橋本博孔税務会計事務所

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平成16年11月1日




 トピックス 〜消費税の主な改正点パートU〜

 平成15年度の税制改正において、平成16年4月1日から適用されている改正消費税法のポイントを前号に引き続き取り上げました。

 不明な点がありましたらお気軽に弊事務所までおたずね下さい。


(1)

消費税の各種届出について



(1)前号(No89)の(1)により新たに消費税の課税事業者になる事業者は、速やかに「消費税課税事業者届出書」を提出しなければなりません。

(2)前号(No89)の(2)により簡易課税を選択したい事業者は、「消費税簡易課税制度選択届出書」を課税期間開始の前日までに提出する必要があります。尚、新設法人は設立事業年度末日までに提出、そして、新たに課税事業者になる事業者には、提出期限の特例がありますのでおたずね下さい。


(注)消費税の各種選択届出書の提出にあたりましては、課税の有利、不利がありますので、事前にご相談下さい。



(2)

消費税の課税、非課税について



 消費税の原則課税適用の事業者は、支払った経費が、課税仕入れに該当するのかしないのかの判定に困る場合がありますが、その一部について課税、非課税の判定を掲載させていただきます。

@ 寄付金について 〔判 定〕
 金銭による寄付は、対価性がない ×
 物品購入により、物品を寄付した場合


A 交際費について 〔判 定〕
 現金で支出する祝金、香典、餞別など ×
 接待飲食費や接待ゴルフ代
 接待ゴルフ代の内ゴルフ場利用税 ×
 商品券、ビール券などの贈答 ×


B 燃料費について 〔判 定〕
 軽油代のうち軽油引取税 ×


C 旅費交通費について 〔判 定〕
 出張旅費、宿泊費、日当のうち
 通常必要と認められる部分
 海外出張部分 ×


D 地代家賃について 〔判 定〕
 土地の賃借料 ×
 駐車場は施設の賃借料のため
 店舗の家賃
 住宅の家賃 ×


 *課税仕入に該当は(○)、非該当は(×)で表示




所長のつぶやき・・・・・・


 今年も余すところ2ケ月となりました。夏の異常気象もやっと納まりかけたと思ったのも束の間、台風が立て続けに日本に上陸しました。そして、つい先日は震度6強という、9年前の阪神淡路大震災級の大きな地震が、新潟県中越地方を中心に襲いかかり、今もって本震並みの余震が続いております。本格的な冬の到来を間近に控えライフラインの早急な復旧を祈るばかりです。地球的規模の異常気象に日本も例外ではありえず、人間ドモの“身勝手な快適な生活の追求”に対する自然界からの明確な警告として、謙虚に受け止める必要があります。


 幸いにして、名古屋地区は今回の台風や地震に関しては大きな被害も出ていないようですが、いつ、東海地震が発生してもおかしくないと云われておりますので、これを機会に身のまわりの防災に向けて今一度点検や予防措置を構じ、教訓をいかすことが大切であると感じている次第です。


 話は変わりますが、11月1日には名古屋税理士会が友好協定を締結しているドイツ連邦共和国のミュンヘン税理士会の代表団が来名します。3年前に両会で友好協定を締結し、2年前に小生を含めた名古屋税理士会の役員がミュンヘンを訪問したのを受けての再度の来日となりました。


 わずかな日程での交流ですが、小生も「日本の税制、税理士制度の特徴」を基調報告させていただきますし、ミュンヘン会からはドイツでの「税理士の日常業務」や「税務訴訟」の講演をしていただくことになっており、通常の親善交流にとどまらない実務にも貴重な刺激が得られるものと楽しみにしております。ドイツ語の壁(英語でも同様ですが)があり、隔靴掻痒の感がなきにしもあらずですが、書物からでは得られない何かが学べたらと期待しているところです。


 11月2日には、山国のドイツ人にはとてもめずらしいと思われる名古屋港水族館を案内するとともに、日本が誇る伝統料理(とりわけ人気なのがしゃぶしゃぶです)やビールも味わっていただく予定になっております。


 この他、小生としては、忙しい仕事(?)の合間を縫って全国15の単位税理士会の会長さんへインタビューを行なっています。日税連の機関紙「税理士界」が本年9月に1200号を迎え、これを記念した企画として特集しているものです。日税連広報部長の職責、はたまた役得(!?)として、自分で自分の首を締めながらも、東京、大阪他、東奔西走しながら取材の旅を続けさせていただいております。各会長さんの含蓄のあるお言葉は豊富な会務歴と数千人の会員の負託に応えなければという使命感と合わせて、小生にとっても得難い経験をさせていただいております。


 最後に、いよいよ、実りの秋の到来です。そして紅葉も始まりました。できるだけ郊外にも足を運び、自然の恵みに感謝しながら、冬に備えて、心と身体の栄養の補給に努めたいものです。





                     



(所長 橋本)   

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