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橋本博孔税務会計事務所 〒453−0801 名古屋市中村区太閤3丁目3番12号 平野ビル3階 Tel: 052-451-8555 Fax: 052-451-8551 |
平成17年6月1日 |
トピックス 〜人材投資促進税制パートU〜
今年も本業と会務のバランスを取りながらやりくりしていましたら、あっという間に6月を迎えました。ジュ−ンブライドという言葉があります。6月の花嫁は幸せになるという響きがありますが、小生は勝手に6月生まれの人は幸せになれると自己暗示をかけています。(楽天的なところが小生の取柄です)6月生まれの皆さん、いかがですか。是非ともご賛同をいただきたいと思います。 いよいよ小生も58才を迎えます。60才の還暦まで、あと2年かと思うと多少の感慨がわかないわけでもありません。体力の点は独立開業当時(平成元年)程ではなくとも、病気一つせず16年間元気に過ごしてきました。税理士という職業が小生にとって天職とも感じられ、この仕事は小生に合っていると今更ながら実感している今日この頃です。 ところで、話は変わりますが、先月の16日に全国各地の税務署で、昨年の所得税の確定申告で納税額が1000万円を超えた高額納税者が公示されました。いわゆる長者番付の公表です。 今年の話題はなんといっても、土地長者や株長者を抑え、役員でもない、投資顧問会社のサラリ−マン部長が堂々一位を占めたことです。しかも、なんと1年間の納税額が、36億9千万円でした。所得の内訳までは不明ですが、全てが給与収入であるとしたら年収が100億円強ということになり、二度ビックリです。創業者の株式公開や土地成金ではない、自らの才覚と研ぎ澄まされた時代感覚で、株式相場を先取りした、まさに“カリスマディ−ラ−”といえます。投資家をハッピ−にすることが自らもハッピ−になる一つの典型といえなくもありません。 公示当日の街頭インタビュ−でも市民は敏感に反応していました。他人様のフトコロを気にしていても仕方がないけれど、せめて一度でもいいから長者番付に自分の名前を載せてみたいという感想が印象的でした。また芸能人の人気のバロメ−タ−にもなっていますね。 一方、当事者(匿名が多いです)のコメントから、この公示制度の問題点も浮き彫りにされてきています。例えば、望まない寄付の強要や振り込め詐欺・押し込み強盗等の犯罪にこの高額納税者名鑑が悪用されているという現実の弊害も明らかになっています。 もともと公示制度の歴史は古く、戦後のシャ−プ勧告に基づき、昭和25年からスタ−トしています。当初は一定の所得金額超が公示の対象とされ、ねらいは脱税への牽制効果でした。その後、所得と納税額が必ずしも連動しないことに加え、高額納税に対する顕彰の意味合いを強めるため、1000万円を超える高額納税者を公示することにして今日に至っています。 ところが、この公示制度は先進国でも日本独自の制度であり、プライバシ−保護の高まりや個人情報(納税額は個人情報の最たるものですよね)保護法の全面施行が本年4月から始まっており、前述の悪弊も考慮するとどうやら今年限りになりそうな雰囲気です。 どちらにせよ、小生には縁のない制度ですが、職業的には、経済全体の底上げの結果、所得水準が上がり、納税額が大幅に上昇し、財政の悪化に歯止めをかけてもらいたいものです。 尚、蛇足ながら先月28日(土)に東海テレビの朝の情報番組で小生の簡単なコメントが紹介されていましたことを付言させていただきます。 ご一読いただければ幸いです。 (所長 橋本) |