橋本博孔税務会計事務所

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平成16年12月1日




 トピックス 〜年末調整〜

 ことしも、年末調整を行う時期がやってまいりました。 年末調整による正しい税額を算出するための準備と、所得控除の留意点を中心に掲げましたのでご参考にしてください。尚、今年から配偶者特別控除のうち控除対象配偶者に該当する場合に適用されていた配偶者特別控除が廃止されましたのでご注意下さい。

 その他年末調整に関するご質問等は弊事務所へお気軽にお寄せ下さい。


(1)

事前準備


年末調整による正しい税額を算出するためには、次に掲げる書類や証明書が必要になりますので、従業員の方に早めにそろえてもらうようにしてください。

 扶養控除等(異動)申告書に、扶養控除の対象となる扶養親族の氏名・生年月日・続柄などを記入してもらってください。
 この扶養親族の方に一定の収入がある場合は給与等の収入金額あるいはその他の所得金額もあわせて記入してもらうようにしてください。
 保険料控除申告書に生命保険料控除額及び損害保険料控除額を記入し、それらの証明書を添付すると共に、国民健康保険料・国民年金保険料・国民年金基金保険料等本年中に支払った金額を記入してください。
 年の中途で入社した従業員の方で前職がある方については、前の会社の源泉徴収票を添付してください。
 住宅借入金等特別控除の明細書・・・税務署から送付されてきている証明書及び金融機関等から発行された住宅取得資金等に係る借入金残高証明書が必要になります。




(2)

所得控除の留意点




@ 特定扶養親族控除
 扶養親族の内16歳以上23歳未満の人
 (昭和57年1月2日から昭和64年1月1日までに生まれた人)


A 老人扶養控除
 扶養親族の内70歳以上の人
 (昭和10年1月1日以前に生まれた人)


B 老人控除対象配偶者控除
 控除対象配偶者の内70歳以上の人
 (昭和10年1月1日以前に生まれた人)


C 老年者控除
 所得者本人が65歳以上で
 (昭和15年1月1日以前に生まれた人)
 合計所得金額が1千万円以下の人


D 配偶者特別控除
 配偶者の合計所得金額が38万円を超え76万円未満
 (給与収入だけの場合は給与の収入金額が103万円を超え141万円未満)
 かつ所得者本人の合計所得金額が1千万円以下の場合に適用されます。






所長のつぶやき・・・・・・


 いよいよ12月のスタートです。「師走」ということですが、日税連の広報部長に就任して以来、毎月が師走状態でした。とりわけ、年後半は、税理士会として租税教育を積極的に取上げ、その講師用のテキストづくりを推進するかたわら、全国15単位会会長インタビューを手がけました。加えて公開研究討論会にも参加するなど、文字通り東奔西走の日々でした。以前に、「忙しい」という言葉を禁句にしますと宣言したこともありました。「心を亡くす」という意味では依然として禁句そのものですが、心にその都度“生きるヒント”をいただけるような様々な人生の達人と出会えるイソガシサは貴重なものとして、あと数年間は全力疾走して悔いを残さないようにしたいと考えております。


 また、税理士法の改正により、我々税理士が裁判所に(裁判所の許可を要せず)弁護士と共に出廷して陳述することができる権限が与えられました。この補佐人制度を今後とも充実発展させるべく、名古屋弁護士会の全面的協力を得て、4ケ月に亘る連続研修会が企画されました。小生もこの研修会にはほとんど欠席することなく参加することができました。学生時代にとった杵柄(今では虫喰いのガランドウですが)を再起動させるべく、民法や民事訴訟法、行政訴訟法を基礎から勉強し直すきっかけとなりました。税法やその隣接分野の最新の学問成果を吸収するように努め、税理士として資質の向上に資するためこれからも研修会には特別の工夫をして参加していきたいと、殊勝にも(?)考えている次第です。


 さて、平成16年も残り少なくなりました。今年は例年にも増して暗い話題や台風、地震といった悲惨な出来事に事欠きませんでしたが、なんとなく名古屋地域では元気な明るい話題が多かったような気がします。


 その1つが中日ドラゴンズの5年ぶりの優勝でした。今の日本で「一番勢いのある町」名古屋の姿を象徴しているようです。その立役者たる落合新監督の語録の中で、最も秀逸なのが、「大型補強はなくても10%の底上げで優勝は狙える」です。巨人とは対照的な見事な選手の采配で、有言実行ぶりを果たしました。この“10%の底上げ”は数学的にも大変意味があり、机上の計算では、1.1の9乗≒2.3倍となり、看板選手をかき集めなくとも、全員が力を合わせれば信じられないような成果が期待できることを実証してみせました。これは、中小企業が元気に活躍していく場合に大いに参考になる経営戦略というべきものです。


 それでは、残り1ケ月を走りながら考え、同時に脚下照顧も忘れず、健康にも一層留意して『良いお年』を迎える準備を致しましょう。





          


(所長 橋本)   

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