橋本博孔税務会計事務所

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令和3年6月号



 トピックス ~令和3年度税制改正大綱「法人税」について~


 令和3年度税制改正項目のうち、「デジタルトランスフォーメーション(DX)投資促進税制」「給与等の引上げ及び設備投資を行った場合等の特別税額控除制度」「所得拡大促進税制」の改正概要についてご案内します。


 詳しくは当事務所にご相談ください。




 【デジタルトランスフォーメーション(DX)投資促進税制の創設】

 

青色申告書を提出する法人で産業競争力強化法適応計画に基づき令和3年4月1日から令和5年3月31日までの期間内に業務を効率化するため、クラウドサービス等を活用して、グループ企業内(会社法上の親子関係)でデータを共有するために設備投資を行った企業に対し、投資額の30%の特別償却又は、設備投資額の3%(グループ外の事業者との連携をする場合は、5%)を税額控除できる制度が創設されました。


 【給与等の引上げ及び設備投資を行った場合等の特別税額控除制度の改正】(大企業・中小企業共通)

 

 青色申告書を提出する法人が平成30年4月1日から令和3年3月31日までの間に開始する各事業年度に国内雇用者に給与等を支給する場合において継続雇用者給与等支給額が前年度より3%以上増加し、かつ、適用年度の国内設備投資額が当期償却費総額の95%以上である場合は、雇用者給与等支給増加額の15%を税額控除できるというものです。教育訓練費が過去2年度平均より20%以上増加した場合は、5%上乗せ措置が手当てされています。


 これが今回の改正で設備投資の要件が削除され、新規雇用者給与等支給額が前年度より2%以上増加した場合には、新規雇用者給与等支給額の15%を税額控除(雇用者給与等支給増加額が上限になります。)でき、教育訓練費の5%上乗せ措置については、前年度より20%以上増加した場合に改められました。

⇒令和3年4月1日から令和5年3月31日までの間に開始する事業年度



 【所得拡大促進税制の改正】(中小企業向け)

 

中小企業者等が給与の引き上げを行った場合の特別税額控除制度については、以下の通り改正されました。



 改正前

 
 改正後
(令和3年4月1日から令和5年3月31日)


  継続雇用者給与等支給総額(役員等一定のものを除く)が前年度より1.5%以上増加し、かつ、企業全体の給与が前年度を上回る場合、  給与等支給総額(役員等一定のものを除く)が前年度より1.5%以上増加した場合、(継続雇用者給与等支給要件は削除されました。)
 給与等支給総額の増加額の15%の税額控除ができます。(控除上限は法人税額の20%)  給与等支給総額の増加額の15%の税額控除ができます。(控除上限は法人税額の20%)


 上乗措置

 

上乗措置


 継続雇用者給与等支給額が前年度よりで2.5%以上増加しており、  給与等支給総額額が前年度よりで2.5%以上増加しており、
 ① 教育訓練費が前年度に比べて10%以上増加  ① 教育訓練費が前年度対比10%以上増加
 ② 中小企業経営強化法に基づく経営力向上計画の認定を受けており、経営力向上が確実になされていること  ② 中小企業経営強化法に基づく経営力向上計画の認定を受けており、経営力向上が確実になされていること
 のいずれかを満たしている場合には、上記の増加額に10%を上乗せして税額控除ができます。  のいずれかを満たしている場合には、上記の増加額に10%を上乗せして税額控除ができます。











所長のつぶやき・・・・・・


 季節は梅雨の中休みといったところでしょうか。爽やかな陽気となっています。


 今月、74歳の誕生日を迎えます。これといった持病もなく、事務所業務に加え大学院での非常勤講師も継続しており、改正税法の研修会の講師を引き受けたりと、まだまだ現役として忙しい日々を過ごしているせいか、同年齢の友人知人と比較して若く!見られているようで、一人秘かに悦に入っている次第です。特別な健康法もありませんが、丈夫な体で生んでくれた亡き両親への感謝と、野菜や魚類を中心としたバランスのとれた食生活に気を付けてくれている妻に心から感謝しております(なかなか面と向かって、ありがとう!と言えませんが)。


 「8020運動」という標語をご存じかと思います。6月4日は虫歯予防デーでもありますが、80歳になっても20本の自分の歯を残そうという目標です。2~3か月に一度、定期的に歯の検診をしていますが、幸いにして虫歯も見当たらず、歯医者さんからも太鼓判をいただいております。グルメには程遠いものの、あと5年くらいは、美味しい料理を美味しいと実感して味わいたいものです。やはり、その決め手は、歯が健康的で丈夫であるということでしょう。コロナ禍ではままなりませんが、正常な生活が戻りましたら、評判店の情報収集に務め、チョッピリながらぜいたくな気分を味わい、人生の第4コーナー、ホームストレッチに彩とワクワク感を添えたいものです。


 さて、3度目の緊急事態宣言も想定された通りの展開で今月20日までの延長となっております。飲食店を中心として、事業継続の体力が危ぶまれる中、様々な支援施策も時間との競争になっております。不正請求への対処は後日に厳しく処分することを強調しながらも、まずは支援金を必要な時に(必要な)金額を直ちに交付するという迅速な体制作りを何よりも優先する必要があります。


 一方、ワクチン接種もいよいよ本格化してきております。小生も、ようやく今月23日に第1回の接種を受けることになりました。予約を巡る混乱も散見されますが、接種が先行している欧米諸国ではファイザー製薬等のワクチンの効果が想定通り、あるいは想定以上の成果をあげております。集団免疫を獲得するためには人口の過半数の接種が求められておりますが、現況では年内に実現するのは至難の業といえます。


 当面、高齢者への接種を7月末までに完了したいという菅総理の大目標(オリンピック・パラリンピックの開催とその成功を引っ提げての総選挙勝利に向けた政治的な思惑と言った方が正確でしょうか!?)がありますが、高齢者の一員である小生も7月末までには2回目の接種が可能であり、やや安堵している次第です。一時は、辞退するという選択肢もあり得ましたが、副反応(副作用)の懸念もどうやら杞憂のようであり、今では待ち遠しいといったところです。


 実際の所、既に接種を終えた顧問先の80代の社長の話では、翌日に注射した箇所にやや痛みが出ただけということでした。感染者数が全世界では、先月末段階で1億7千万人に達しており、国内では75万人弱、死者も1万3千人に近づいております。爆発的な増加は抑えられているものの、高止まりといったところです。緊急事態宣言慣れ・自粛疲れにめげることなく、少なくとも年内はこれまでと同様に三密を回避して、マスク・手指消毒等の感染対策を徹底していくほかありません。













 ≪ 和奏わかな・遼真りょうま通信 ≫


 先月に続き、今月も小生の誕生日があるということで2か月連続!で会うことができます。和奏は今月予定されていた修学旅行が、緊急事態宣言の発令により延期になったようで、楽しみにしていただけに残念がっております。


 遼真の方は、例年とは趣向を変えた運動会がなんとか開催されました。低学年・高学年の二部制とした上で、全員が手袋をはめての競技!という児童の感染対策にも十分に配慮し、保護者の観覧も児童1人につき2人まで、観覧場所も届け出た上での入替制という制限付き!のため、じいじまでお呼びがかかりませんでした。残念ではありましたが、無事に大切な行事ができて何よりでした。




(令和3年6月1日  所長 橋本)   






                


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