ゴミ問題、環境問題が騒がれている昨今ですが、打ち直し仕立て(仕立て直し)はご存知でしょうか? 打ち直し仕立て・・・なんのことはない今で言うとリサイクルといったほうがわかりやすいかもしれませんね ふとんは長く使っているとぺちゃんこになってきます。(いわゆるせんべいふとん)木綿わたのふとんは日に干すことによって 綿の繊維が吸収していた水分が蒸発し、再びふっくらとふくらみが戻ります。 しかし、このふくらみにも限界があります。そんな時が、打ち直し仕立てをする目安です。 お客様からお預かりしたふとんの生地をはがし、中綿を解綿機にかけ、固まったわたの繊維をほぐし、もう一度わたにふくらみを 持たせます。 この再生したわたを再び「職人さん」が一枚のふとんに仕立て上げます。 捨ててしまえばそれでゴミになってしまいますが、打ち直し仕立てをすることで、ふとんがよみがえります。 |
疲れたお布団をお預かりします | 中味を取りだし、わたを 打ち直しの機械にかけます |
新しい側地を使い 職人が仕立て上げます |
お布団がよみがえります |
どんなふとんも仕立てなおしができるの? |
残念ながらどんなふとんも仕立て直しができるとは言えません。
ふとんの中綿に使われている素材にもいろいろとあります。
木綿わただったり、羊毛だったり、ポリエステルわただったり・・・。 (中綿が羊毛、ポリエステルの場合、一部のウール、ポリエステルわたを除いて、打ち直し仕立てはできません。) 木綿わたにもいろいろと種類がありますので、木綿わたなら全て打ち直し仕立てができるかというとそうでもないのが現状です。 寝具専門店で作ったお布団はまず打ち直し仕立て可能ですが、残念ながら既製品とかで中綿があまり良くない場合、打ち直しができないことがあります。 |
何度でも打ち直し仕立てはできるの? |
はい、何度でも。といいたいのですが、残念ながらそういう訳にもいきません。 木綿わたは繊維が絡み合って「わた」の状態が保たれています。長年にわたって使われたふとんわたは 繊維がちぎれてしまったり、何度かの打ち直し仕立てを繰り返す事によって老朽化していきます。 一概に何回打ち直しができるとは言えませんが、(人それぞれ、ふとんの扱い方にもよります。) おおよそ3回〜5回は打ち直し仕立てができるでしょう。 |
自然にやさしい木綿わたふとん |
打ち直し仕立てをする事によりふとんはよみがえります。 ふとんが汚れたり、生地が破れたりしたらゴミにしてしまうのではなく、再生することで環境に配慮したいものです 「環境を考えるなら、良いものを再生して長く使うことも必要なのではないでしょうか」 そして長年、あなたの眠りのお手伝いをした木綿わたのおふとんは土に返ります。 (木綿わたは腐って土に返りますが、ウール・ポリエステルは土に返りません。) |