橋本博孔税務会計事務所

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令和3年4月号



 トピックス ~一時支援金のポイント~


 令和3年1月7日に再度発令されました緊急事態宣言に伴う飲食店の時短営業や不要不急の外出・移動の自粛により、売上が50%以上減少した中小法人・個人事業者等に、一時支援金が給付されることとなりました。


 今回は『一時支援金』についてご案内します。


 尚、詳しくは経済産業省ホームページ『一時支援金』をご覧ください。


 
  〔Ⅰ〕 給付対象について 


 (1) 対象者

 

 (ア) 緊急事態宣言再発令に伴う飲食店の時短営業により売上が減少した中小法人等・個人事業者等

   ⇒緊急事態宣言発令地域等の飲食店と直接・間接の取引がある事業者

   (例:農業者、漁業者、飲食料品・割り箸・おしぼり等を飲食業へ供給する事業者)



 (イ) 緊急事態宣言再発令に伴う不要不急の外出・移動の自粛により売上が減少した中小法人等・個人事業者等
    (〔Ⅱ〕の(1)参照)

  ⇒緊急事態宣言発令地域等における自粛による直接的な影響を受けたことにより、令和3年1月、2月又は3月(対象月)の売上が
   前年比又は前々年比(対象期間)で売上が50%以上減少した事業者

   (例:旅館、土産物店、観光施設、タクシー事業者など)



 (2)給付額

 

法人 上限60万円    個人事業者 上限30万円


給付額の計算
  (前年又は前々年の対象期間(1月~3月)の売上合計)-(対象月の売上)×3



 (3)申請期間

 

令和3年3月8日(月)から令和3年5月31日(月)



 (4)申請方法

 

申請前に、事前確認の制度が設けられています。


申請予定者が、〔1〕 事業を実施しているか、〔2〕 一時支援金の給付対象等を正しく理解しているか等について、『事業確認機関』(認定経営革新等支援機関、税理士等)による確認(『事業確認通知』の発行)を受けた後に、一時支援金事務局のWEBページから申請を行います。



 (5)保存義務

 

一時取引先の納品書、顧客の住所地を示す宿帳、顧客名簿、旅行客の5割以上が宣言地域内からの統計などの保存が義務づけられております。


 
  〔Ⅱ〕 給付対象のポイント

 

(1)給付要件を満たす事業者であれば、業種や所在地を問わず給付対象となります。

※給付要件を満たせば、中小法人等(資本金等10億円未満、または資本金等が定められていない場合は常時使用する従業員数が2,000人以下)及び個人事業者等(フリーランスや主たる収入を雑所得・給与所得で確定申告した個人事業者等含む)


(2)本制度における『宣言地域』には、緊急事態宣言が解除された地域も含みます。


(3)売上が50%以上減少している、あるいは宣言地域に所在する事業者であっても、その他の給付要件を満たさなければ給付対象外です。


(4)地方公共団体から時短営業の要請を受けた、協力金の支給対象の飲食店は、未受給であっても給付対象外です。


(5)一時支援金は、店舗単位・事業所単位ではなく、事業者単位での給付になります。







所長のつぶやき・・・・・・


 今日は4月1日。『日本の名もなきベンチャー企業が開発したワクチンが想像を超える威力を発揮して、あっという間に全世界でコロナ患者が消滅して、三密を心地よく感じながらマスクなしで満開の桜を満喫しております。』ということには残念ながらなっておりません!これこそ、エープリルフールの悪いジョークです。現実は、全国的に緊急事態宣言が解除されたものの、新たな感染者数は下げ止まりで毎日2,000人を超えている状態が続いております。


 全世界では1億2千800万人が感染し、死者数が280万人となり、ようやく開始されたワクチン接種もまだまだ目に見えるような効果を発揮するには至っていないのが実情です。加えて、全国的に暖かい陽気に誘われて花見に出かけた人も多く、入学や人事異動に伴う人の動きが活発になる季節要因とも相俟って、感染拡大と抑え込みの綱引きがどのような展開をもたらすか、予断を許さない状態といえます。既に第4波の兆しという報道もあります。


 とはいえ、65歳以上の高齢者を皮切りとするワクチン接種の体制が今のところ順調に整いつつあるようですので、あと1~2か月は努めて不要不急の外出を控え、手指消毒とマスクの徹底を心掛けていきたいと思います。会議や研修会もズームやスカイプを活用したオンラインが主流になり、このスタイルが定着してきております。これをきっかけに、ビジネスのみならず生活様式にも様々な変化がもたらされていくことでしょう。


 最近、とみに感じるのが、ここ数年から10年先を見通しますと、近現代における人類史上、第3のエポックメーキングに遭遇しているのでは、という予感ないし実感が強くなっております。第1波は言わずと知れた、イギリスに端を発する第一次産業革命です。エネルギー源としての石炭と科学技術の成果である蒸気の力が融合して蒸気機関車が発明されました。次いで、石油の時代となり、大量生産を可能とする生産様式の革命がアメリカで採用され、イギリスに取って代わってパックスアメリカーナの世界が構築されました。そして、現在進行形である第3波ともいうべき、脱二酸化炭素の電気・再生可能エネルギーと自動運転技術・ICTの融合が自動車のみならず、あらゆる生産様式と生活スタイルを一変させかねない未来社会が切り開かれようとしております。まだまだイメージの段階ですが、トヨタ自動車が模索している『スマートシティー』が早ければ10年後、遅くとも20年後には出現しているのではないでしょうか。まさにSFの世界が現実になろうとしております。


 一方、国内では、一般会計の総額が過去最大の106兆6000億円となる大型予算が成立しております。社会保障分野に35兆8千億、公共事業関連に6兆円、あるいは新型コロナ対策予備費として5兆円が確保されております。もっとも、国債の償還や利払いに充てられる国債費も23兆7千億円と赤字国債のツケがますます財政健全化を後退させているのも現実です。


「行きは良い良い、帰りは怖い」という雰囲気ではありますが、昨今の「東北新社」やNTTによる総務省幹部らに対する接待疑惑等、行政の歪みを早急に正すとともに、予算を効率的に執行する中で庶民の命と暮らし守る、あるいは、高齢者を始めとする全国民への早急なワクチン接種により国民の不安を払拭して、飲食業界や観光産業が一刻も早く活力を取り戻すことが為政者の大いなる職責であり、ダイナリズムであるといえます。













 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 和奏はこの春休みを洗濯等のお手伝いをしながらのんびりと過ごしているようです。


 一方の遼真は習い事通いで、日曜日以外の夕方の時間帯は結構忙しく、少し前からは習字も習い始めたとのこと。ご苦労様!元気に体を動かすとともに、桜が満開から散り初めという、春爛漫の季節も味わってもらえたら、というのが、じいじの心境です。


(令和3年4月1日  所長 橋本)   


  


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