橋本博孔税務会計事務所

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令和3年3月号



 トピックス ~令和2年度第3次補正予算のポイント~


 令和2年度第3次補正予算が去る1月28日に成立しました。ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するため、中⼩企業の新分野展開や業態転換等の思い切った事業再構築に意欲のある中小企業や中堅企業の挑戦を⽀援する「中小企業等事業再構築促進事業」における事業再構築補助金の概要をお届けします。


 なお、公募開始予定は3月からになっております。


 詳しくは経済産業省ホームページ「事業再構築補助金」をご覧ください。




 申請要件(以下の全ての要件を満たすことが必要になります)

 

(1) 事業再構築補助金申請する直前6か月間の内、任意の3か月の売上高の合計がコロナ以前(2019年又は2020年1月~3月)3か月間の売上高の合計額と比較して10%以上減少していること
(2) 事業計画を認定経営革新等支援機関や民間金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む中小企業等。 
なお、橋本税理士事務所は、この支援機関になっております。
(3) 補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加、又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均3.0%(一部5.0%)以上増加の達成を見込む事業計画を策定する




 補助額、補助率 

 

 「中小企業」

通常枠 補助額 100万円 ~ 6,000万円 補助率 2/3
卒業枠 補助額 6,000万円超 ~ 1億円 補助率 2/3


卒業枠とは 400社限定で、事業計画期間内に (1)組織再編、 (2)新規設備投資、 (3)グローバル展開のいずれかにより、
資本金又は従業員を増やし、中小企業から中堅企業へ成長する事業者向けの特別枠です。






 「中堅企業」

通常枠 補助額 100万円 ~ 8,000万円 補助率 1/2(4,000万円超は1/3)
グローバルV字回復枠 補助額 8,000万円超 ~ 1億円 補助率 1/2


グローバルV字回復枠とは 100社限定で、
 (1) 直前6か月間の内、任意の3か月の売上高の合計がコロナ以前(2019年又は2020年1月~3月)の同3か月の売上高の合計額と比較して15%以上減少している中堅企業

 (2) 補助事業終了後3~5年で付加価値額又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均5.0%以上増加の達成を見込む事業計画を策定すること

 (3) グローバル展開を果たす事業であること

以上、全ての要件を満たす中堅企業向けの特別枠のことです。






 「緊急事態宣言特別枠」

上記申請要件の(1)から(3)の要件に加え緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や不要不急の外出・移動の自粛などにより影響を受け、令和3年1月から3月のいずれかの月の売上高が対前年又は前々年の同月比で30%以上減少している事業者の特別枠のことです。


補助額 従業員5人以下 100万円 ~ 500万円
従業員6~20人以下 100万円 ~ 1,000万円
従業員21人以上 100以上 ~ 1,500万円
補助率 中小企業 3/4
中堅企業 2/3










所長のつぶやき・・・・・・



 新しい年も2か月が過ぎ、3月となりました。「3寒4温」といったところでしょうか。コロナ禍とはいえ、季節は人間の思惑に捉われることなく自然界の摂理に従って(地球温暖化という脅威はあるものの)ダイナミックに、そして着実に移ろい、梅が咲き誇り、まもなく桜の開花の便りも届くことでしょう。


 昨年の3月号では、「新型コロナウイルスの猛威が経済、暮らしを揺さぶっております。」と悲観的な側面が強調されておりました。事実、日本経済の先行きを占う「日経平均」も急落しましたし、4半期ベースのGDPも2桁のマイナス成長という結果になったこともありました。政府サイドによる巨額な財政出動も功を奏して経済の先行き不安は概ね一掃され、最近では景気回復期待が先行し、むしろ金利上昇に伴い株価が急落するといった逆方向の動きもみられ、激しいジグザグの動きが予想されます。


 朗報としては、各種のワクチン開発が想定通りというよりも想定以上に早まり、海外ではイスラエルを先頭にワクチン接種が本格化しております。懸念されていた副反応も今のところ深刻な報告はなく、重篤には至っていないようです。日本でのワクチン接種も医療関係者への先行接種が始まり、順調にいけば小生を含めた65歳以上の高齢者への接種は7月頃になりそうです。


 一般論としては、ワクチン接種を受けるリスクと受けないリスクとでは後者の方が圧倒的に高いと言われておりますが、いざ、自身に順番が回ってきた時にどうするか、「まだまだ不安が無きにしもあらず」というのが本音でもあります。とはいえ、感染者の中で軽症といわれている人の中でも、倦怠感、節々の痛み、食欲不振といった心身の不調や不安を訴える人も多数存在しており、やはり、機会が訪れれば素直に接種することになろうかと思い定めている次第です。


 方や、政治の世界では相変らず、嘆かわしい状態が続いております。
 農林水産省、総務省での旧来型の伝統的な?接待疑惑が『文春』でスクープされ続けております!


 朝日新聞2月24日夕刊「素粒子」欄のコメントを以下に紹介したいと思います。


  (ソ) 忖度したとは言えぬまま
  (ウ) うその答弁を重ねたけど
  (ム) 無軌道な実態を暴かれて
  (シ) 処分を下される官僚たち
  (ョ) よく見れば内閣広報官も
  (ウ) うまい酒食を堪能したか
  (セ) 先方には「首相の長男」
  (ッ) つれなく断れば後が怖い
  (タ) たかる構図も常態化して
  (イ) 一線を越え、ずぶずぶに
  (ギ) 行政をゆがめてないなどと
  (ワ) わが身を守る言い逃れを
  (ク) くどくど言われてもなあ


   と、辛口で皮肉っております。
 安倍政権から菅政権に変わっても、忖度政治は健在のようです!?


 元々、平成の政治改革が目指したのは、決められない政治と決別した「官邸主導」「強い官邸」の実現でした。ところが平成14年の「内閣人事局」の創設によって、逆に官邸が強くなりすぎて官僚との関係がいびつになり、「強くなりすぎた官邸」の弊害がここにきて表面化しております。政治改革のもう一方の目標であった二大政党制が頓挫しており、政権交代のない緊張感の欠如という片肺飛行が原因であり、結果でもあると言えます。


 やはり、何事も、「過ぎたるは及ばざるがごとし」という格言は至言といえます。10月までには必ずある衆院選が、欠陥商品化した「政と官」を是正する、あるいは健全な与野党の緊張感を回復するチャンスになることを願うばかりです。













 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 和奏は学年末試験がありました。直後に体調を崩して一日休んでしまいましたが、幸いにして翌日には普段通りに登校できました。試験の結果もまずまず!のようで充実した一年の締めくくりになったようです。


 一方の遼真は元気いっぱいで、ばあばが体調の悪い和奏の様子を見舞った折にも、帰宅早々薄着のまま公園へ遊びに出かけました。その日は小雪がちらつくほどの寒さでしたが、友達と遊ぶことが何よりも嬉しいようです。




(令和3年3月1日  所長 橋本)   






                


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