橋本博孔税務会計事務所

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令和2年10月号



 トピックス ~続「配偶者居住権」の創設~


 前号では民法等の一部改正により創設された『配偶者居住権』についてご案内させていただきました。


 今号はこの『配偶者居住権』の具体的な評価計算方法について、簡単な事例をあげてご案内します。


 詳しくは当事務所にご相談ください。




 ≪ 配偶者居住権の評価 ≫

 

  1. 居住建物の時価 = 建物の相続税評価額(固定資産税評価額×1倍)


  2. 耐用年数 = 住宅用建物の耐用年数(耐用年数省令による耐用年数)×1.5倍(注1)


  3. 経過年数 = 建物建築時から配偶者居住権設定の時までの経過年数 (注1)


  4. 存続年数 = 配偶者居住権が存続する年数(注1)、(注2)、(注3)


  5. 複利現価率 = 配偶者居住権の設定年数に応じた複利現価率を乗じます。


(注1)6月以上の端数は1年とし、6月未満は切捨て計算


(注2)存続期間が有期の場合(終身でない場合)はその年数

    平均余命年数を超える場合は、平均余命年数により計算


(注3)終身の場合には、図表1にある厚生労働省作成の「完全生命表」により計算



 


 〔事例〕


 被相続人 : 父

 相続人  : 母(70歳) ・ 子1人

 土 地  (330㎡)    相続税評価額 9,000万円

 建 物  (木造、築4年) 相続税評価額 1,000万円

 相続内容 土地・建物の所有権は子が相続し、母は配偶者居住権を取得
        配偶者居住権の存続年数(設定年数)は終身とする。




 
 ア、建物の耐用年数 木造住宅22年×1.5= 33年

 イ、平均余命年数 女性の70歳の場合 ⇒ 19.85 ⇒ 20年 (図表1より)

 ウ、複利現価率  20年 ⇒ 0.554 (図表2より)

 
 
 






所長のつぶやき・・・・・・


 秋を感じさせてくれる陽気となっております。春の訪れの際は、三寒四温という言葉があり、それに倣うと今ごろの表現としては、三暑四涼(語感としてはちょっと耳慣れませんが)といったところです。いずれにしましても、朝晩は冷涼という表現が似つかわしく、一年の中で一番さわやかな季節を迎えております。


 なかなかマスクを外せないのが玉に瑕といった状態ですが、コロナに加え、インフルエンザに備えるためにもマスクと手洗いの励行は必要な心掛けといえます。車を運転するときにシートベルトを装着するのは今では当たり前すぎて、無意識のうちに締めています。そう遠くない時期に、マスクもシートベルトと同様になっているかもしれません。


 直近ではコロナの新たな感染者も増大するばかりで、全世界での感染者数は既に3,000万人を超え、このまま推移すると年末を迎えるころには5,000万人はおろか6,000万人に迫っているかもしれません。そして、遂に死者が100万人を超える事態になっております。


 一方、いよいよ菅内閣が発足し、安倍内閣の継承発展をスローガンにして、「コロナを封じ込め、経済の再生を目指す」という困難な二正面作戦が本格的に始動しております。新内閣への国民の期待は高く、60~70%という歴代内閣を超える内閣支持率が世論調査によって喧伝されております。清新さの乏しい内閣がシャッポを代えただけで、こうも評価が変化するというのも釈然としませんが、それだけ現下の苦境から一刻も早く抜け出したいという国民の切なる願いの反映とも評することができます。


 GOTOキャンペーンも本格化しており、トラベルでは東京発着も今月から解禁されました。加えてGOTOイート・イベント・商店街といった鳴り物入りの施策の相乗効果により極端に落ち込んでいる観光産業、地域・地場産業振興の起爆剤になってくれることを期待するものです。


 GOTOキャンペーンも本格化しており、トラベルでは東京発着も今月から解禁されました。加えてGOTOイート・イベント・商店街といった鳴り物入りの施策の相乗効果により極端に落ち込んでいる観光産業、地域・地場産業振興の起爆剤になってくれることを期待するものです。


 ただし、前向きな話題に隠れた、いわば陽の当たらない生活困窮者が確実に増大している現実も忘れてはなりません。正社員といえども残業代カット、人員整理・早期退職が迫られております。また、派遣社員やフリーランスといった非正規の社員には雇用の打ち止めといった通告が幅広い業種において拡がっております。こうした「自助」ではどうすることもできない人々に対する「公助」が本格的に求められています。


 コロナ禍で所得格差、経済格差が拡がっていくのをなんとしてでも食い止めなければなりません。豊かな中産階級の層を厚くすることが日本経済の持続的な発展には不可欠な成長戦略といえます。携帯電話料金の引き下げに留まらない、菅総理の政治力・本気度の発揮に国民は注視しています。「富める者がますます富み、貧しい者が一層沈んでいく」ような国政を展開していくならば、早晩、ご祝儀相場のメッキがはがれ、一年以内に必ず行われる総選挙において国民からのきついしっぺ返しがあることを覚悟する必要があるといえます。













 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


二人とも幸いにしてコロナの影響もなく、元気に登校しており、まずは安堵しております。和奏は夏休みからスマホデビューして、クラスメートとのラインのやり取りが楽しいようです。今のところ使用時間を制限をしているものの通知音が鳴ると勉強中でもついつい気になって触ってしまうようで、痛しかゆしといったところでしょうか。


 一方の遼真もお姉ちゃんから払下げを受けた「見守り携帯」にはまっております!キッズケータイの通信相手は、じいじを筆頭に登録された親族に限定されていますが、土日などはライン並みのショートメールのオンパレードです。マメに返信しているじいじは格好のメル友になっており!?、一日に10回を超えるキャッチボールも珍しくありません。そのうち、慣れてくれば回数もほどほどに減少することでしょうから、いましばらくはお付き合いをしてあげましょう!。




(令和2年10月1日  所長 橋本)   






                               


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