橋本博孔税務会計事務所

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令和2年2月号



 トピックス ~2019年分の確定申告のポイント~


 2019年分の所得税の確定申告は、新元号「令和」となって初めての確定申告となります。


 今回は、2019年分の所得税確定申告のポイントとなる項目についてご案内します。


 詳しくは当事務所にご相談ください。




 医療費控除


 1.医療費控除の適用を受ける場合に必要な提出書類の簡略化

 


(1)これまでは医療費の領収書を確定申告書に添付する必要がありましたが、平成29年分以後は医療費の領収書に基づいて必要事項を記載した「医療費控除の明細書」を添付するだけでよくなりました。


 ただし、この場合は医療費の領収書を確定申告期限等から5年間自宅等で保存する必要があります。


(2)医療保険者が発行するもので次の掲げる6項目(①被保険者等の氏名、②療養を受けた年月、③療養を受けた者、④療養を受けた病院・診療所・薬局等の名称、⑤被保険者等が支払った医療費の額、⑥保険者等の名称)の記載がある「医療費通知」を確定申告書に添付する場合は、「医療費控除の明細書」の記載を簡略化することができ、医療費の領収書の保存も不要となります。


 *現状は、その年の10月までに医療機関で受診した分が記載となっていますのでご注意ください。


 したがって、11、12月分は上記(1)の取り扱いになります。




 ふるさと納税


 2.「ふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」です。

 

(1)自分の生まれ故郷に限らず、どの自治体にでもふるさと納税を行うことができます。


(2)原則として自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となります。
   *全額控除を受けるためには、収入や家族構成等に応じて一定の上限があります。


(3)原則として確定申告を行う必要があります。


(4)あらかじめ申請して確定申告が不要になる「ワンストップ特例制度」を選択できます。


(5)返礼品の魅力も捨てがたいですが、本来の寄附金制度を理解する中での積極的な活用が望まれます。



 住宅借入金等特別控除


 3.住宅ローン控除での拡充項目として「特別特定取得」が創設されました。

 

(1)「特別特定取得」とは、住宅の取得時の対価の額等に含まれる消費税が増税後の10%の税率である場合をいいます。


(2)令和元年10月1日から令和2年12月31日までの間に居住の用に供した場合で、一定の要件を満たすときにおいて適用があります。


(3)「1~10年目」住宅借入金等の年末残高(一般の住宅4,000万円<認定住宅5,000万円>を限度)×1% ⇒従来の枠組みのものです。


(4)「11~13年目」次のいずれか少ない額が控除対象となります。

 <1>住宅借入金等の年末残高(一般の住宅4,000万円<認定住宅5,000万円>を限度)×1%

 <2>(住宅取得等に係る対価の額-その対価の額に含まれる消費税額(一般の住宅4,000万円<認定住宅5,000万円>を限度)×2%÷3 ⇒消費税増税分(2%相当額)を3年間で控除します。


 *住宅借入金等特別控除を受けるには上記以外に一定の要件がありますのでご注意ください。











所長のつぶやき・・・・・・


 早いもので新しい年も一ヶ月が過ぎました。暖冬の影響もあり、我が家の隣の畑では梅の花が見頃を迎えております。日差しが思いのほか強く、季節は着実に春に向かっています。ところが、穏やかな陽気とは裏腹に、激震が中国を基点にして全世界を駆け巡っております。


 言わずと知れた、新型「コロナウイルス」という肺炎が猛威を奮っております!中国内陸部の交通の要衝で工業都市でもある武漢市(湖北省)が震源地のようです。あまりなじみの無い都市ですが、人口が1000万人を超える大都市とのこと。日本の自動車メーカーも数社が進出しており、現地には日本人が1000人近くいるようです。それにしても、新型肺炎の広がり方が不気味ですね。


 各国が競って自国民の帰還に向けて動き出している中、日本政府も迅速な行動に出て、チャーター便を手配して、短時間のうちに希望者全員を帰国させる目途をつけております。17年以上前の話になりますが、重症急性呼吸器症候群いわゆるSARSの教訓もあってか、中国政府も初動の不手際を詫びつつも機敏な対処策を構築しつつあります。陸路、空路を問わず、鉄道・バスや飛行機の発着禁止をはじめとして、市民の移動に関しても大胆な規制を実施しております。資本主義・自由主義世界の諸国であったら、とても不可能と思われるような強権を発動して、人の移動を抑え込んでおります。それだけ危機感の表れでもありますが、これらの強硬手段が功を奏することを願わずにいられません。


 感染者が1万人を突破し、2万人近くへと増加の一途です。WHOの非常事態宣言の発動を踏まえて、中国国内での爆発的な感染の拡大にストップをかけること、そして我が国に関しては、水際作戦を徹底するとともに、一刻も早い効果的なワクチンの開発が待たれるところです。


 一方、「桜を見る会」に関する国会中継を見るにつけ、やはり権力(長期政権)は腐敗するという格言は生きていると実感しております。最高権力者が誤った(驕り?)処理を是正しないと、必然的に官僚機構は忖度以上に辻褄合わせを強いられることになります。一連の経過で、公文書の適切な管理・保存が蔑ろにされ、日本の民主主義(検証能力)が極めて脆くなりつつあります。これをいいことに、自らの不始末を隠蔽し、便乗する小役人たちが蔓延することの無いよう、願うばかりです。


 気分転換にはスポーツの話題に限ります。小生は実行派ではなく、せいぜい観戦派ではありますが、いよいよオリンピック・パラリンピックの開催まで半年を切りました。ウインタースポーツは勿論のこと、水泳、テニス、バドミントン、卓球、バスケットボールと、日本選手権、世界選手権のテレビ中継が目白押しです。いずれの分野においても、頂点を極めようとするときの選手達の集中力、緊張した面持ちに痺れます。スポーツの醍醐味といえます。


 また、全国各地で開催されているマラソンにも嵌っておりますが、とりわけ今年の相撲界では、初場所で大活躍した徳勝龍が遅咲きながら(33歳で幕内最下位)も14勝1敗で見事初優勝したときの表情にグッときましたし、その後の優勝インタビューでの受け応えの初々しさがユーモアもあって実に爽やかでした。一方、負け越しで大関を陥落することになり引退を表明した豪栄道の潔い出処進退に、勝負の世界の厳しさを感じるとともに、世代交代を超えた生き様に対しては感慨深いものがあります。
















 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 三学期も順調にスタートしているようです。幸いにして、昨年のようなインフルエンザにもかかっておりません。ホッとしております。和奏は今月中旬にある学年末試験に向けて頑張っているようです。微笑ましいと言いましょうか、父親に分からない点を教えてもらい、父親も質問を心待ちしているとのこと!


 一方、遼真も今月中旬にある授業参観で発表する生活科「自分はっけん」に向け、小さい頃の様子やエピソード集めに取り組んでいます。「自分や家族を今よりもっと大切に思えるように」という学習テーマで、生まれてから今までの写真も集めているようです。成長を感じる沢山の写真を通じて家族団らんの輪が一層広がっているようです。





(令和2年2月3日  所長 橋本)   






                                


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