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橋本博孔税務会計事務所 〒453-0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
令和2年6月号 |
トピックス ~速報 閣議決定された第二次補正予算案~
所長のつぶやき・・・・・・ 5月中、不要不急の外出自粛が守られていた効果もあって、関東圏、関西圏、北海道を含め、一か月半ぶりに緊急事態宣言が全国的に解除されました。なにはともあれ、大きなヤマ場を越えたことになります。とはいえ、北九州市のように新規の感染者がいなくなったわけではありません。少しでも気が緩めばいとも簡単に第二波、第三波の襲来になりかねません。依然として、マスク、手指の消毒を習慣化して着実に実行していくほかにありません。実際のところ、世界中の感染者等は尚も増え続け、600万人の感染者と40万人近い死者という深刻な傾向が持続しております。 日本での状況は、初期対応での不徹底が指摘されているものの、法的根拠の有無にかかわらず、行政側からの要請に自発的に応えて休業、自粛が広範に徹底され、感染者数・感染率ともに世界的に称賛を浴びるほどになっております。この要因は様々であり、大きな教訓も得られております。 経済的要因としては、相対的に貧富の格差が小さく、栄養状態・衛生状態の悪いタコ部屋や貧民窟といった、一旦クラスターが発生すると連鎖が止まらないという地域の存在が見受けられないこと。 生活習慣的な側面としては、普段からの手洗い・うがい・マスクの励行、玄関での履物の取替(これで外部からのウイルスを含めた雑菌の屋内への浸入がかなり避けられます)あるいは、和風建築の風通しの良さ(暖房効率の悪さが今回は思わぬ効果を発揮しております)等々がウイルス対策にも効能を発揮しているかもしれません。 最後に、何といっても、日本人の国民性があげられると思われます。「お上」からの自粛要請に対しては、法的根拠が無い早い段階から地域ぐるみ・職場ぐるみ、あるいは業界団体を通じて一斉に、しかも徹底的に従う姿勢。流石!と感心する半面、「自粛警察」なるものが現れ、休業要請等に従わない業者には店舗に警告状を貼ったり、SNSで誹謗中傷したり、といった過剰反応が結構存在しております。この同調圧力には理性で対処するしかありませんが、未知への不安心理としてやむを得ない側面があるというものの、これらの国民性の長所と短所をしっかりと吟味していく必要があります。いずれにしても、私達一人一人の自覚と責任が改めて求められているといえます。 いよいよ、これからの重要な課題として、一方では、感染拡大再発への警戒・自粛体制の更なる継続と、他方では、本格的な経済再生という極めて困難な二正面作戦に挑戦していかなければなりません。「二兎を追うもの一兎を得ず」という教訓も踏まえ、公衆衛生・医療体制の充実強化と短期・集中的な生活支援や急速に悪化している雇用環境を立て直していかなければなりません。 ところが、一抹の不安がぬぐえません。そう、その司令塔になるべき、最高権力者たる安倍総理のリーダーシップがいまいちすっきりしません。肝いりで東京高検検事長に据えた黒川氏が賭け麻雀を週刊誌にすっぱ抜かれ、辞職に追い込まれても、処分とはいえない「訓告」で逃げ切ろうとしたり、言葉では「責任はある」と言っても実際には「責任をとる」ことは無かったりという言行不一致ぶりに、直近の内閣支持率が30%近くまで低下し、国民は敏感に反応しております。 とはいえ、第一次補正予算を上回る第二次補正予算を矢継ぎ早に取りまとめております。その内容は、一面のトピックスで簡単に紹介していますように、国民の要望に応える、時宜に叶った内容となっております。願わくは、これらの支援策に「国民を信頼し、国民から信頼される」政治家魂を吹き込んでもらいたいものです。 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫ 二人とも長期化した休校措置をなんとか乗り越えたようです。ただし、休校の影響で年間行事も例年通りとはいかず、大幅に削減や縮小が決まっているようですが、徐々に普段通りの学校生活を取り戻して、学校のありがたさ、友達との絆の大切さを実感していくことでしょう。 追伸 ばあばが愛情を込めて作った手製のマスクを気に入ってくれました。マスクが思わぬところで祖母と孫との貴重な架け橋役となっています。感謝。 (令和2年6月1日 所長 橋本) |