませんが、お盆あたりには実現するかも知れません。通知表も、まずまず?!といったところでしょうか。 遼真の方は、夏休み中の一定部分を我が家で過ごすことになりそうで、プール三昧となるようです。水泳教室に入れて、きちんとしたフォームを身につけさせたいものです。身長より深いプールも怖がることなく、嬉々として潜って遊んでおります。ボルダリングにも挑戦している様を見ると、意外と握力が強くなっていることに驚かされます。夏休み中にたくましく成長するよう、願っております。 (令和元年8月1日 所長 橋本) |